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ハイブリッドの中古車、やめたほうがいいのか、後悔しない秘訣

査定君
査定君

ハイブリッド中古車、やめたほうがいい理由という声があります。
人気のハイブリッド車ですが、中古車でやめるべきとするのは、本当でしょうか。後悔しないために、その理由を解説します。

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ハイブリッド車のメリットとデメリットの比較

ハイブリッド車 ガソリン車
燃費 1.2~2倍の高燃費 ガソリン車を1とした場合
環境への影響 0.9~0.5倍のCO2排出量 ガソリン車を1とした場合
HVバッテリー交換費用 20~60万(10~20万キロ毎) なし
HV原因の故障リスク 部品点数が多く、故障の可能性あり なし
燃料コスト 0.9~0.5倍のガソリン費用軽減 ガソリン車を1とした場合
部品交換維持費 1.1~1.3倍 ガソリン車を1とした場合
走行性能 モーターにより、低速トルクアップ NAエンジンと比較
静粛性 モーターにより、発進時静か NAエンジンと比較
運動性能 1.1~1.3倍の重量増加の影響あり ガソリン車を1とした場合
車両購入コスト 30~100万ほど高い NAエンジンと比較

ハイブリッド車の元は取れるのか

ガソリン車では10キロだった燃費が、ハイブリッド車では平均15キロの燃費となった仮定で計算します。(各自の用途に応じて計算してみてください)

  • 日本の年間走行距離:7000キロ
  • 1リッターハイオク平均価格(2023/7):180円
  • ガソリン車燃費(仮定):10キロ
  • ハイブリッド車燃費(仮定):15キロ
  • 7,000÷10×180=126,00円(ガソリン車の年間ガソリン代)
  • 7,000÷15×180=84,000円(ハイブリッド車の年間ガソリン代)
  • 年間の燃料代差額:126,000ー84,000=42,000円

10年所有なら元が取れる

現在、車の平均所有年数は、13.87年(2021年)と伸びているようで、壊れなくなった車と共に所有年数が長くなっているようです。しかし、長期間保有すればするほど、燃料代で元は取れる計算になります。
特に、低走行・高年式のハイブリッド中古車が手に入れば、よりお得になるでしょう。
ただし、ハイブリッド車専用の故障が発生した場合には、その限りではありません。

  • 平均所有年数で見た燃料代差額:42000×13.87=582,540円

1~5年所有なら元が取れない

ハイブリッド車の車両代は高く、初期購入コストは高いです。
リッター180円、年間7000キロ走行で、年42000円の燃料代が浮きますが、5年乗っても20万の燃料代しか浮きません。
日頃のガソリン代は財布に優しくなったと感じますが、車両購入代金の元を取ろうと思ったら、長期所有が必要となります。

ハイブリッド中古車、やめたほうがいい理由とは

ハイブリッド(HV車)の中古車、やめたほうがいい理由は5点です。後悔しないためにも確認しておきましょう。

  • メーカー保証が切れた不具合が潜む可能性がある
  • HV車の方がガソリン車より修理費が掛かる可能性がある
  • HV車の駆動用バッテリーの部品代が高額で費用が掛かる
  • HV車の駆動用バッテリーが経年劣化している可能性がある
  • 車両事故や天災によりHVシステムに悪影響がある

メーカー保証が切れた不具合が潜む可能性がある

新車メーカー保証は、保証期間は3年が多いようです。(延長分としてさらに2年を追加した5年)
よって、新車から3年、または5年を超えた中古車の場合は、駆動用バッテリーの不具合などは、保証対象外となります。結果、自費修理となり、高額な修理代が発生してしまいます。

最近のHV車において、保証期間を気にするような駆動用バッテリーの故障は多発していません。
ただし、新車保証の安心が必要な場合は、年式の新しい中古車を選ぶことをお勧めします。

HV車の方がガソリン車より修理費が掛かる可能性がある

ガソリンエンジン車に対して、駆動用バッテリー、モーター、専用トランスミッション、電子部品などが追加装備されています。
当然、ガソリン車よりも複雑かつ高価な部品が搭載されており、修理代が掛かることは言うまでも無いでしょう。

