自動車買取やヤフオクとは異なる、自動車の個人売買マッチングサービス(カババ)のメリット・デメリットを解説します。手数料の改悪、他サービスとの比較など、噂の真相を探ります。
カババの仕組みとは
ネット上で、自動車個人売買の仲介サービスを行う事により、車の購入者がシステム利用料として「38,500円」追金するだけという、画期的なシステムです。
出品者は、全て無料だったのです。
しかし、「出品者のシステム利用料改定のお知らせ」の通知により、2024年10月1日から出品側に手数料が課せられたということです。
カババのデメリットとは
一括買取と異なり、売買成約時のみ手数料が発生するシステム
- 長期間売れないケースもある
- 売れなければ、価格の値下げが必要
- ヤフオク同様、車両購入に関して個人間のトラブルリスクがつきまとう
カババのシステム利用料はいくら?
出品するだけなら無料
出品料、出品キャンセル料、出品データ入力料につきましては、無料です。
売却が成立しない限り、出品者側は、無料です。
- 出品手数料:無料
- 出品キャンセル:無料
購入者はシステム利用料が掛かる
購入者のシステム利用料である38,500円(税込)が、車両購入代金とは別に掛かります。
出品後、成約したら出品側が手数料を払う
2024年9月30日以前
- システム利用料(成約時):無料
2024年10月1日以降
- システム利用料(成約時) (出品価格が200万円未満の場合):55,000円(税込)
- システム利用料(成約時) (出品価格が200万円以上の場合):110,000円(税込)
ヤフオクの車売買手数料
出品側
- 出品システム利用料:2,800円(税抜)
- 落札システム利用料:10%(税込) 売却代金に対して、10%の利用料が掛かる
落札側
- 落札システム利用料2,800円(税抜)
カババ、ヤフオクのメリデメ一覧
手数料の比較
サービス名 | パターン | 手数料(円) | 評価 |
---|---|---|---|
カババ | 購入者 | 38,500 | △:やや高い |
カババ | 出品者 | 200万未満、55,000 | △:やや高い |
カババ | 出品者 | 200万以上、110,000 | 〇:安い |
ヤフオク | 購入者 | 1,980 | 〇:一律 |
ヤフオク | 出品者 | 売買代金:10% | ×:高い |
カババは、購入者側から見て、一般中古車として買うよりも安く買えるメリットがありますが、ヤフオクよりも購入者側に割高な手数料を取るシステムです。ただし、一般中古車店よりも確実に安いことは言うまでも無く、メリットとなります。
ヤフオクという、大きな市場に出品できるメリットを享受するため、出品側から割高な手数料を取るシステムです。このビジネスモデルでも、これだけ多くの出品数を誇っている実態を見れば、出品者側にとって高い手数料を払ってでも儲かる市場であるということです。
出品台数の比較
出品台数が少ないと、希望の車種に出会える確率も少なく、重要なポイントです。
- カババ:8,088台
- ヤフオク:62,541台
カババ成約時、手数料値上げの実態とは:まとめ
カババのサービスがスタートした時点で、出品数を増やすことがサービス拡大の必達事項であったと推測します。そのため出品手数料を無料とし、出品側のメリットを最大限に打ち出し、出品者リピーターを増やす必要があったのです。
現在、出品数が一定規模に達したことから、出品後の制約手数料実施に踏み切ったものと思われます。60万未満の車では、ヤフオクとの差は逆転するケースもありますが、60万円以上ではヤフオクより、カババの成約時手数料にメリットがあるでしょう。
売買手数料で儲けるビジネスモデル
最大のライバルであるヤフオクに対して、出品数では、まだ約8倍の差(2024/10)があるため、価格的な差別化というメリットがカババに必要となります。ただ、今後の規模に拡大に伴い、手数料アップは避けられないと思われます。
個人売買のリスク・デメリット
売買トラブルの発生内容、発生率には触れていませんが、一定のリスク発生に注意しながら、個人売買サービスを利用したいものです。このようなリスクを極力避けたいのであれば、愛車買取サービスの利用を推奨します。
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