
レクサスISはレクサス4ドアセダンのエントリーモデルとして、現行モデルが存命しています。ISはダサイ・失敗・売れないの声や実態を解説します。
レクサスISの概要
トヨタの高級ブランドである「レクサス」のなかで中型セダン(Dセグメント)に位置するモデルです。SUVのUXやLBXが登場するまでは、レクサスブランド内ではエントリーモデルの位置付けでした。
初代IS(GXE/JCE10L型):1999年 – 2005年
日本国内向けの6気筒最小FRセダンとして、トヨタアルテッツアです。
欧州・北米のレクサスブランドとしてトヨタマークでなくレクサスマークの「L」を付けて、中身アルテッツアの「IS」が海外に投入されていました。
- 全車6気筒エンジン搭載、4AT/5MT/6MT
- IS200:IG-FE(2.0Lセダン)
- IS300:2JZ-JE(3.0Lセダン)
- IS SportCross:2JZ-JE(3.0Lワゴン)
2代目IS(GSE2#型):2005年 – 2013年
日本では、このモデルから、レクサスISとして初導入となりますが、ISの歴史としては3代目として扱われます。
メルセデスC・BMW3シリーズを想定ライバルとして、内外装の質感をレベルアップ。
標準、バージョンS、バージョンL、バージョンF、F-Sport、IS-Fのグレード構成
- IS250:4GR-FSE型 2.5L V6 DOHC
- IS350:2GR-FSE型 3.5L V6 DOHC
- IS500:2UR-GSE型 5.0L V型8気筒 直噴DOHC
- グレード末尾「ISxxxC」となるコンバーチブルモデルの設定あり
3代目IS(ASE30/GSE3#/AVE3#/USE30型):2013年-
- ボディ形状は、4ドアセダンのみ
- スピンドルグリルを初採用
- レクサスに相応しくない7インチモニターを搭載
- 醜悪なフロントライトにより、レクサスの販売台数拡大に寄与せず
- IS250:4GR-FSE型 2.5L V6 DOHC/6AT
- IS300h:2AR-FSE/CVT
- IS300/200t:8AR-FTS型 2.0L 直4ターボ/8AT
- IS350:2GR-FSE/FKS型 3.5L V6 DOHC/8AT
- IS-F:2UR-GSE型 5.0L V型8気筒 直噴DOHC/8AT
2016年11月マイナーチェンジ(1回目)
- 10.3インチへセンターモニターを拡大、7インチというコンパクトカーサイズから、ライバル相当のサイズに拡大
- 不人気の原因だったライト・バンパー形状を変えるものの、ボディパネルを変えないために小手先の変更に留まり、根本的な失敗デザインの解消に至らず
- インテリアデザインも当時のライバルに比べて、早くも古さが目立つデザインに
2020年11月マイナーチェンジ(2回目)
- 不人気の原因だったフロント、リヤデザインを全面的に修正
- やっと見れるレクサスのトレンドを取り入れた流れを汲むデザインとなった
- インテリアデザインは変更されず、圧倒的に古さが目立つデザインに
2025年9月マイナーチェンジ(3回目)
- すでにISのモデルサイクルは、13年目に突入し、フルモデルチェンジせず、マイナーチェンジで生産継続という大技に出た
- ブラックアウトのグリルは、小変更デザイン変更に留まる
- メーターディスプレイとセンターディスプレイを12.3インチへ拡大するも、ライバルに比べてもレクサス内の序列としても見劣りるサイズ(少なくともNXと同等の14インチにすべき)
- インテリアも一部刷新するものの、センターコンソールなどに基本設計の古さ目立つ
- アンビエントライトを装備するものの、ライバル比べ、10年以上は遅れている
- 自動運転基準を2025年レベルに引き上げ
- ボディパネル、エンジンに変更はない
- 2020年時点でも遅れていた装備の刷新に留まっているが、ギリギリ許せる内容に引き上げられている
レクサス3代目は初期型のデザイン失敗が原因
スピンドルグリルデザインの消化不良、デザイナーの力量不足で、醜悪なライト形状のまま、市場投入してしまった結果、ダサイ認定されました。
スピンドルグリルがダサイのではなく、ライトが離れ目・小さいが失敗原因
- スピンドルグリルとライト形状のアンバランスが招いた結果です。
- 離れ目
- 小さいライト
という、失敗の王道デザインそのものです。
レクサスの屋台骨モデルなのにデザインで自滅
その結果、当初の予約台数を消化後、レクサスの屋台骨を支えるべき多売モデルであった「ISが大ゴケ」し、レクサスディーラー内で、足を引っ張る象徴的な車となった

レクサスISボディサイズ
300Fスポーツボディサイズ
- 全長:4,710mm
- 全幅:1840mm
- 全高:1435mm
- ホイールベース:2800mm
2013年登場で設計が古臭かった「IS」
全ての面で古い
直近まで、5.0LのV8自然吸気エンジンを市販(2025/11)していたのです。
これを有難く購入するユーザーも存在しますが、世界市場的な観点では、すでに15年前基準のようなスペックです。
- すで3代目登場時点で、世界市場ではダウンサイジングターボに移行するトレンドであった。
- 当時の200tは、ダウンサイジングターボとして、機能自体は世界のトレンドに沿っていたが、性能面で劣っていた。
- センターモニターがたったの7インチのチープ感
- 2.5LのV6モデルは、当時もレクサスに相応しくないチープな6AT
- メルセデスC、BMW3にはあったアンビエントライトが無い
ハイブリッドモデルの「300h」だけが、唯一の存在価値だったでしょうか。
IS販売台数推移
2020年のマイナーチェンジ効果も無くなり、モデル末期として低空飛行となっています。
ライバル車と比較した劣勢は明らかであり、2025年のマイナーチェンジでも、一時的な回復に留まりそうです。
年 | 台数 |
---|---|
2024 | 4,231 |
2023 | 8,193 |
2022 | 6,696 |
- 2代目:日本国内向け目標月間販売台数:1,800台
- 3代目:日本国内向け目標月間販売台数:800台
レクサスISはダサイのか、失敗か、売れないのか:まとめ
- ハイブリッド絶対主義が世界一と過信した結果、世界のトレンドを理解せず「井の中の蛙」となり、レクサスIS/LSを筆頭とする失敗車を販売する結果となりました
- 5.0LのV8という化石エンジンが、2020年を過ぎてもレクサスのトップモデルとして君臨していた事自体、時代遅れ感を全く理解していなかった証拠
- 2025年に発表された最新の2.0L直4ターボエンジンのハイパワー版とハイブリッド版の登場が望まれる
- インテリア基準もライバルに見劣りするものの、ISのセグメントとしてみればギリギリ許せるレベル(2025年マイナー版)
- 大画面、アンビエントライトなど、ユーザーが望む当たり前のトレンドに乗り遅れること自体、レクサスとしてあるまじき失態です。初代セルシオが、世界の高級車ベンチマークとして君臨していた栄光を取り戻して欲しいと願います
トヨタ得意のライバル車潰しの伝統を引き継いでいれば、誤った失敗車を作ることは無いのです。
レクサスISのマイナーチェンジは、まさにライバル車の傾向を分析した結果とも言え、本来の流れに戻ってきたとも言えます。このライバル車潰しの伝統を引き継げば、ライバル車を凌駕するレクサスの完全復活(ダサくない)が期待できるでしょう。
レクサスISは、三菱デボネアのレクサス版とも言える「まとめ」とします。