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アウディの人気がない理由は値段が高い

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アウディは人気がない、売れないとの声がネットで聞かれました。それは本当でしょうか。具体的に人気がない、売れない、不人気、欠点と、その理由とは?。値段が高い事が理由なのかを解説します。

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アウディは人気がない・売れない理由

雑誌やネットをアウディの広告が急に増え、圧倒的な広告に目を奪われ、一度は興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。

ヤナセが築いた格下扱い「ベンツ以下の格下アウディ」

数十年前、Yanaseでは「VW・アウディ・メルデセス」の「総輸入代理店ディーラー」となっており、当時からメルセデスに対して、格下ブランド(販売価格も大きな差がある)として、アウディを販売していた実績があります。序列として、オペル・VW、アウディ、メルセデスという販売戦略を行っており、それに基づく、ユーザー側のイメージが長年に渡り確立しているのです。
よって、高齢者世代では、メルセデスとアウディが同格扱いではありません。
御三家というキーワードも近年になって作られたイメージなのです。
VWに対する高級グレードな扱いとしてアウディが存在するイメージに過ぎないのです。

圧倒的な宣伝広告も結果に結びつかず

自動車Webページを見ると、アウディの広告はメルセデス、BMWに比べて圧倒的に露出度が高い事がわかります。知名度が低いという意見もありましたが、最近に限って言えば自動車に興味を持つ方への宣伝広告は、抜かりないと思われます。
特に2010年頃は、アウディA4の高付加価値に訴求力がありましたが、近年では、販売の主力モデルがA3以下のエントリーモデルに移っています。

圧倒的なTV-CMや雑誌広告により、知名度は上がっています。しかし、メルセデスやBMW以下のブランド力と市場に認識されており、どうしても高い価格設定に納得感が得られないでしょう。

過去の成功が裏目に

4代目A4(B8型)は大成功し、売れた

2000年代に入ってもメルセデス、BMWに対して販売台数として、見るべきものが無かったアウディです。しかし、2008年登場のA4(B8型)は、当時では斬新はLEDライトのデザイン、アウディの新鮮なイメージが重なり、好調な販売となりました。3シリーズやCクラスよりも、見た目のボディサイズや内装のインパクトなど、車としての魅力がライバルよりも上回っていた時期があったのです。特にベンツ、BMWというブランドに飽きていたユーザーにとって、当時のA4は新鮮に映り、広告戦略も相乗効果を発揮して、A4は売れたのです。当然、ベンツ、BMWを含む高収入層のユーザーが乗り換え対象となりますので、車両価格に糸目は付けません。

「アウディ自身が日本市場において、ライバルに追いついたかもしれない」という成功体験となりました。しかし、この成功体験が、自身のブランド力を過大評価し、見誤ってしまったようです。
日本市場は、中身だけでなく、真のブランド力を吟味するよう、消費者も賢くなったのです。
仮にドイツ本国で、日本のブランド戦略を計画しているとしたら、全く見込み外れであり、認識に乖離があると見るべきでしょう。

ベンツ、BMWに飽きたユーザーが一時的に浮気しただけ

外観もインテリアもライバルを徹底的に研究し、4代目A4(B8型)時代は、確かにアウディに勢いがありました。圧倒的なCM広告により、高級車と言えば、メルセデスとBMWというワンパターンに飽きていたユーザーが浮気をする、引き付けるだけのインパクトがあったと思います。
しかし、A4購入後、継続的にアウディファンとなり、A4やA6の継続的な乗り換えリピーターに繋がっていません。それが、アウディ販売戦略最大の失敗なのです。
近年、A3が主力モデルとなり、アウディ上級車に乗り換えるというビジネスモデルが継続していないことを示しています。

真のブランド力を過大評価しすぎた

ブランド力はレクサス・ボルボ以下の5番手

バブル期の日本市場より、アウディは、VWの上位ブランドとしての位置付けも強く、やや高級な兄弟車のイメージに過ぎませんでした。

メルセデスやBMWには追い付いていないイメージも強いです。当然、上記から乗り換えたユーザーは、FFベースのシャーシや4WDのハンドリングには面白みの無さを感じているようです。車そのものが不人気なのか、メルセデス、BMWから離されつつあるようです。

