スーパーカーの定義とスポーツカーとの違いとは

日本におけるスーパーカーの定義とは?。スーパーカーとスポーツカーの違いとは?。
日本における歴史的背景から現在に至る状況を整理してみました。

スーパーカーの定義とは

日本におけるスーパーカーとは何でしょうか?。スーパーカーの定義はさまざまです。

辞典におけるスーパーカーの定義

「高出力・高性能で、特徴的なデザインのスポーツカー」と説明している書籍もあり、大辞泉では「性能・美しさ・装備のよさ、価格などで並の自動車を超えた車。スポーツカーの中でも特に大型、強力で、手作りに近いもの。」と説明していますが、抽象的です。日本における歴史的背景から現在に至る状況を整理してみました。

日本のスーパーカーブーム

1974年から、池沢さとし氏の漫画「サーキットの狼」が発端となり、スーパーカーブームの火付け役となりました。
主人公のロータスヨーロッパを始め、ポルシェRS/ターボ、ランボルギーニカウンタック、フェラーリ512BB、マセラティボーラ、シボレーコルベット、トヨタ2000GT、デトマソパンテーラ、ランチャストラトスなどが登場します。「サーキットの狼」の漫画に登場する車両は、全てスーパーカーというわけではなく、ブームのキッカケになったという事です。全国でスーパーカーショーやTV番組が放映されブームは1978年まで続きました。countach ランボルギーニカウンタックLP400512bb フェラーリ512BB

スーパーカーイメージの確立

当時のスーパーカー世代は、当時の車種を覚えており、日本におけるスーパーカーの定義や種類が確定したのだと思われます。

よって、サーキットの狼やスーパーカーショーなどで取り上げられた車種からランボルギーニ、フェラーリ、ポルシェはその車種、グレードを問わず、全てが含まれると考えてよいでしょう。当然、ミッドシップ車などの駆動形式に限定しませんし、絶対的な出力の大小も問いません。やはり、価格で言えば1000万超、誰が見てもスーパーカーチックなスタイリングという抽象的かつ曖昧な定義になってしいますが、当時のスーパーカー世代として消しゴムやカードなどで馴染みの深い車種が強烈なイメージとして焼き付いています。それは、海外でスーパーカー一覧として整理されている車種や認識とは微妙に異なります。当然、ポルシェ911は、スーパーカーに含まれます。

スーパーカーの特徴

価格的にも日本人の平均年収を超えるもの。スポーツカーを凌駕する圧倒的なスタイリングのインパクト・オーラがあること。発売時期に相応しい性能を備えていること。

スーパーカーの代表例

  • フェラーリのクーペモデル全車
  • ランボルギーニのクーペモデル全車
  • ポルシェ911以上のRR車
  • ホンダNSX
  • レクサスLFA

日本車のスーパーカーとは

ホンダNSX、レクサスLFAは、価格・スタイリングでも当時のスーパーカー世代の基準に合致します。和製スーパーカーといえば、「トヨタ2000GT」「NSX」「LFA」が挙げられるでしょう。

初代ホンダNSX

レクサスLFA
絶対的な性能でなく、判断基準はスーパーカーの醸し出すオーラなのです。
当時、プアマンズフェラーリともいわれたNSXでありますが、性能やスタイリングから本国の欧州でもその価値が認められています。LFAに限って言えば価格もスタリングも性能、ステータス度をとっても全く遜色ありません。単にLFAを否定する方は、単なるトヨタ、レクサス嫌いなだけと思われます。

トヨタ2000GT
1967年デビューのトヨタ2000GTは映画007にも登場し、その性能やスタイリングに異論はないでしょう。

ポルシェ911はスーパーカーである

ポルシェ959です。フェラーリオーナーからみても異論は無いところでしょう。
しかし、フェラーリやランボルギーニなどイタリア車オーナーから見れば、ドイツ車を格下に見る風潮から異論が多いところです。不思議と価格の高いロールス、ベントレーは格上に見る。(笑・・・しかし誤りです)特に現在では上記の方が多いようです。フェラーリは3千万円台ですが、ポルシェは1千万円台の911もあり、納得できないのでしょう。しかし、スーパーカー世代としてポルシェ930ターボは、絶対に外せない車でしょう。これが日本のスーパーカー世代からの価値観です。
サーキットの狼により、植え付けられた当時からの価値観は変えようが無いのです。これは、日本のスタンダード基準として、性能的にも当時のイタリア車を凌駕していたのです。ブランド力、知名度も遜色ありません。

