2010年に登場したレクサスLFAは名車だったのか、その評価を解説します。
LFAの名称は「エルエフエー」
LFA(エルエフエー、Lexus LFA)は、トヨタ自動車が展開する高級車ブランド「レクサス」が、2010年12月から2012年12月にかけて限定500台生産・販売した2人乗りのスーパーカー。
V10の4.8リッターNAエンジンをFRで駆動するモデルです。
市販化までの経緯
「Lexus Future Advance」の略称が名称となりLFAとなる。
ショーデビューは、2005年デトロイトショーであるため、市販化へは4年の歳月が流れている。
当初、アルミで開発されたボディが、カーボンボディに設計変更されたこともデビューが遅れた要因だそうだ。
V型10気筒エンジンは560馬力、8700回転
FRの駆動系、上級スーパーカーらしいスペックであるが、最近ではそのパワーを超えるマシーンが数多くあり、パワースペックだけでは、その高性能が伝わらない。
初期モデルなら、GT-Rに劣る性能で価格は2倍という感じだろうか。
そこで、総合的な性能アップの為のカーボンボディ採用となる。
カーボンボディにより、150~200キロの軽量化を可能とし、1500キロ以下に抑えている。
市販化のスペックと価格
価格は3750万とスーパーカーレベル
パワーウェイトレシオでもスーパーカーに恥じないレベルとなったが、価格は3750万と、レクサスでも有り得ない価格帯に突入した。価格は、さらに2倍に跳ね上がった感じか。
デザインは、デビュー当初から大きく変更してきた。個人的には、前回モーターショーの感じが良かったのだが・・・。今年度のモーターショーでは、パッと見で「カッコ悪?」の声も聞かれた。
このあたりは、慣れもの問題も大きいが、第一印象で、イマイチに思ったスーパーカーも珍しい。
アクの強さは、車のデザインとしては重要なだけに、市場の評価が気になるところだろう。
ニュルブルクリンクラップのラップタイム
2010年12月より市販仕様車の生産が開始され、前述の方式で決定した購入者に順次納車されました。また全500台のうち約50台は、サーキットでの走行を重視した高性能仕様「ニュルブルクリンクパッケージ」として、2012年初頭より生産されました。生産開始が遅れたのは、さらなる高みを求めて期限ぎりぎりまで開発、テストを継続したためであり、その成果は2011年8月末、ニュルブルクリンク(北コース)での確認走行において、飯田章のドライブにより、量産車メーカーの市販FR車としては当時最速の7分14秒64の記録しています。タイヤは標準仕様車とサイズは共通であるが、グリップ力を一層高めた専用設計のブリヂストン製POTENZA RE070を装着していました。
当時、シボレーコルベットは638ps、1519キロのZR1に比べて、勝っているかと言えば、微妙なところです。価格は1/3以下でもある。日本車が強いとされた、安さと性能の両立、コストパフォーマンスの分野でも完全に劣っています。あのランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラは、530ps、1330キロで、2555万が安く感じるから不思議である。
そうした、スペック・ベンチマーク必勝主義の土俵で語られることは、LFAにとっては避けられない運命。
優雅なFRスーパーカーは、ニュルとは無縁の世界として語るべきなのかもしれない。
しかし、カーボンボディのスペックでは「タイムより官能」などという甘さは許されないだろう。
高価なフェラーリFRモデルと同一のブランドイメージを確立させることが目的なのかもしれないが、時期尚早だろう。日本車が初参入?のスーパーカー市場。プアマンズ・フェラーリと言われたホンダNSXに比べて、レクサスLFAがスーパーカーに認知されたのか、現時点では微妙なところかもしれない。
市販化後の評価はダサイのか:まとめ
現在のレクサスを象徴するスピンドルグリルデザインとは、なっておらず、現在のこのスタイルを見てもスポーツカーらしいスタイリングとなっています。
LFAテストドライバーの事故死など、若干ネガティブなイメージもありますが、世界的な販売には影響を受けてはいないようです。
https://kuruma.rdy.jp/lexus/toyota-lfa-driver-naruse-vs-bmw/
高評価
- トヨタの高品質感
- 数値スペックよりも実性能
- V10エンジンが奏でるサウンドは、F1サウンドをインスピレーションした音質チューニングを実施。「天使の咆哮」と呼ばれ、徹底した数値解析と各排気系部品の形状、構造によって生み出されていた。V10バンク角72度で等間隔爆発というシリンダーレイアウトは基本的に滑らかな高周波サウンドを響かせる。
低評価
- 3750万あれば、欧州車スーパーカーを買う
- FRの駆動形式がイマイチ
- デザイン的なオーラが足りない(ここは好き嫌いが分かれる)
- 海外評価が高いものの、国内は厳しい評価が多いようです。
当時の性能面としての評価は高いものの、スーパーカーとしてのオーラが欧州車に比べて足りず、やはり日本車としての遊びが足りないといった点を「ダサイ」に挙げている意見もあります。
コメント
LFAの記事を書くなら音の良さを書かないと駄目では?
LFAが海外でも評価されてる理由はデザインでも走行性能でもなくて音なんだから。
確かに音の良さに触れられていないですね。追記しようと思います。