最近では、カーオブザイヤーで絶好調のボルボや同じグループで共食いするVWアルテオンにも食われているようなブランド力なのです。

昔のYANASEではメルセデス以下の格下扱いだった

昔のヤナセをご存知の方は多いと思いますが、日本における総輸入販売元として、メルセデスとアウディが、ヤナセディーラー(~1992)で売られていました。
当然、信頼性やブランド力、実際の魅力でもベンツが格上、アウディは格下扱いという販売スタンスであり、ドイツ御三家とは程遠い状態でした。
よって、アウディがドイツの高級車御三家というキーワードに違和感を覚える方も多いのでしょう。あくまで、VWベースの兄貴分に過ぎないという価値観、ブランドイメージは、ヤナセの時代に確立したと言えます。
ヤナセ当時、ドイツのオペル車の売れ行き以下だったので、オペルと同レベル扱いされた時期もあったようです。(実際、アウディは売れないので、ヤナセ撤退後のディーラー網もベンツに比べるまでも無く貧弱でした)
ヤナセディーラーのユーザーにとっては、アウディからメルセデスへの乗り換え、ステップアップというのが、自然の流れでした。当然、メルセデスからアウディに乗り換えるという、逆パターンは、一切無かったのです。

アウディ正規ディーラー移行後、風向きが一瞬だけ変わったのが、A4(B8型)であり、当時のシングルフレーム、LEDライトな外観にインパクトがあったという事でしょう。従来、メルセデスやBMWといったユーザーが、アウディショールームを訪れ、絶賛するわけです。販売も上向きとなり、販売戦略が成功したとディーラーもインポーターも勘違いしても不思議ではありません。しかし、その好成績は、次期モデルで脆くも崩れ去りました。

一人勝ちアウディのブランディング戦略

https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/1004/23/news005.html
2010年の当時の記事を見ると、当時は経営的成功を収めたと言えます。
この事実だけ見ると、販売戦略の成功体験として語られ、日本におけるアウディの販売戦略の根幹を成しているのでしょう。当時の日本人にとって、アウディA4(B8)が新鮮に映り、一瞬飛びついた(流行に一時的に乗った、浮気してみた)に過ぎなかったのです。この成功体験を正しく評価分析しなかった結果、継続的なアウディ・リピーターに繋がらず、結果的に成功体験が全てマイナス作用したと言えます。

アウディの徹底的なターゲット戦略と、ブランド浸透の社内外の取り組みに学ぶ点は多い。(猪口真)

海外におけるアウディとライバル車の比較広告は、日本人には全く理解できない価値観です。実際の営業現場でもライバル車より優れているという点を強調しているとしたら、ドン引きする話ですね。ドイツ本国が推進するブランド戦略は、日本的価値観とは全く噛み合わず、ブランド戦略として、莫大な広告費を投入しようとも意味が無いでしょう。

過剰な宣伝広告で知名度は上がったが

『日本では、アウディはどうしていまいち人気・知名度が無い…』 BMW のみんなの質問 (yahoo.co.jp)

ドイツ本国でのブランド順位は、アウディー→BMW→メルセデスです。日本では逆ですね。
そもそもドイツ人は合理的で大企業のTOPでも運転手を雇わず自分で運転(A8が多い)します。
アウディはクワトロ(4WD)なので雪国のアウトバーンでは絶大な支持を受けています。
BMWは車好きの操る喜びを感じたい人向けで駆動方式はFRです。
メルセデスはW210からコストダウンが激しくなり、現在ではあまり評価が高くありません。

自分の好みの意見をベストアンサーにしたような回答です。回答も2010年と古く、この記事が検索結果のトップとは意図的な何かを感じます。10年後の今、メルセデスの高評価は不変であり、メルセデス、BMWの順位は変わらず、むしろアウディ不人気で順位を完全に下げている状況なのです。

値段が高い事が売れない理由

「アウディ・値段が高い」で検索する方が多数

「値段が高い」で検索される方が多数いらっしゃいます。ユーザーにとって、ブランド価値に見合わず、「値段が高い」と感じて検索される方が多い結果です。メルセデスやBMWの記事では、一切は見られない現象です。メルセデスやBMWは、高級車と認知されている。値段が高いのは当然であって、ブランド価値に見合うと考えられているのでしょう。

