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新型レクサスRX(5代目2022)はダサイのか、失敗なのか

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査定君
査定君

新型のレクサスRX(5代目)はダサイのか、先代RX4代目(AL20型)くらべて、ダサイ、売れないポイントを整理しました。

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外観、エクステリアが好みで無い

3代目レクサスのスピンドルグリルとしては、ほぼ完成系となったグリルとライトであり、結果的にRXの販売台数からも大成功であると言えます。エクステリアのデザインもリアにかけて、スラントしたクーペ形状などもレクサスの影の屋台骨モデルとして貢献しただけのことはあります。

一方、新型も先代ベースのデザインを踏襲しており、ほぼ完成系デザインのキープコンセプトとも言えます。グリル、テール形状の細かいディテールの差こそあれ、販売的にマイナス要因になることは無いでしょう。

三眼LEDライトは、先代を踏襲。横長一直線のLEDテールはNX/UXモデルを踏襲。
デザインとしての鉄板路線をベースとしており、デザイン的な暴走は見られません。
NX/UXとのデザイン的な差別化も当然あります。

ロングホイールベース化の恩恵

レクサスが欧州車に比べて、なんとなくチープに感じる点として、ショートホイールのデザインにありました。特にレクサスの場合は、フロントマスクが長いデザインであるため、ボディ前後のオーバーハングを強調するイメージが強い傾向でした。
これは、小さい格下のショートホイールベース・シャーシに大きなボディを乗せた結果、ボディ前後のオーバーハングとして、無駄に長いデザインが強調されます。

3代目ハリアーはブサイクの頂点

特に3代目ハリアーが前後オーバーハングの長さでダントツのブサイクさで有名です。(写真下)
小さなシャーシに無理やり大きなボディを乗せてしまうという、昭和で言えば「電車」などと形容された、ショートトレッドな車と同じレベル感です。ワイド感を強調させたライトやテールランプがトドメを指すデザインとなっています。
今回の最新レクサスRX5代目、ホイールベースの延長(+60mm)により、より伸びやかなデザインになったと思います。

新スピンドルグリル

唯一のデザイン的なリスクとしては、ボディ同色化グリルでしょうか。ホンダヴェゼルなど、最近のトレンドでしょうか。
この新スピンドルグリルのデザインに対して、ネット上の意見としては、もはや見慣れたレクサスのグリルに抵抗感は無く、賛同的な意見が多いように感じられました。
もともと、レクサスのグリルに否定的な層を除き、基本的に良い方向に進化したと言えます。
少なくとも、北米や日本でもレクサスの認知度やブランド力アップに貢献しており、RXの売れ行きからも先代スピンドルグリルは成功したと言えるでしょう。

レクサスのスピンドルグリルが嫌い・ダサイ理由とは
査定君 レクサスのフロントグリル(スピンドルグリル)がダサイ・嫌いという声を多く聞きます。その原因と理由、今後のスピンドルグリルのデザイン動向について解説します。 スピンドルグリルが嫌い・ださい理由 「ださい」「嫌い」「カッコ悪い」「気持ち...

ただし、先代のメッキで縁取ったオラオラグリルに対して、ボディ同色グリルは、並んだ場合にパンチ力に欠けることは事実です。

ボディ同色グリルがダサイ

この新デザインについては、市場評価がイマイチ低い事が伺えます。
やはり、メッキ枠のスピンドルグリルのイメージが焼き付いてしまっている点が挙げられます。
また、兄弟車のNXが、従来デザインであることも理由の一つでしょう。

ライト形状がNXの方が良い

NXのフロントライト内のLED形状がツリ目であり、シャープさを演出しています。
上記によって、RXよりも、NXのライト内LED形状の方がカッコ良いとする意見があります。
好みの問題ではありますが、確かにシャープさでは、NXに軍配が上がります。

インテリアデザインがしょぼい

センターモニターのサイズだけ合格点

14インチモニターを搭載し、最新レクサスに相応しい画面サイズとなっています。

新型クラウン(16代目12.3インチ)、先代RX(12.3インチ)となっており、RX格のクオリティを維持しています。モニターや操作系の共通化の流れは、欧州車と同様であり、ここが安っぽいと感じるかは、難しいところでしょう。

インパネ周りのパネルの使い方などで、NXに比べて、RXとしての差別化も高級感も段違いです、質感、高級感としてもレクサス内では、ショボイ点が無いように見えるかもしれません。他欧州車ライバルと比べるとショボイ点が沢山でてきます。