930ターボなど当時としても性能、ブランド力、ステータス、価格でも文句ないでしょう。現在のGT3、GT2RS、718などフェラーリから見ても性能や価格に異論は無いところでしょう。イタリア車ユーザーから見るとコスパの高いドイツ車は除外したい最有力候補なのです。

ポルシェといっても

  • ケイマン
  • カイエン
  • パナメーラ

これらは、ただの高級車ジャンルに括られますし、旧車の914/924/968/928などを含めない事にも異論はありません。

スーパーカーとスポーツカーの違い

  • 高価で希少性が高く、非日常性の車がスーパーカー
  • 普通の2ドアクーペやオープンカーで価格も手ごろ、気軽に乗れるのがスポーツカー
  • ラリー用途などを想定した4ドアでエンジンや走行性能を強化したモデル
  • 定義は曖昧ですが、スーパーカーとスポーツカーには大きな壁があります。

スポーツカーの特徴

運転を楽しむスペックを備えており、通常の車とは異なる走行性能の向上が見られる。価格的にも一般ユースに適したものとなっている。GTといえば、グランドツーリング、またはグランツーリスモという略語があります。スポーツカーは、純粋にスポーツドライビングを楽しむ車というイメージです。

スポーツカー、GTカーの代表例

  • マツダロードスター、RX-7
  • 日産フェアレディZ
  • 日産GT-R(注:スタイリングがただのクーペ)
  • ホンダビート、スズキアルトワークス(軽スポーツ)
  • トヨタ86
  • トヨタスープラ
  • 光岡オロチ(注:性能がただのセダン)
  • スバルSTi、三菱ランエボ(ラリー用途)
  • BMW Z4
  • BMW 8シリーズ、レクサスLC (GTカー)

日産GT-Rはスーパーカーで無い

オーナー自ら勘違い車の筆頭ではないでしょうか?。
ゲームソフトのグランツーリスモにより、世界的な知名度も高くなり、旧車ではプレミアがつくものもあります。性能的にも昔のスーパーカーなど相手にならない性能を備えています。しかしスタイリングはただの2ドアクーペです。価格的には1000万級のラインですが、とてもスーパーカーの基準に合致しません。BMW MシリーズがGTカーでGT-Rがスポーツカーで分けているサイトもありました。両車を知るオーナーから見れば、明確な違いは無いでしょう。

GT-Rは「洗練されたグランドツーリング性能」と、レーシングテクノロジーが生み出す「圧倒的な速さ」なのです。使えるトランクスペース、後席も緊急用途として使えます。GTカーであり、スポーツカーなのです。運動性能観点、グランドツーリング観点で、両者の境界線は曖昧であり、両刀使いが可能な車がほとんどです。

スポーツカーの旧車

ただし、BMW3.0CSLなどのスポーツクーペやフィアットX1-9、フェアレディ240ZGも除外されます。

写真はフェアレディ240ZG
現在の車で言えば、フェアレディZやスカイラインGTR、ランサーエボリューション、インプレッサWRX-STI、BMW Mモデル、メルセデスAMGなどのセダン・クーペは含まれないのです。当然、最新スーパースポーツモデルは、昔のスーパーカーを軽く蹴散らすだけのスペックであります。しかし、スタイリングやオーラがスーパーカーとしての基準に達していないのです。車高が低いだけの安価なロードスターやスポーツカーは、スーパーカーではありません。価格が高いだけのグランドツーリングクーペも除外されます。ユーザーがWikipediaを書き換えて、スーパーカーだと自負していることが大変見苦しい状況です。

Wikipediaに記載された内容を見れば、たった4,500万のランエボ・インプレッサがスーパーカーとしてオーナー自ら語る事に恥ずかしく感じてしまいます。

ロールスロイスのクーペはスーパーカーで無い

ブランド力、ステータス、価格でも文句ないでしょう。ただし、スーパーカーとしての当たり前とも言うべき「車高の低さ」や「カッコ良さ」(ここは好みですが)に欠けます。

  • ロールスロイス レイス
  • ロールスロイス ドーン
  • ベントレー・コンチネンタルGT
  • メルセデスベンツSL
  • メルセデスベンツSクラスクーペ
  • BMW 8シリーズ
  • アウディ R8
  • ジャガーXK

