ガソリンスタンドが潰れる理由とは、30年で半減した原因は、もうオワコンなのか、潰れる理由、淘汰される原因を解説します。
ガソリンスタンドが潰れる理由は何ですか?
日本石油協会の調査によると、ガソリンスタンドの廃業理由は「後継者の不在」が過半数を占めているようです。
潰す以外の選択として、事業継承のためにM&AやM&Aを活用するケースが多いようです。
その他の要因
- ハイブリッド車のよる給油回数、販売数量の激減
- 近隣スタンドの競争劇化、競争過多、利益減少による淘汰加速
- 法改正による地中タンク設置(数千万のコスト)と維持コストの負担増
軽自動車がスタンド潰しを後押し
日本の乗用車販売台数の1/3、40%が軽自動車というデータがあります。
日本特有の優遇税制、ハイトワゴンの使い勝手の良さ、低燃費など、メリットの多い軽自動車により、ここまでシェアを伸ばした理由でしょう。
燃費の悪い普通車から、経済性の良い軽自動車に乗り換えが進みます。
ガソリンの給油回数、給油量が激減していくことは言うまでもありません。
ハイブリッド車がスタンド潰しを後押し
日本の乗用車販売台数の1/3、40%がハイブリッド車というデータがあります。
従来のガソリン車に比べて、圧倒的な低燃費、スムーズで静かな走行フィールなど、メリットの多いハイブリッド車が、ここまでシェアを伸ばした理由でしょう。
燃費の悪いガソリン車から、経済性の良いハイブリッド車に乗り換えが進みます。
ガソリンの給油回数、給油量が激減していくことは言うまでもありません。
8000万台の乗用車を支えるスタンドは激減
日本の人口は減少に転じているものの、乗用車の台数は微増
台数増加の理由は、地方の所有台数が増えているということでしょう。
その所有率を押し上げている理由は、経済性の高い軽自動車が売れまくっていることが挙げられます。
勿論、近年の車品質が向上して壊れなくなり、耐用年数、所有年数が長期化したことも理由でしょう。
EVやクルマ離れを理由とする問題点のすり替え
ここで、以下のような意見を掲載するサイトは、問題点をすり替えていると言えるでしょう。
- 日本でBEVが占めるシェアは微々たるもので、スタンドを潰す効果などありません。
- 首都圏の車離れ、若年層の車離れも、日本の総流通台数への影響など微々たるものです。
過疎地域スタンドの減少がEV化を加速させる可能性
首都圏の激戦区ガソリン価格に比べて、過疎地域の高いガソリン価格に驚く場合があります。
近場の農協、スーパー、役場への用途なら、EVの航続距離と家庭充電で事足りるケースも多いでしょう。軽自動車EVが200万を切れば、爆発的に普及する可能性を秘めています。
月一回未満の給油回数なら遠方のスタンドまで行くことも苦でないかもしれません。
しかし、低燃費車の普及は、ジワジワと僻地スタンドの淘汰に繋がっています。
ガソリンスタンドが潰れる理由:まとめ
- 軽自動車が売れまくり、自動車メーカーの利益に貢献
- ハイブリッド車が売れまくり、自動車メーカーの利益に貢献
- 燃費が良くなったことで、給油回数、給油量が激減し、ユーザーのガス代節約には大きく貢献したものの、地元スタンドは減少の結果に
- 当然、従来よりもスタンドの利益減少に繋がる
- 近年の円安によるガソリン高騰によって、低燃費車への買い替えを促進
今後のPHEV/BEV化が促進されれば、世界的にガソリンスタンドの淘汰が加速しますが、まだ先の話です。
一般ユーザーが日常の車ライフにおいて、ガソリンスタンドの利用回数そのものを激減させた最大の要因は、日本のハイブリッド車・軽自動車の低燃費が理由です。
自分達のインフラを支える重要基盤であるガソリンスタンドですが、自らのガソリン代削減を理由に利用回数を激減させているのです。メーカーは莫大な利益を上げる一方で、ガソリンインフラを淘汰に導くという皮肉な結果になっています。
ガソリンスタンドを淘汰に導いた最大の原因、理由はハイブリッド車・軽自動車とする「まとめ」とします。