ネット上で、アウディの欠点を分析・解説する内容に違和感を覚えました。
国産・外車の高級車ユーザー視点でアウディの欠点を解説します。
アウディの欠点や弱点とその理由
日本市場では、やや売れ行き不振でトラブルが多いと言う点が欠点であり弱点です。
理由としては、ベンツやBMW並みのブランド力が無いにも関わらず、強気の価格設定が全ての要因です。
高級車に相応しくないデュアルクラッチトランスミッションもシフトショックが多い点が欠点であり、トラブル多発が弱点です。やなり、日本市場ではトルコンATが好まれるのが理由です。
欠点:ブランド力が足りない
知名度も低い
もともと、VWのオマケブランドですから、当たり前です。
世界的に、強力なコマーシャル、マーケティングを強力に推進し、ブランド力を高める施策を行っています。
日本で特に顕著になったのは、アウディA4(B8型)あたりからです。
しかし、メルセデス、BMW、ジャガーといった老舗高級ブランドから見て、格下であった歴史を簡単に覆い隠し、高めることは簡単ではありません。それはレクサスにも当てはまるでしょう。
- コマーシャルにまんまと釣られる若い世代
- 高級車といえばメルセデス、BMWイメージが強い古い世代には受け入れられず
- 乗り換えが成功しても、リピーターに繋がらない魅力の無さ
- 高級車に肥えた日本のユーザーが見る目は、冷静かつ正確
日本での実情
A4(B8型)で浮気した層は一時的なものとなりました。
次期A4のリピートに繋がり「いつかは、A8」という「いつかはクラウン」のようなブランド内のステップアップ・好循環に繋がらない結果となっています。
メルセデスやBMWから乗り換えたA4(B8)ユーザーの成功体験を見誤り、ブランド力が欧州御三家の仲間入りを果たした訳では無かったのです。
「日本人はブランドに弱い。価格は高ければ良い。我々の戦略は成功した」とでも勘違いしたのでしょう。
2010年代以降、A4やA6の販売向上に繋がらず、日本販売は下降線。
中国市場では一定の成功を収めたかもしれませんが、ブランドに肥えた日本市場では、攻略するどころか「高いだけ」の烙印を押されてしまいました。
それは、日本の消費者にとって、今の価格設定が妥当ではなく「メルセデスやBMWより安いアウディは割安ではなく、まだまだ高過ぎて売れないという判断結果なのです」
そして、販売主力をA4とすべきところ、A3/A2の下位モデルが販売の主力となるなど、ライバルとの直接対決を避け、エントリーモデルに主軸を変えているのが実態なのです。
人気が出たのが遅いとか
後発のブランドですから、高級車としてのブランド力が無いのは当たり前です。
人気が出たのが遅いのではなく、一時的なヒットモデル登場したという過去の成功体験に過ぎません。
アウディA4(B8)が、一瞬の打ち上げ花火で散ったことからも、アウディのマーケティング戦略に日本のユーザーは釣られなかったという結果です。
すでにバブル期から存在していたアウディですが、ブランド力は変わりません。ブランド力は一時的な人気によって獲得するものでは無く、人気という表現で獲得したものは、あっと言う間に冷めてしまう一過性のものです。
プレミアムを狙った価格アップが裏目に
日本では、もともとブランド力が無いのに、A4(B8)の成功で価格を吊り上げすぎました。
結果、メインの主力グレードが下がる一方です。
欠点:走りが面白くない
アウディクワトロなどのレースイメージは、ごく少数のモータースポーツファンの認知度でしかありません。
日本でのスキーブームと国産4WD車のブームのタイミングでも、アウディが売れたわけでもなく、国産車ラリーベース車のイメージが浸透してしまいました、
FRセダンの中で4WDは少数派
高級車SUVでもBMW X5が先行し、当時のセダンもFR全盛の中で、4WDの走行安定性よりも、FFベースフロントヘビーで運転が面白くもない、重い、というイメージが先行してしまいました。
高級セダンFRベースが必須条件
高級セダンといえば、FRベースの価値観が絶対であった高級車市場です。
今でこそ、FFや4気筒ベースが多くなったトヨタも10年前では考えられなかったことです。
アウディA4(B8)が、一瞬の打ち上げ花火で散ったことからも、FFベース4WDが面白くなかった結果です。
快適性や操作性を重視した結果、走りがつまらないのか
ライバル車と比べて、アウディが快適性や操作性に突出しているわけではありません。
ライバル車における、FFや4WDも操安性重視で走りはつまらなく、FR車の方が高評価に繋がることは言うまでもありません。
過剰な演出を避けていたのか
圧倒的なWeb広告の量など「過剰な演出」は、メルセデス、BMWユーザーがドン引きするレベル感です。
女性誌や経済紙だけでなく、Web広告でもアウディ広告が大々的に躍り、これが海外ブランドのマーケティング戦略なのか?と唸らせる状況だったのは、記憶に新しいところでしょう。
むしろ、過剰演出のマーケティングは、メルセデスBMWを追いつき追い越せとするアウディが得意とする分野であり、日本のユーザーがドン引きする比較広告は、北米では当たり前のリアルです。
過剰演出の極めつけがグレード表記
欠点:リコール連発
世界市場、かつ高級車市場をターゲットにするなら、見せかけだけのデザインや性能など不要です。
故障が多いと言われつつも、ユーザーの信頼に応え、現地のニーズに合うように品質を向上させてきた結果、同一ブランド内のリピーターに繋がり、上級車へ移行していくのです。
欧州との気候差が要因か
21世紀に入って、こんな理由を掲げて言い訳するユーザーの自動車メーカーに未来はありません。
亜熱帯気候や渋滞シーンで故障する高級車とは、いつの時代の話でしょうか。
北欧車ですら、故障が多かったのは1990年代の話です。
ライバル車も世界市場で、過酷なテストを実施しているのは、昔からの話です。
メルセデスやBMWと比べて故障が多いのか
他欧州車と比べて、エンジンや内装での故障比率は変わらないというデータもあるようです。
ただし、渋滞の多い日本ではSトロニックATの不具合が発生するリスクが指摘されています。
アウディは壊れやすいのか
エンジンや内装での故障比率は変わらないというデータもあるようです。
渋滞の多い日本ではSトロニックATの不具合が発生するリスクが指摘されています。
もう、SトロニックやDSGの不具合は説明不要
アウディの欠点まとめ
- 右ハンドル車の足元が狭い(右ハン車はオマケ生産って、いつの時代の話)
- 高ければ売れる日本市場とか(高級車で目が肥えており、見せかけ高価格は却下)
- 渋滞に合わないSトロニック(おまけに故障連発)
- 乗ってわかるブランド力の無さ(安い下取り価格は、ベンツBMWを遥かに超える)
中途半端なアウディを買って、ブランドに引け目を感じ、メルセデスやBMWを無駄にライバル視したり、対抗心を燃やしたり、粗探しを行う事は、愛車生活にプラスになっているとは思えません。
むしろ、ボルボやプジョー、本家VWなどを買い、メルセデスやBMWをライバル視しない、健康的かつ個性的な輸入車生活をおすすめします。
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