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アウディの価格と価格帯は妥当なのか

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査定君
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アウディの価格設定は高いのではないか?との声も聞かれます。ネット上では、高級車としての比較記事が散見されますが、販売実態としては低迷が続いているようです。価格帯としての設定は妥当か、高いのか、実態に迫ります。

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アウディの価格帯

  • R8:24,560,000円~29,060,000円
  • A8:11,290,000円~22,400,000円
  • A7 Sportback:7,250,000円~18,570,000円
  • A6:6,280,000円~18,050,000円
  • A5:5,460,000円~15,230,000円
  • A4:4,470,000円~13,170,000円
  • A3:2,930,000円~6,240,000円
  • A1:2,490,000円~4,430,000円
  • TT:4,690,000円~9,780,000円
  • Q7:8,040,000円~9,290,000円
  • Q5:6,270,000円~7,990,000円
  • Q3:3,690,000円~8,180,000円
  • Q2:2,990,000円~4,050,000円

ブランドイメージアップの流れ

1980年代のバブル前、1990年のバブル期以降もアウディはVWの兄弟車の位置付けであり、
現在のような高価格の設定ではありませんでした。

フロントマスクのイメージアップ

2005年からのシングルフレームグリル採用でデザイン面でのインパクトとしての成功を収めました。これにより、アウディマークだけでなく、フロントマスクとしてアウディのイメージアップに貢献したと言えます。

2008年アウディA4の成功

LEDライトなどのスタイリングの目新しさやインパクト、当時の圧倒的なイメージアップ広告、マーケティング攻勢が成功し、他社からの乗換も進み、販売台数アップに貢献しました。

ライバル他社の追従

しかし、ライバル車(メルセデス、BMW)としてもこの状況を黙ってみているわけではなく、デザインや品質面でも競争力のある車でリニューアルします。価格面では当然据置です。

  • LEDライト
  • グリルの大型化
  • ダウンサイジングターボ化
  • 多段AT化

新鮮さに飛びついたユーザーの離脱

アウディという一風変わった高級車に惹かれたユーザー層もライバル車に追いつかれてしまうと、アウディにブランド力は全く通用しません。当然、価格的に割高感がつきまとい、A4モデル末期は売上減少となります。

次期モデルは価格上げの暴挙に出る

次期A4(B9型)は先代モデルよりも価格アップとし、もはや、旧A4ユーザーすらお手上げ、見放す状態となりました。もはやA3などの下位モデルへの移行を促す結果となり、「いつかはクラウン戦略」とは逆行する安価モデルへの多売グレードの移行は、一層に販売低迷に繋がりました。

グレード数字の変更

2019年、2.0TFSIなどのグレード名を45 TFSIのように数字2桁部分を変更しました。

もはや、見掛け倒しのブランドイメージ向上策にユーザーだけでなく、従来の欧州車ユーザーや予備軍からも違和感のある状態になってしまっています。
他メーカーは、従来の排気量に相当する出力の数字表記(ガソリン2.0L相当なら、2.0TFSI)とするところ、アウディはトルク相当を数字に用いています。同一排気量であれば、ライバルよりも大きく見せる戦略のようです。

海外との価格差の例

日本とアメリカでは、装備内容や戦略的なマーケティング、為替、ブランドなどにより、価格が大きく異なることは、ここでは述べない。

アメリカでの価格比較

  • Q5 3.2 FSI : $37200(約350万)
  • x3 xDrive3.0 : $39700(約375万)

差は、$2500となり、約23万ぐらいでしょうか。これは、アメリカにおけるブランド力、競争力の差でもあり、スッピン グレードであるから、装備内容には大差無いと考える。

日本での価格比較

  • Q5 3.2 FSI : 660万
  • X3 xDrive3.0 : 632万

価格比較での疑問点

価格は逆転してしまいました。
アメリカの価格差を日本に適用すれば、X3より安くなるハズですが、逆転とはなんということでしょう。アウディの日本における価格設定は、あまりにも日本におけるブランド力を過大評価にした価格設定なのでは無いかと思われます。

アウディのブランドイメージ維持に高い価格は必須なのか?

ブランディングとして高い価格のイメージ戦略は重要でしょう。
しかし、日本においては、高級車2大グループのメルセデス、BMWに入り込めていません。
「高くなければいけない」とする販売戦略もありますが、日本では失敗した結果なのが現時点の販売低迷状態です。
A1/A3だけでなく、A4以上のモデルも価格設定の見直しが必要な時期に来ているようです。

  • レクサス、日本ではトップブランド。
  • アウディは、ドイツ御三家としてみた場合、最下位。

この例え話から、答えが出ているように思います。

まとめ

車種ラインナップ、装備や性能、スタイリングやメカニズムでは、メルセデスやBMWと大差ないかもしれません。
最近、急速に販売を延ばす、ボルボなどのセカンドグループを見れば、価格設定はワンランク安いお買い得感と魅力を備えていると言えます。

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