ブランドは広告で得られるものではない

日本人のブランド意識も変化が見られ、高い価値に見合ったブランド力、品質や性能を求めるようになりました。海外でもメルセデスやBMWに対しての比較広告が目につきます。こうした比較広告は日本人に受け入れられない価値観とする意見が多いようです。

ベンツ・BMW並み価格を認めない

A4(B8型)が一時的に売れた結果、後継モデルも高価格を継続したのは、メーカー戦略としては妥当でしょう。しかし、結果的に5代目(2015年~)アウディA4(B9型)は、強気の価格設定がユーザー離れを一層加速しました。
また、先代A4(B8型)に比べてB9型は、全く変わり映えのしないスタイルだったため、買い替えたと言わなければ、一般の方は全くわからなかったのです。それだけ、先代B8が新鮮であり、デザイン効果を「一世代で全て消費し尽してしまった」と言えます。

現状、A4が全く売れず、安いA3/A2/A1を売ろうと必死ですが、下のグレードとなればVWアルテオン、レクサスやメルセデスA/Bクラス、BMW1/2シリーズに加えて、BMWミニが強力にラインナップを強化しており、アウディの食い込む余地は全くありません。

今、勢いのあるボルボは、メルセデス、BMWに対して100~150万安く、日本におけるブランド力に対して、あるべきマーケティング戦略・価格設定で圧倒的な競争力を保っています。とにかく、アウディは同一ライバルに対して価格が高すぎるのです。本国の日本法人に対する認識が間違っているのですが、日本市場の自滅は時間の問題でしょう。
日本市場は、アウディにメルセデス・BMW並みの価値や価格を認めていないのです。

アウディの欠点とは

DSG(Sトロニック)のリコール多発が欠点

DSG(デュアル・クラッチトランスミッション)を多くのアウディ・VW車が搭載しており、これが故障多発の原因となっています。マニュアルベースのトランスミッションを自動化したイメージであり、トルクコンバータによる一般のATとは異なり、低速走行が苦手です。マニュアルベースのクラッチは、低速渋滞走行が得意でもなく、耐久性や静粛性、スムーズさで劣り、ギクシャク感は通常走行で簡単に理解できることなのです。

アウディ・VWグループは、欧州市場で支持の高いDSGを積極採用していますが、世界市場で受け入れられていないDSGのデメリット(トルコンレスATのデメリット)を理解していないようです。

メルセデス、BMW、日本車だけでなく、世界の自動車メーカーも欠点だらけのDSGを捨て、従来型トルクコンバーターの多段ATを進化させている世界の潮流です(上級モデルはトルコンAT、下位はDSG)。日本では、渋滞走行にマッチさせるべく、日本車CVTは独自の進化を遂げました。CVTに慣れたユーザーにとって、CVTおよび多段ATは違和感なく受け入れられる状況です。一方でMTベースのDSGは、日本人には全く合わない価値観なのです。

FFベースのフロントヘビーが欠点

アウディのクワトロ神話もあり、降雪地域での支持率は高いものの、他メーカーも4WDやSUVの積極投入により、4WDの優位性も無くなってしまいました。新鮮さからアウディに乗り換えたユーザーもFFベースの超フロントヘビーなハンドリングに違和感があります。
それは、Dセグメント以上のセダンやクーペで顕著に感じるようです。
アウディに浮気した元FR乗りは、軽快なFRのハンドリングを求めて、BMWやメルセデスに回帰する傾向が見られます。

VWのディーゼル不正問題が欠点

そこでアウディ・VWグループによるディーゼルの排気ガス不正問題が発覚し、世界的なダメージを受けます。VWの売り上げ減少とともに、アウディもその余波を受けて売り上げは大幅減少となりました。
VWのディーゼル不正から、欧州が電動化を一気に進めたという話が、日本でも記事で触れるケースも多くなったと思います。
そのイメージダウンは、新車のみならず、中古車の価格維持にもダメージを与えているようです。

グレード名の数字変更が致命的

排気量とイコールであるどころか、ライバルに比べて数字が大きいグレード名に変更されました。ダウンサイジングターボ化が進み、排気量相当を数値をグレード名とする事が一般化している状況で、トルク換算の数値をグレード名にするという戦略です。
当然、ライバルよりも数字が大きくなり、グレード名がアップしたような錯覚を覚えます。

