ハイブリッドの優位性を唱えるタイミングを誤った
1997年の京都議定書とプリウス
このタイミング直後、少なくとも2000年代初頭において、ハイブリッド車の優位性を掲げるべきだったのです。「電気自動車より、ハイブリッド車のCO2排出量が最強であるとのロビー活動を展開すべき」だったのです。
明らかにタイミングが遅すぎました。こんな理論をメディアで掲げているのは日本ぐらいです。もう世界の潮流はBEV一択となり、ハイブリッド車が入り込む余地は、CAFE規制、ZEV規制など世界のルールから過去のものとされています。
2010年代初頭、欧州メーカーはハイブリッド車の将来性に見切り
メルセデス、BMW、VWグループなどの各社はハイブリッド車を数車種登場させています。
しかし、欧州は高速走行が多く、当時の日本製ハイブリッド車は、高速域でのパワー不足が目立ち燃費性能の向上に寄与しないことを悟ったのです。
2015年のパリ協定、世界市場はすでにBEV一択
この段階では、欧州製や中国製のBEVが生産台数を増やし、将来の主役とするロードマップに組み込まれた段階に入っていました。
この段階おいて、欧州や中国メーカーは、日本製ハイブリッドの性能に魅力を一切感じなくなっており、自国市場の高速域に合わないことを見切っていたのです。
一方、日本国内では、FCEVのMIRAIが未来の救世主であると本気で考えていた時代です。
まだまだ、日本製ハイブリッドが世界一であり、その次はFCEVが受け持つという虚構のロードマップを信じていた時期でした。
時すでに遅く、この時期以降のロビー活動など焼け石に水と言えます。
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