ショーファードリブンは「お抱え運転手」の意味であり、ショーファードリブンカーとは、何かを指すのかを具体的に解説します。
ショーファードリブンとは
お抱え運転手の意味
ショーファードリブンの「ショーファー（chauffer）」とはフランス語で「お抱え運転手」という意味です。
同義語
ショーファーカー
対義語
ドライバーズカー、オーナーカー
関連用語
VIP仕様、リムジン、後席専用車
ショーファードリブンカー・カーとは
ショーファードリブンカー・カーの定義
- 後席専門に乗る方が居る（VIP相当の雇用主または、車の所有者）
- 専門のお抱え運転手を雇っている。（雇用された運転手）
- オーナー自身ではなくお抱えの運転手が運転する用途が想定された車
- 運転席よりも後部座席の居住性（快適さ）を第一に設計されいる仕様の車
- 最高級クラスの自家用車の区分（単なる高級なタクシーは除外される）
上記の全てを満たす条件の車が、ネット上におけるショーファードリブンカーの定義となりますが、この曖昧な解釈にも関わらず、自動車評論家が身勝手な理屈で取捨選択するのも筋違いであると言えます。
よって、TPOに従い「お抱え運転手が運転し、後席にVIPが乗る用途に相応しいクルマ」とした方が、より現実的な解釈に繋がります。
ドライバーズカーとは
ショーファードリブンカーと対義語になるドライバーズカーです。
ドライバースカーでもショーファー用途に作られた車は多数存在する
Sクラスや7シリーズなど、老舗メーカーが世間一般的に高級車として位置づけるFセグメントの最上級サルーンは、ドライバーズカーであり、ファミリカーであり、後席用VIPとしても十分な広さと装備を兼ね備えているでしょう。
ショーファー用途に5ｍを超えるボディサイズと3ｍを超えるロングホイールベースとなっており、メーカーは、お抱えの送迎用途にも使える装備や実用性を兼ね備えたリムジンとなっているのです。
実際、海外ではロールスロイス、ベントレーの一択、国内ならセンチュリーだけが使われている訳ではないことは、素人でも理解できます。
一部評論家の解釈
ドライバーズカーセダンやSUVのフルサイズカーであれば、対外的に見てもショーファードリブン用途として、センチュリーに全く引けを取らないモデルは、数多く存在するのです。
新型センチュリーSUVモデルが登場した際、これをセンチュリーやロールスファントムとは異なるドライバーズカーだ、などと言い切る評論家が記事がありましたが、このような解釈は一切成り立ちません。
黒塗りのクラウンやレクサスLSが、ショーファードリブンカー用途は、NGなのでしょうか？
実際、対外的に見ても全く違和感すら感じません。当然、皇室関連車両にも、センチュリー同様に使われている事は言うまでもありません。
ショーファードリブンカーの車種
ショーファードリブンカーの車種を解説します。
メーカー側が意図している車
下記は一例ですが、メーカー側が後席VIP用途を意図して設定している車です。
評論家の語るウンチクがどうであれ、後席専用のVIP装備は、運転席用でないことは明確です。
- トヨタ・センチュリー
- ロールスロイス・ファントム
- ベントレー・フライングスパー
- メルセデス・マイバッハ
- BMW7シリーズ・ロング
- トヨタ・ヴェルファイア エグゼクティブラウンジ
各国の代表車種とは
世の中一般の常識とは
- 企業重役の送迎車、黒塗りの送迎車が一般的なイメージ
（日本で言えば必ずセンチュリーというわけでもない） - 映画スターがショー会場に駆けつける車は多種多様です。
- 映画やドラマに登場するお抱え運転手の車も多種多様です。
そして、上記で利用されている車こそ、「ショーファードリブンカー」なのです。
よって、一部評論家が語るセンチュリーやロールスファントムに限定するのは誤りです。
古いプレジデント、リンカーンやキャデラックですら、十分にショーファードリブンとしての役目を果たしているでしょう。
ロールスロイス・カリナンやベントレー・ペンティガ、リンカーンナビゲータのSUVでも十分な見栄えです。
華やかなショー会場向けであれば、フェラーリやランボルギーニの4ドアでも良いでしょう。
英国ならロールスだけでなく、レンジローバーでもその役目を果たしているでしょう。
ショーファードリブンカーの定義まとめ
- 後席専門に乗る方が居る（VIP相当の雇用主または、車の所有者）
- 専門のお抱え運転手が運転する（雇用された運転手）
- TPOに相応しければ、車の制約は一切ない
お抱え運転手が乗る車として、後席に乗るVIPが恥ずかしくない、TPOに相応しいクルマと判断されます。よって、ロールスやセンチュリーに限定するような一部評論家のどうでも良いウンチクは甚だ筋違いであると言えます。
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