メルセデス中古はやめたほうが良いとする声が聞かれます。昔の輸入車同様に壊れやすいのでしょうか。具体的に中古を止めた方がいい理由を解説します。
なぜ、やめた方が良いのか
- 修理代や部品代が国産の2~3倍は、かかる
- 数年で壊れる
- 国産車より寿命が短い
- エンジンやATが壊れれば100万以上
- 車検代が50~60万かかる
- ディーラー認定中古と一般中古車では価格差が50万ある
- 一般店では修理出来ない
- 5年を過ぎると急に壊れだす
- 国産車に比べて、下取り価格や査定額の下落が激しい
辞めた方がよいとする声を要約すると上記のケースになると思います。
メルセデスオーナーの方が見れば、おなじみの都市伝説のような内容も並びます。
これは事実でしょうか? 2020年以降の実態を解説していきます。
最近のメルセデスは壊れなくまりました
国産車にお乗りの方から見て、外車に対するイメージは壊れやすい。修理代が高いというイメージを持たれていると思います。
メルセデスの故障率が低くなったのは、新車購入後3年間の点検整備をパッケージ化したメインテナンス・プログラム「メルセデス・ケア(3年間の無料サポート)」がスタートしてから、品質も高まってきたように思います。以降、オイル交換がロングライフ化されたり、環境への配慮も含めて交換パーツの長寿命化も進んでいます。
メルセデス・ケア(3年間の無料サポート)
修理からメンテナンスまで、3年間無料トータルサポート
長く乗るほどに満足が深まっていく。メルセデス・ベンツの価値と信頼性をさらに高め、オーナーの皆さまへより大きな安心を提供するのがメルセデス・ケアの「保証システム」です。
「ちょっとおかしいぞ」と思ったら、お近くの 正規販売店、またはメルセデス・ベンツ指定サービス工場へ。メルセデス・ベンツは厳しい品質検査を経てお届けしていますが、万が一の製品不具合による故障については、無料で修理を行います。
新車保証の手厚いサービスを享受したいのであれば、新車登録から3年以内の車が良いでしょう。
街中でメルセデスを見かける機会が多い
首都圏では、まるでカローラのようにメルセデスを見かける頻度が多いのではないでしょうか。
これは、国産車からでも気軽に乗り換える対象になってきたことを示しています。
クラウンやマークXの乗換え対象として、CクラスやEクラスが選ばれ、次の買替は上位モデルへステップアップという流れです。
「いつかはクラウン」の流れが崩壊し、レクサスを飛ばして、「いつかはベンツ」という流れになっているのです。
国産セダン、SUV、大型ミニバンに飽きた層が、「いつかはベンツ」に行きつくのは自然の流れなのです。
やめた方がいいメルセデスのグレードとは
やめた方がいい車種
- 10年落ち(低年式車)
- 10万キロ超え
- S/SL/G/GLE/CLSクラス(6年落ち以降)
- カブリオレ、SLK
- 旧車上級者にとっては、選ぶ事も楽しみの一つかもしれませんが、外車中古車初心者にとっては、リスクの高い買い物です。
SL/SLKはやめた方がよいのか
オープントップの解放感は、なにものにも代え難い魅力がありますが、可動部が多いゆえに故障が発生しやすい可能性もあります。高年式車を選べばリスクも少ないでしょう。
ハードトップ、ソフトトップ問わず、購入時のこれでもかというぐらいに確認してください。
シートや内装の劣化も前オーナーの使い方次第で劣化状況に差が出る部分です。
ソフトトップの場合は、痛みが目立つ部分です。
Sクラス、Gクラスはやめた方がよい、とする声が多い理由
一般的に、法人ユーザーでの購入が多く、乗り方が荒かったり、多走行の車種が多いようです。
3年、5年の新車保証が切れた時点で中古車として再流通する。
新車保証期間切れで、部品としても交換していないケースも多い。
部品代や修理代は、Eクラス以上は、A/B/Cクラス向けとは異なり、ワンランク上の価格になる
なぜ、Sクラス・Gクラスは、止めた方がよいのか?
ワンオーナーのディーラー認定中古車であれば、購入当初はノートラブルで車検を迎えられる可能性も高いです。
しかし、新車価格が1000万円を超えるモデルです。軽度な修理や不具合でも、2年間で50~100万円の維持費を払える経済力のある方が購入すべきでしょう。
新車で購入可能な方な資金力のある方が購入しないと維持できずにすぐ手放す可能性が高いです。中古車では5年を過ぎれば、300万円台からとなります。
さらに10年落ちとなれば、100万円を切る中古車も出てきます。
多走行で何らかの不具合を抱えているケースも多くなり、消耗品を全て交換すれば、2年間で100万円の維持費を遥かに超えるケースも出てきます。まさに安物買いの銭失いとならないよう、旧型のSクラス、SL/SLK/CLSは、リスクが高いです。
特にGクラスは割高過ぎる
新車納期が一年待ちを超えるケースもザラという超人気のゲレンデです。
3年以内の新車保証があるモデルであれば、超割高でもメリットがありますが、5年を超えるゲレンデについては、維持費の関係から割高感も増してきますので、避けることをお勧めします。
エントリーモデルの高年式中古車で相性を確かめる
現在、お乗りの車が国産車であり、外車の中古車に初めて乗換えようと考えている方は、A/B/Cクラスを選ぶことをお勧めします。
最新モデルは2010年以降、飛躍的に品質が向上しており、故障内容は明らかに低減していると思います。
- お勧めは走行7万キロ以内、7年以内の中古車
- メルセデス中古でのお勧めは、ディーラー認定中古車
- 走行7万キロ以内
- 7年以内の中古
この範囲に収まっていれば、やめた方が良いという心配をしなくても、ほぼ大丈夫なほど最近の中古車の故障率は下っていると思います。
欧州車の市場傾向
- 特にセダンですが、中古車になった瞬間、かなり買い叩かれる傾向が強い。
- 3年以内での買い替えも多い。(新車保証付き)
- その結果、程度の良い中古車が溢れている。
メルセデスに限らず、欧州車SUVやワゴンモデルは、セダンに比べて値下がり率は抑えられているものの、国産SUVやミニバンに比べると厳しい傾向です。
この点を考慮すると、新車は割高ですが高年式の中古車はお買い得ということになります。勿論、中古車ですから、早々に型遅れとなる可能性が高いですが、程度の良いメルセデスの中古車を選ぶポイントは、これです。
メルセデス中古でやめた方がいい:まとめ
2010年以降、10年、10万キロ超でなければ、買った翌日に壊れるような粗悪車両を掴むケースは少なくなっています。むしろ3万キロ以内であれば、国産車並みの維持費で乗れるほど、信頼性が向上しています。欧州車が日本でシェアを増やした理由でしょう。
しかし、7年、7万キロレベルであっても、次回のディーラー車検では、30万、50万の修理費用は確実に請求されるケースも多いでしょう。
メルセデスの中古はやめた方が良いのではなく、30万、50万の維持費は、必要経費であるという認識を持つ事がオーナーの前提条件とも言えます。
お勧め中古車はコレだ
SUVの中古車は人気のためやや割高感があります。
高年式で型遅れ、マイナーチェンジ前の中古車は一気に割安になります。
低走行車かつ新車登録から3年以内の車(新車保証が残っている)は文句なく買いでしょう。
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