これらは、高級グランドツーリングカーというジャンルに括られます。

高ければ、速ければ、希少価値ならスーパーカーなのか

ロールスやベントレーのクーペは高いけれどもスーパーカーではありません。
AMGのセダンは300キロ越えですが単なるセダンでスーパーカーではありません。光岡オロチは希少価値がある極小の販売台数ですが性能はハリボテでスーパーカーではありません。40年前のスーパーカーは実質300馬力にも満たないパワーの車も多いですがスーパーカーです。

ハイパーカーって何?

ハイパーカーの基準と定義とは

  • 「日本で言うと1億円以上(100万ドル超え)の車両価格」
  • エンジンは、量産モデルのハイチューン仕様でなく、専用エンジン
  • 量産車としては考えられないレベルの軽量化
  • レースカーを公道使用が可能なようにカスタマイズし市販化した車

単に数億円するような高額車であれば、いくつかの車種が挙げられると思いますが、それらは量産市販車の範疇に含まれます。ハイパーカーは、さらに限定された定義になります。スーパーカーの上位互換となりますが、スーパーカーの定義に含まれると考えて良いでしょう。

スーパーカーの売却

バブル期はスーパーカーが投機の対象になったり、値落ちが少ないのが魅力です。
ただ、車の性格上、コンディション維持やメンテナンスが重要となります。
フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェに比べると他メーカーの値落ちは大きくなります。ただし、複数の買取査定により、スーパーカーは驚くほど査定値に開きがでてきます。スーパーカーを多数展示しているショップでの査定持ち込みやネットの一括買取査定が有効でしょう。

まとめ

スーパーカーは、池澤さとしの漫画「サーキットの狼」が起点です。ポルシェ911以上をスーパーカーとして含めます。GTRやランエボ、インプレッサ、RX7はスーパーカーではありません。NSX、LFAはスーパーカーです。価格は1000万以上、グランドツーリングカーでもスポーツクーペでもなく、スーパーカーとしてのオーラを備えるものが対象となります。一部ロードレース用ホモロゲーションとして、価格、スタイルなどでスーパーカーとしてのオーラを備える車も含みます。

メーカー スーパーカー スポーツカー、グランドツーリング
フェラーリ 2ドア全モデル 2ドア以外
ランボルギーニ 2ドア全モデル 2ドア以外
ポルシェ 911以上 ボクスター、ケイマン、カイエン、パナメーラ
BMW i8 Z8、Z4、Mモデル
メルセデス SLR、AMG-GT、CLK-GTR SLK、CLK、AMGモデル
アウディ 無し R8、TTクーペ
トヨタ LFA、2000GT スープラ
ホンダ NSX S2000
日産 無し フェアレディZ、GTR
スバル 無し インプレッサWRX
三菱 無し GTO、ランエボ
マツダ 無し RX7、コスモスポーツ
アメ車 シボレーコルベット その他2ドアモデル
マクラーレン 全車 無し
アストンマーティン 無し 2ドア、4ドア
ジャガー XJ220、XJR15 2ドア、4ドア
マセラティ ボーラ、メラクなど 2ドア、4ドア
ロールス 無し 2ドア、4ドア
ベントレー 無し 2ドア、4ドア
ロータス ヨーロッパ、エスプリ エヴォーラ、エキシージ
ブガッティ ヴェイロン 無し

マクラーレンP1
価格2000万円を遥かにこえるレース用のホモロゲーションモデル(ジャガーXJR-15など)も入ってきます。ポルシェに異論を唱える方が多いのですが、誰が見てもわかるスタイリングと知名度から価格性能面で微妙なモデルもありますが、過去の歴史をふまえて含めています。ここでジャガーやマセラティ、ベントレーなどの2ドアモデル(高級スペシャリティクーペ)は全てオーラに欠けますので除外されます。
ブランド力の知名度、インパクト、スタイリングのインパクトが不足しており、価格的にスーパーカー級なものの、駐車場に止まっているシーンを見てもインパクトが不足しています。

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