最近のHV車において、故障を気にするような駆動用バッテリーの不具合は多発していません。
購入対象車のリコール発生情報や購入対象車の情報を仕入れておけば十分でしょう。

HV車の駆動用バッテリーの部品代が高額で費用が掛かる

HV車の駆動用バッテリーは、エンジン始動用バッテリーとは比べ物にならないほど高額な部品です。

ただし、日本車の信頼性は向上しましたので、多走行で低年式の中古車を選ばなければ、不具合の車両を掴んでしまうリスクは低いでしょう。

ハイブリッド車バッテリーの交換費用とは

駆動用のバッテリーは、大容量で高電圧の仕様になっているため、部品の代金が高額になります。
メーカー純正品は高額で、HV車では車種により、20万から50万の部品代と交換費用がかかります。
プラグインハイブリッド車は、大容量であるため、50万以上掛かる可能性もあります。
整備工場や修理工場ではリビルド品を取り扱っている場合があり、価格を抑えることが可能です。

HV車の駆動用バッテリーが経年劣化している可能性がある

スマートフォンのバッテリーも長持ちするようになりましたが、やはり経年劣化による性能低下が見られます。ハイブリッド車のバッテリーも消耗品と言えます。ハイブリッド車の性能が劣化してくると、本来のバッテリー性能が維持できなくなり、エンジンの負荷が高まり燃費も悪化する結果となります。
エンジン始動用のバッテリーも最近ではアイドリングストップによる酷使が影響して、2年程度で寿命を迎えるものが多いようです。

HV車のバッテリー寿命目安

  • 新車購入から10年経過
  • 10万キロ超
  • 高温での劣化(炎天下、超高温の渋滞走行が多く、さらに炎天下の路駐が多い車両は、寒冷地よりも劣化が加速します)

また、客観的な目安、10年10万キロといった条件を超えてくれば、中古車の価格も割安になります。
性能劣化があまり見られない、まだまだ元気なHV車も多くあります。この点では、HVバッテリーの健康状態をモニタリング表示できる機能があれば、購入時にチェックすることをお勧めします。

年間走行距離を確認する

日本での年間平均走行距離は、約7000キロです。
レジャー用途か、通勤用途かでも変わってきますが、適度の利用は、バッテリーにも放電充電を繰り返す方が健康状態は良好です。
全く距離が伸びていないのに年数だけが経過している状態は車の痛みは少ないものの、バッテリーには良くない状態です。過去の走行距離は、整備手記録簿で確認しましょう。
中古車展示場での長期在庫となっている売れ残り車も、あまりお勧めできない状態です。

車両事故や天災によりHVシステムに悪影響がある

駆動用バッテリーは気密性や水や熱などの外的要因に弱い特徴があります。
頑丈なボディに守られていますが、衝突事故による衝撃、水害時の水没などがあれば、HV車に搭載されたバッテリーを含む精密部品としての影響は避けれらません。
中古車販売時に事故履歴などを開示する義務がありますが、何らかの理由により、その事実が開示されない状態で、一般の中古車として流通してしまう事例があるとされています。(悪質なケースであり、正規ディーラー中古車では、そのようなリスクはないと考えられます)

高年式なのに販売価格が安かったり、車内のカビの生えた臭いなど、HV車に関わらず中古車購入として注意することが必要です。

ハイブリッドの中古やめたほうがいいのか、まとめ

下記の5点に注意することで、かなりのリスクを回避できます。後悔しないポイントです。

  • メーカー保証が切れた不具合が潜む可能性がある
  • HV車の方がガソリン車より修理費が掛かる可能性がある
  • HV車の駆動用バッテリーの部品代が高額で費用が掛かる
  • HV車の駆動用バッテリーが経年劣化している可能性がある
  • 車両事故や天災によりHVシステムに悪影響がある

割高ではありますが、正規のディーラー中古車として高年式かつ低走行車を選んでおけば間違いはないでしょう。