運転席メーターの液晶が小さい

ただ、レクサス共通なのか、欧州車が12インチ級のメーターパネルなのに対して、レクサスのメーターパネルサイズが小さい事です。現行のカローラに比べて、世代が古い点でも大至急改善すべきポイントでしょう。
メーターに沢山の情報を表示する必要もなく、大画面が正義ではありませんが、ドライバー向け装備としては、レクサス的にやや見劣りする部分です。

センターパネルの表示情報がチープ

派手さに掛け、画面の表示情報がなんともスカスカな各種情報表示です。ここは、今後のソフトウエア改善に期待するしかないでしょう。
最悪、後期モデルからの採用となり、諦める必要があるかもしれません。

ドライブセレクトが物理スイッチでできない

頻繁に変えるスイッチではないですが、センターモニター内での操作については、慣れるまで戸惑うでしょう。

室内のアンビエントライトの光が目立たない

夜間の光具合は問題ありませんが、昼間の光具合が足りません。
LEDパイプラインの光具合が派手な、欧州車と比べてかなり劣る点かもしれません。
気を利かせた走行中の減光も選択式にすべきでしょう。

ドアポケットにティッシュが入らない

先代RXに比べて劣化した部分です。先代は格納式、可動式になっていたドアアンダーのボックスが普通の収納となり、収納量が減少した点です。

レザーシートカラーのバリエーションが少ない

基本的に、ブラックとホワイト、Fスポーツのダークローズの設定に留まります。
海外向けのベージュカラーが選べないのが残念です。
最小のLBXではオーダーカラーが出来るとのことで、上級車となるRXインテリアのカラーバリエーションの貧弱さが欠点です。

ウエストラインとインパネ上端が高く、視界が悪い

ライバルに比べて、ウエストラインとして、ドアの上端、インパネの上端が高すぎる。
その結果、ボンネットが全く見えず、取り回しが厳しい場面が多く発生します。
センターモニターやセンサーなどで、運転を補助する仕組みは整っているものの、視界が悪い結果、ボディが大きく感じられるのです。
この点で、全幅2m超えの欧州SUV(GLE/X5)と比べて、かなり運転の難しさを感じるケースが多いでしょう。

グローバルを意識したボディサイズ

  • 全長×全幅×全高:4890×1920×1695mm
  • 従来型RXに比べて、全長は同一、全幅プラス25mm、全高マイナス10mm
  • ホイールベース:2850mm(プラス60mm)

EセグメントSUVを意識して、車幅を拡大してきました。
メルセデスGLEやBMW X5並みの全幅2メートル超えとなっていない点が救いですね。
ただし、日本向けのユーザーにとっては、全幅1900mm超えは、やや辛い幅となっています。
RXは北米優先であり、他のEセグメントライバルと比較すれば、妥当な車幅です。
全長はBMW X5ですが、全幅、ホイールベースはX3という微妙な立ち位置のRX。これがRXの実力とマーケティングの結果なのかもしれません。

エンジンよりもATに大問題発生

レクサス新型RXエンジンのラインアップ

2.4L 直列4気筒ターボ ハイブリッド

RX500h F SPORT Performance 2.4L-T DIRECT4:「T24A-FTS」エンジン+parallel Hybrid+eAxle(トルコンレスの6AT

2.5L 直列4気筒 プラグインハイブリッド

RX450h+ 2.5L PHEV E-Four:「A25A-FXS」エンジン+Series Parallel Plugin Hybrid+リアモーター(THS)

2.5L 直列4気筒 ハイブリッド(RX350hが追加)

  • RX350h 2.5L HEV E-Four:「A25A-FXS」エンジン+Series Parallel Hybrid+リアモーター(THS)
  • RX350h 2.5L HEV FF:「A25A-FXS」エンジン+Series Parallel Hybrid(THS)

2.4L 直列4気筒 ターボエンジン

  • RX350 2.4L-T AWD:「T24A-FTS」エンジン+Direct Shift-8AT+電子制御フルタイムAWD
  • RX350 2.4L-T FF:「T24A-FTS」エンジン+Direct Shift-8AT

