スポンサーリンク

査定士が行うカーチェックシートに備えた対策とは

この記事は約5分で読めます。
査定君
査定君

中古車査定時のカーチェックシートの項目を事前に確認し、愛車の高額査定に繋がる対応策やヒントを解説します。

スポンサーリンク

プロの査定士が行うチェックシート

satei-kun
愛車査定時にプロの査定士は、チェックシートのチェック項目に沿って査定を行います。多くの査定士は「一般財団法人日本自動車査定協会」作成のチェックシートを使用します。買取業者によっては、業者独自のチェックシートを用いる査定士もいます。

チェック内容に沿って漏れなく、愛車の状態をチェックし、加点・減点により点数化します。

チェックの基本項目の内訳

買取査定業者により、チェック項目は異なりますが、代表的な項目を列挙します。
以下の例は、日本自動車査定協会:法人の査定シートになります。

ベースとなる情報

  • メーカー名、車名
  • 製造年式
  • 排気量
  • 型式
  • 初年度登録年月
  • グレード
  • 車両重量
  • その他、車検証記載の項目

車検証以外の基本装備

  • 走行距離
  • ボディカラー
  • ガソリン・ディーゼル
  • トランスミッション(AT/MT)
  • エアコン(AUTO/マニュアル)
  • ハンドル位置(右・左)
  • 国産、輸入車
  • リサイクル料

外装の痛み、パーツ有無

  • ボディの図面に沿って、損傷個所をマークし、程度の状況を記載。
  • 塗装やガラスのキズや凹みの状態
  • ライトやモールなどプラスチック部品の劣化具合
  • オープンカー、コンバーチブルの劣化、稼働具合
  • エアロ、スポイラーの装着有無。
  • タイヤの残山、ホイールの傷(純正・社外)

内装の痛み、電装系の稼働具合、パーツ有無

  • シート種別(レザー、ファブリック、痛み具合)
  • パワーシート有無
  • サンルーフ有無
  • エアコン
  • PW
  • パワーステアリング
  • カーオーディオ
  • ナビ
  • ライト(ハロゲン・HID・LED)
  • ETC有無

エンジン、ギヤの稼働具合

エンジンの始動性・異音の有無、マフラーの音量、トランスミッションの異音など、怪しい点があればアイドリングでの確認だけでなく、自走して状況を確認します。

メンテナンス状況

  • 整備点検記録簿の有無
  • バッテリーの交換有無、交換時期
  • タイヤ交換の時期

高額査定のセールスポイント(加点)

積極的に愛車のアピールを行いましょう。加点とならない場合もありますが、言うのはタダです。

  • 禁煙車
  • 土足禁止、ドライブ専用シューズ利用車
  • 専用ガレージ保管
  • 走行距離が少ない。(年間3000キロ以下)
  • 人気のカラー(対象車種の人気色、白、黒など)
  • 限定車(専用装備、専用カラー)
  • TVキャンセラー
  • 社外アルミホイール(人気のあるものだけ)
  • 社外パーツを装着し、純正品も保管してある
  • 事故歴が無い。
  • ディーラーで点検、車検、記録簿完備
  • タイヤの山が多い

査定士により評価が分かれるもの

  • 特に小幅減点となる要素を列挙しました。
  • 社外品アルミホイール(2インチアップ)
  • セキュリティーシステム
  • 社外品オーディオ(ヘッドユニット、スピーカー交換)
  • 社外品エアロ(好みが分かれるデザイン)
  • キレイに乗られているか、汚い乗られ方か

査定時のチェックもれを防ぐ

フレーム修正を伴うような事故歴
事故車とは、大きな事故により、ボディのフレーム等の修正を行った場合です。

バンパーやフェンダーや交換のみやドア交換、軽度の板金修理では、事故車扱いとしない場合が多いようです。

ただし、査定士により、以下のケースには注意が必要です。

  • ボディの汚れで溶接・補修跡を見落とす。
  • 夜間や悪天候で、大きな事故歴を見落とす。
  • 査定士のスキル不足やチェック不足で、大きな事故歴を見落とす。

見落とした結果、次のようなリスクが発生します。

事故歴やメーター交換を隠さず申告する

修理歴を見落としたまま、減点ゼロで査定され、そのまま中古車として流通してしまうケースもあります。実際の車は事故車として低く査定されるところ、
無事故者として高く査定されます。これは申告漏れとなります。
結果、買取査定契約後に事故歴が発覚し、売り主が事故歴を申告しない事で、査定額が減額(返金請求)される恐れがあることです。
大きな事故歴については、隠すことなく申告することが重要です。

メーター不具合による交換も走行距離が継続していない可能性もあるので、オーナーの申告が必要です。

その他の減点ポイント

  • タバコの匂い(禁煙者が増え、最近の急上昇ポイント)
  • 内装、シート、ハンドルの汚れや傷(大きさや深さで減点数アップ)
  • 多走行車(年間1万キロ換算より大幅に走っているケース)
  • 不人気カラー(イエロー、グリーン、ゴールドなど奇抜な色)
  • スポーツカーなどのイメージカラーは除きます。
  • スペアキーの有無(特に新車購入であれば、必須ですね)
  • ボディの傷(大きさや深さで減点数アップ)
  • タイヤの摩耗。8mm以上の摩耗で減点
    そのまま放置で可。修理や交換費用の元はとれません
  • 車検証、点検記録簿、取扱説明書(重要書類ですから注意しましょう)
  • 車検の残りがほぼ無い。(再車検は不要。再車検費用の元はとれません

減点ポイントの対応有無が高額査定の秘訣

特に減点ポイントの大きい項目で減点されないように査定前の入念な準備が重要です。対応により、減点回避できる項目を記載します。

  • 煙草(たばこ)の臭い:最大4万円の減点査定になります。嫌煙者が増えている理由でしょう。室内清掃や芳香剤でタバコの臭いを消すよう努めましょう。
  • スペアキーの紛失:最大2万円の減点査定に繋がります。もし、見つかりそうであれば探しておくことが重要です。

最終的な買取査定額の決定

査定項目のチェック表に記載した結果、特記事項、加点・減点を点数化します。
その結果を加算して、その車の総合得点に対して評価を行います。
対象車種の一般的な評価・基準額と比較して、加点・減点が行われ、最終的な査定額が決定します。

基本的にマニュアル化された項目に従い、査定士が評価するものです。
しかし、あくまで人間が行う行為ですので、査定士によってもバラツキが生じます。

買取業者の販売力、人気・不人気の判定も業者ごとに異なります。