アウディのグレード検索、グレード数字の意図とは
メルセデスやBMWのグレード数字に比べて、アウディのグレード数字に違和感ありとの声も聞かれます。どのような点でグレード数字に違和感があるのか?を解説します。

このアウディのネーミング変更戦略は、欧米では受け入れられるかもしれません。
しかし、排気量名が数字となるイメージに慣れた日本人にとっては、全く受け容れられない価値観であることは言うまでもありません。

過剰な宣伝広告でユーザーも敬遠か?

Web上で「女性に人気のアウディ」の過剰な記事が目立ちます。メルセデス、BMWオーナーが見れば見苦しいほどのイメージアップ広告合戦が行われているようです。

もともとは、メルセデス、BMWという2大ブランドが形成する高級車市場でした。
中国ではアウディブランドの認知度が高いのですが、自動車大国のアメリカを筆頭に3大高級車ブランドとはなっておらず、格下のイメージであることは今も変わりません。当然、女性のブランドイメージもメルセデス、BMWよりもワンランク格下のイメージです。

日本では、4代目(2008~2015年)アウディA4(B8型)から強力なCM展開を行い、ブランディングイメージを強化した背景もあります。
当時のA4は、LEDライトなどのデザイン的インパクトで圧倒し、直噴ターボエンジン、Sトロニックなど先進装備などでもライバル車に比べて競争力のある存在でした。キープコンセプトで古びたメルセデスやBMWに飽きたユーザーにとっては新鮮に映り、人気となった背景もあります。

当時、メルセデスやBMWほどの嫌味が無いブランドとしての新鮮さもあったと思います。4WDのクアトロイメージも強く、SUV志向のユーザー取り込みにも一定の効果がありました。その結果、売り上げや販売台数は急上昇し、コマーシャル展開は一層の激しさを増します。

ブランド力が劣るアウディが他社を貶す負のスパイラル

特にアウディユーザー(SNS/ブログ)は、格上のメルセデスやBMWを貶す傾向が強いです。
例えば、日本でのBMW販売台数を見れば、グリルの大型化や某高速道路事件が全く影響を受けておらず、かえってアウディとの差が開く現実を知らないようです。

質や性能に対して、価格が高いという絶対評価

ネット上、アウディオーナーが質や性能面で、ライバルに対してのメリットを訴え、ライバル車を貶しても、外車購入者には、一切響きません。
それは、ブランド力に対して、価格が見合っていないという絶対評価の結果です。
VWの50万割高程度のブランド力で、高品質・高性能をアピールするのが、アウディブランドの在るべき姿というネット評価が、全てと言えます。

販売不振、販売台数減少は、当然の結果

販売網が未整備を理由か

上記を理由としているサイトもありますが、ボルボが売れている最近の状況を見れば誤りです。ディーラー網の数は、不振の理由になりません。

技術的に劣っているのか

FFベースだろうが、DSGベースだろうが、足回りの形式がどうとか、A4(B8)が売れた理由を見れば、全く関係ありません。ライバルのベンツ、BMWに対して、価格対性能比で魅力があるのか?に尽きます。最近、カーオブザイヤーで絶好調のボルボを見れば、価格やデザインなどの面でも魅力的なのは、言うまでも無いでしょう。ライバルのメルセデス、BMWに対して、アウディが3番手のポジションと自負するなら、ライバルより割高と感じる価格設定など、有ってはならないでしょう。

価格に対して、車としての魅力があるのか?が最大の理由です。
先代A4(B8型)は、メルセデスCクラスやBMW3シリーズのユーザーから乗り換え対象に選ばれた唯一の存在です。

実際、A4(B8型)は、選ばれるだけのインパクトを備えていたからです。
ただ、CMに影響され、ベンツ・BMWに飽きたユーザーが飛びついただけ・・・の可能性も高いです。そして、A4(B9型)については、乗り換えに値する魅力は無かったという声が聞かれます。