トルコンレス、クラッチAT採用の愚策

最新2.4Lターボは、パワーも文句なしでしょう。最大のリスクは、「RX500h F SPORT」に搭載されるVWやアウディ、ホンダのDSGでリコール多発のクラッチ式(トルコンレス)を採用していることです。Dセグメント以上にはトルクコンバーター8AT以上の採用が当たり前です。
7速ATは安価モデルへの採用となっていますが、レクサスの上から2番目のSUVにたった6速のクラッチATを搭載するなど、ユーザーの高級志向を無視した暴走もいいところです。せっかくの最新ダウンサイジングターボやHVシステムとの連携も台無しでしょう。

日本車は、世界中で高級車市場は多段AT化が進む中で、無段変速のCVTを進化させるなど、無段変速のスムーズさを重視してきました。ここにきて、なぜTHS2を捨ててまでクラッチAT(それもたった6速)を採用するのか意味不明です。

想定ライバル

クラウンエステートは、全く眼中になく、RX指名買いの方が多いでしょう。レクサスNXのステップアップ層にもなります。また、ランクルの納期が遅すぎて流れてくる可能性もありますが、同じSUVといえどもジャンルが異なりますね。

価格的ライバル

メルセデスGLC、BMW X3、ランドローバーイヴォーク、ボルボXC60、レクサスNX上級グレードなどが該当するでしょう。
ハイブリッドのエンジン、大型のセンターモニターなど、魅力的な部分は多いのですが、アンビエントライトなど、欧州車と比較して、パンチに欠ける部分が惜しいです。(アンビエントライトの強弱コントロールが出来れば、目立つこともオフにすることもできるのですが)

ボディサイズ的ライバル

BMW X5やGLE級などの全長4.8m超えの5m級SUVがRXのライバルです。
サイズ感としては同等であり、RXの割安感が漂います。
しかし、価格帯は二回りも上となり、購入層とは被らないでしょう。

2024年のRXマイナーチェンジ予想

LBXやカローラ、プリウスにも劣る、ショボイ過ぎるメータディスプレイの小さいサイズが、RXの残念度を強調しています。この事態は、RX登場時点で予想されていたことです。
2024年の最優先事項として、メーターディスプレイは「12.1インチサイズ」への拡大を実施する小変更が予想されます。
世界市場が本丸であるレクサスなのに、レクサスのマーケティング部門が、ライバル勢の動向を全く捉えていないことが残念です。

レクサスRXはダサイのか、まとめ

フロントグリルにデザイン的なチャレンジが見られ、この点ではスピンドルグリルに見慣れた層には、リスク(ダサイ)となるでしょう。スピンドルグリルは、すでに第二、第三世代としてのデザイン進化を遂げており、ダサイという言葉は当てはまりません。

V6エンジンが無くなり、純粋な「NAエンジンのみ」の搭載車も無くなった点では、ダウンサイジングターボかPHVというラインナップであり、世界基準に追いつき、ハイブリッドではトヨタらしさもあります。
インテリア面でも14インチモニターとなり、世界基準でもテスラを除き、小さくチープなモニターサイズとは感じないでしょう。この点でも先代比で正常進化と言えます。

先代でダサかった点のショートホイールベースによるオーバーハングの長さがポイントでしたが、この点も解消しつつあります。まとめとして、新型レクサスRXは、5代目となり、先代から継承していたダサイ点をかなり解消していると言えます。

日本で売れ線となるであろう、2.5LハイブリッドモデルのRX350hが追加され、魅力がアップしました。

チェックポイント(ダサい点、しょぼい点)

他車を知らなきゃわからない点。しかし、他車を知ってしまうと、かなり気になる点です。

  • RX500hのイマドキ6速でトルコンレスATのチープなフィーリング
  • センターディスプレーのグラフィック表示やユーザビリティが、非常にチープ
  • 運転席メーターが、古く小さく、カローラにも劣るサイズと表示内容に幻滅
  • アンビエントライトの派手さに欠ける点が、やや残念
  • インテリアのカラー選択が乏しい点(LBXの選択自由度を見習って欲しいです)
  • ドアとインパネ上端が高く、視界が悪い結果、取り回しに悪影響を与えている

最新レクサスで、NXより格上のRXなら、この価格帯なら、とRXに求められるイメージは高まります。欧州車に慣れ切った層を取り込むには、GLEやX5級であるべきです。
しかし、最新欧州車と比べて、細かい点での装備が劣っている点が残念であり、価格相応の満足度が得られるのか、微妙な点が見られます。
このあたり、実車で確認いただき、オーナーとして問題ないのかチェックを推奨します。

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