
池田直渡氏が、モデル末期CX-5をフェードアウトさせる記事を書いています。
マツダ提灯の割にピンボケな内容であったので反論してみます。
モデル末期CX-5が売れるているのが悩み
どうするマツダ?【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】(グーネット)
マツダ内部の色々な人に聞いてみても、なかなかはっきりしたことを言わないが、現在考えられる選択肢は3つある。
マツダ提灯記事としては、自動車評論家界隈でダントツの池田氏ですが、この記事は違和感満載と感じました。「選択肢は3つある」とされた、それぞれの意見に反論してみます。
CX-60が代用になるとか
第一はすでに述べた様に、CX-60の廉価モデルで顧客をラージ側で上手く吸収させて、CX-5をフェードアウトさせる戦略。
そもそも、マツダが公表するスモールとラージの役割分担やモデル設定の意味すら、理解してない様子ですね。それでは、マツダ提灯は務まりませんね。
廉価モデルで吸収とか、顧客を値段でしか見ておらず、な発言ですね。
さらに池田氏の言う、セグメントの概念でみれば、CX-5とCX-60は、別セグメントですけど。
そして、3.3Lディーゼルに乗り換える層は、初期の予約ユーザーに行き渡った後、低迷する流れです。
https://kuruma.rdy.jp/mazda/cx-60-dasai-urenai/
CX-50のナローボディバージョンとか
第二は、北米で発売している、スモールプラットフォームベースのCX-50のナローボディバージョンを、日本を含む他の地域でも発売し、スモール側で上手く吸収してCX-5をフェードアウトさせる方法。第一の戦略と第二の戦略はミックスして行われる可能性もある。
- CX-50:全長×全幅×全高:4720×1920×1613mm、ホイールベース:2815mm
- CX-60:全長×全幅×全高:4740×1890×1685mm、ホイールベース:2870mm
サイズは、兄弟車の関係に無く、マーケティング的には、完全にバッティングしています。
CX-xxとして、再構築ブランドの新型車なのに、こんな無策マーケティングがあって良いのでしょうか?
戦略的ミスの指摘がない
そもそも、CX-xの一桁番号とCX-xxの二桁番号のシリーズ体系を戦略的に全く考えておらず、移行期間やモデルサイクル計画すら存在しない無策が招いた経営的な失敗です。
(すでにあるロードマップ、計画がダメダメであることの表れ)
車幅は、当初から日本市場は全く眼中にない、約1900mmレベルであり、最近のSUVとしては普通であるものの、完全に海外市場優先です。
CX-50と60は、スモールとラージという大きな壁を作ったマーケティングにも関わらず、似たようなスペックになっています。
ボディサイズとセグメント、兄弟車、旧型車との関連性、移行計画など、全く考えてないかのような、無策が招いた経営的な大失敗です。
ナローボディバージョンの計画なし
「ナローバージョンの発売」という公式発表は、一切ありませんが、こんなガセネタのワードを大手誌上で書いて良いのでしょうか。また、SNS上で信者が丸ごと信じたネタを拡散しそうです。
そもそも、「全長がCX-60と変らないにも関わらず」、CX-50のナローモデルを小さな市場の日本向けに作る意味など、全くないことは、ド素人でも理解できるでしょう。
プラットフォームを3ライン
そして第三の方法は、プラットフォームを3ラインにして、あらたにミドルプラットフォームを立ち上げることだ。しかしながら、プラットフォームを1つ増やすというのは大変なことで、もちろんそう簡単な話ではない。けれども、それがマツダのグローバル販売の1/3を占めるとなれば、コンセプトがどうのと言っている場合ではない。企業の存続関わることもありうる話だからだ。
プラットフォームを増やすことに意味は全くない。というか、ミドルを作る意味すらないです。
むしろ、スモールとラージに絞った戦略のままで良い。
「上に乗るボディのサイズと旧エンジンをどうするか」という問題です。
4WDのSUVにとって、FRかFFベースか、プラットフォーム旧世代かとうか、どうでも良い問題です。
ユーザーにとって、サイズと価格、少なくとも現CX-5と同等以上のカッコ良さを維持しているかどうか、だけです。
総括とターボ嫌いの根絶が一番
現在マツダの屋台骨を支えているのはCX-5である。数年前までは全台数の1/4を占めていたCX-5は今や1/3にまでその勢力を拡大している。
- CX-5は、中身でなく、デザインのみで売れた
- その他モデルも低迷した理由を技術的でなく、営業的に見直すことが必要
- 北米は、ディーゼルでなく、主力は2.5ターボ
- スカイアクティブ技術は、全て失敗であったことを認めるべき
- 今のマツダを支えているのは、「デザインと2.5ターボの成功のみ」
- ターボ嫌いの国内施策を牽引した責任者が全てのマツダ黒歴史の根本原因
1/3を占める理由を冷静に見つめ直し、なぜCX-5だけが売れたのか、総括が必要です。
スカイアクティブ戦略を全廃し、負の遺産を排除することが必要です。
まとめ
デザインと価格で持っているようなもの、がCX-5だとすれば、これこそがマツダ成功事例です。
スカイアクティブG/D/Xは全て失敗とし、ダウンサイジングターボ全盛の内燃と電動化の今後について、少ない経営資源で何を武器に戦うべきなのか、おのずと答えは出ています。
CX-5に搭載されてるNAエンジンやディーゼル、6ATなど、完全に時代遅れであると言えます。
某役員が退任したことで、トヨタとの協業強化を図り、トヨタプラットフォームにマツダボディを乗せるのが、今後の電動化に向けてマツダが取るべき最善策です。
それが、退任の真意ではないでしょうか。
スモールとラージを継続するにしても、2.5ターボ以外、全てにおいて魅力がなく足を引っ張るスカイアクティブです。
現時点では、古くなろうが、マイナーチェンジで延命させるのがCX-5に残された道という、まとめです。代替モデルは存在しません。
また、旧退任者の息のかかった施策を継続は、失敗に向かうことは間違いないです。
旧施策の継続で、失敗確定のロータリーレンジエクステンダー

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