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ボディサイズの大型化、見栄え優先のアウディ

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アウディのボディサイズ大型化路線

アウディA4のB8型は、2008年の導入で一定の成功を収めました。ボディサイズがライバルセグメントのCクラスや3シリーズに比べて、一回り大きかったことも立派に見えた理由です。安全性の向上やデザインの見直しなどにより、ライバル車も少しづつ大型化したり、キープコンセプトのままとしたり、様々な理由が考えられますが、アウディは一定して拡大傾向のようです。

A4現行モデルとライバルとの比較

2020年モデルでのボディサイズ比較例です。

車種 全長×全幅×全高 ホイールベース
BMW320i 4709×1827×1442mm 2851mm
ベンツC200 4686×1810×1442mm 2840mm
アウディA4 TFSI 4726×1842×1427mm 2820mm

Dセグメントクラスもボディの大型化や高級化が著しいカテゴリです。その中でもアウディA4がトップのボディサイズとなっています。
しかし、ホイールベースは、一番短くFFエンジンベースの厳しいレイアウトを物語っています。

ボディの大型化優先のA8(2009)

全長×全幅×全高のサイズは
なんと5137×1949×1460mm。先代比で、それぞれ+82mm、+54mm、-10mm
ライバルのSクラス、7シリーズが重厚長大の巨大化・大型化の流れをストップさせる中で、ライバルに差を付ける「見栄え重視」の巨大化である。時代に逆行していないだろうか。
エンジンのダウンサイジングを率先して実施する中で、ボディの大型化を推進する戦略とは、何なのか?

「ボディサイズが大きい=立派に見える」の論理

トップグレードのサルーンでは、まだ通用するのだろうか。
ライバルに対して劣勢のビッグサルーン市場は、アウディにとってもシェアを取り行く売り上げ必勝主義なのだろう。しかし、ボディ横幅の拡大など、日本市場は全くマーケティングから除外されていることは明らかである。ホイールベースは2992mm(+47mm)ってことで、ボディ拡大の恩恵は、室内の拡大には、さほど貢献していないことが判る。
スタイリングは、シングルフレームの面積が、さらに巨大化し、迫力を増している。
ライトの光方もライバルを圧倒する個性を放つ。
電動ポップアップ式のモニターも固定式のライバルに対して、動き物で差を付けるインパクトは十分。
ハイテク好きの見栄っ張りエグゼクティブには、パンチ力・・・十分なのだ。
さて、注目すべきは、重厚長大なボディになったが、アウディの伝統に習い、車重も増加の一途で運動性能も悪化と思いきや・・・そうでは無いようだ。

  • 先代4.2L FSI quattroが1920kg
  • 新型4.2L FSI quattro、8速ティプトロニックで1835kg

車重は軽量化が進む

実際の日本仕様は異なるだろうが、かなり軽くなっている様子。
アウディよ。見せかけハッタリのアウディスペースフレームと思っていたが、やれば出来るじゃないか!。
う~ん。待てよ。A8で1835キロ・・・。
S4の1800キロが、やたらと重たく思えて来た。
その差、たったの35キロ。A4はエントリーモデル。A8は、トップモデルである。
同じクワトロ、片やV6の3Lターボ、A8は4.2LのV8である。
要は、ボディ骨格のコストの掛け具合が違う・・・って事なのだろう。
新型A8は、ボディはデカイが、中身は軽い、ピーマンのようなサルーンなのだ。
ライバル車と比べて、ビッグサルーンで出遅れるハイブリッド設定は、まだ無い様子。
今ひとつ、ニュースのパンチに欠けるのは、そのせいか・・・。
気になる発売時期は、2010年の夏頃と予想する。
買い控えするか、現行モデルの大幅値引きで買うか、
難しい選択である。

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