結果、A4(B9型)以降は、A4リピーターにならず、A6にもステップアップせず、アウディ乗りという履歴は、一世代で終焉を迎えます。

それは、全ての車両の価格設定が高すぎるに尽きると思います。アウディのブランド力は、日本市場に見合った価格設定ではないのです。夢を見た時期A4(B8)は、一瞬で過ぎ去り、A3やA1といった低価格車でしか勝負できない状況となりました。長い目で見ても上級車へのシフトを狙った販売戦略など無理でしょう。

アウディはダサイのか

ネット上の「ダサイ」の意見をまとめてみます。

  • メルセデス、BMWの2大ブランドを期待した方が見て、残念感が漂う。
  • エンブレムが、オリンピックのマークみたい。
  • 同じ価格なら、メルセデス、BMWの方が良くない?

女性に人気の車ランキングなどで、アウディが不自然に最上位となっているランキングを見かけるケースも多いです。このあたり、過剰マーケティングの効果が裏目に出ているのではないでしょうか。

ブランドで勝負せず、車の価格と中身で勝負すべき

これも全て、メルセデスやBMWと肩を並べる、並んでいるという、過剰な演出がもたらした残念感が不人気に結びつき、価格が高いや「ダサイ」などの意見に直結していると考えられます。ボルボなどのように一歩引いて中身と価格で勝負することが、ダザイ感からの脱却に繋がると思います。

マツダに似ているアウディの状況

アウディA4(B8型)同様に、マツダ初代CX-5も売れた後に「プレミアム化」を進めた結果、2016年以降は、株価が低迷しました。これは、一時的な成功体験が、継続的な成功に結び付かないアウディの生き写しのような実態です。現在のマツダですが「ブランド力向上」のために以下の戦略を推進中です。

  • プレミアムブランド戦略(BMWやアウディをイメージしたもの)をベースとしたラージ戦略
  • 広告費はトヨタの1/3という会社規模に見合わない莫大な宣伝広告費による広告投入
  • 店舗のレクサス化を推進(黒塗り店舗改装)
  • 車種名の数字化(マツダ2,3,6など、明らかに欧州車のマネ)
  • 値引き抑制、高価格化(中古車の価格低下として、従来のマツダ地獄回避)
  • 全車デザインコンセプトの共通化(金太郎飴化、欧州車ブランディングのマネ)
  • 2%のユーザーに売れれば良いとするニッチ戦略(売れない事の言い訳)

アウディの関係者、アウディユーザーにとっては、現在のマツダは、どのように映っているのでしょうか。アウディと同じようなプレミアム化を数年遅れで実施しました。
3.3Lの大排気量化が中心となるラージ戦略、電動化の出遅れなど、疑問が残る実態です。

アウディ人気ない理由のまとめ

アウディは、メルセデスやBMWと肩を並べるブランド戦略を即刻止めて、ボルボやプジョーのような隙間ユーザーをターゲットする戦略に切り替えるべきなのです。本来、VWの兄弟車として、せいぜい50万アップのコストを載せただけの1980~1990年の価格設定に戻るべきなのです。

A4(B8型)の販売は成功を収めました。しかし、日本市場におけるブランド価格設定は、一世代で完全に消費し尽くしたのです。日本人ユーザーは、アウディに対して、2000年以前のブランドイメージ(メルセデス、BMWには及ばない)に回帰しています。日本向けのブランド戦略は、真のブランド力があってこそ成り立つものです。日本におけるレクサスが未だに販売低迷に喘いでいる状況を見れば、単純なCM攻勢や日本的おもてなしによって確立出来るほど単純なものではありません。現時点、アウディユーザーがリピーターに繋がらない結果、上位グレードも売れず販売力の低下を招き、ディーラーの撤退という負のスパイラルに陥っているようです。ブランド力が2大高級車メーカーに追いついていない身分不相応の状況を素直に認め、ブランド力に合った価格設定がベストであると思います。

アウディファンの声を真摯に傾け、リピーターに繋がらない事実を冷静に受け止め、ブランディングを再構築することが日本市場で最優先に行うべき事項であると思います。

  • グレード名を筆頭にライバルを追いつき追い越せの見栄っ張り戦略が裏目に
  • 価格だけは、ライバル並みのブランド力が追い付いていない上辺だけプレミアム戦略
  • FFベース4WDに流れたユーザーもFRに回帰する。