トヨタハイブリッド車はガラパゴスの事実を認めない評論家

純利益2.5兆円のトヨタが持つ危機感 (1/3)「池田直渡氏の記事への意見」
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1805/21/news046.html

経済評論家でもない自動車ジャーナリストの記事として、違和感があります。

ハイブリッドはガラパゴスという事実認識ゼロ

完全な誤りは、「ハイブリッドはガラパゴス」という事実を全く認識していないことです。

池田直渡氏の記事上にも2017年以降、鈍化したハイブリッド車の販売台数グラフを記載しています。

欧州では、フォルクスワーゲン・ショック以来ディーゼルモデルの売り上げがダウンしており、遅ればせながらハイブリッドが売れ始めている。ディーゼルゲート事件の15年に約20万台だった欧州でのトヨタ製ハイブリッド車の年間販売台数が、17年の実績では約39万台と2年間でほぼ倍増している。「ハイブリッドは日本のガラパゴス」とうそぶいていた欧州陣営は自らの掘った墓穴にはまったと言える。

トヨタが日本でもハイブリッドが主力になっているのは、今に始まったことではありません。

  1. 問題点は、ハイブリッドの売り上げが世界全体では、鈍化した。
  2. 欧州では、ハイブリッド車が売れようが、販売台数全体は伸びていなければ、全く意味無し。

この2点を理解していないことです。

ハイブリッドはこの先アブナイという危機感ゼロ

トヨタの危機感は、マスコミ全体から「ハイブリッド=ガラパゴス化によるEVの出遅れ」記事により、トヨタ首脳陣が経営戦略の誤りに、やっと気が付いた。
よって、欧州でトヨタハイブリッドが売れていますというような提灯記事は、トヨタにとって逆効果なのです。
「今さら、EV車との出遅れ感」の危機感という最大のポイントが書かれてしかるべきですが、全く触れられていません。

これは、トヨタ提灯、ハイブリッド世界一、ハイブリッド技術はEVでも通用・・・という誤った解釈から書かれた記事であるからです。ハイブリッドの売り上げが鈍り、見向きもされてなくなる日も近いという危機感が全く感じられない記事に仕上がっています。

欧州Co2の罰金規制で優位なのは今だけ

欧州cafe規制では、トヨタは、販売車両の多くがHV車主体であるため、他メーカーと比べて有利なのは今だけです。現時点、EV/PHVの市販車ラインナップでは、他メーカーに完全に後れをとっており、ヤリスHVでの時間稼ぎには限界があるでしょう。

その先には、もうHVでは超えられない壁があり、「全方位戦略のトヨタ」「HV優位論」を唱える池田氏の説が破綻するのも時間の問題です。

マルチソリューションという名の時間稼ぎ

欧米におけるCo2規制2025年ぐらいまでは、トヨタHV技術の革新により、乗り切れる目途が付いていることは、世界に誇れるものです。この技術レベルは欧州メーカーも追いついていません。
しかし、その先にはEVオンリーでないと乗り切れない数値です。

  • 水素、マルチ燃料などインフラ的に問題外
  • ハイブリッド車もCo2目標値に対して、技術的な限界が訪れる

今後のCo2規制値は、電力環境のメドが付いている欧州にしてやられた感があります。ただ世界最大の自動車市場であるアメリカも中国やインドに取って代わると予想され、そこで勝ち抜ける車として、水素やHVに投資するよりも、生き残る戦略が必要です。

トヨタ
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