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トヨタのフロントグリルが「ダサい・嫌い・ひどい」のか

査定君
査定君

トヨタのフロントマスクを「キーンルック」と呼びます。ネット上の声としては「ダサイ」「ひどい」「嫌い」「気持ち悪い」という意見が多いようです。キーンルックのトヨタデザインがひどいという声が多く、なぜ違和感を感じるのか解説します。

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フロントグリル(キーンルック)は「ダサイ」「ひどい」「嫌い」

プレデターの目とナマズの口

ブサイク度では、初代シエンタも4代目マイナー前プリウスもお呼びでないのが新カローラだと思います。このプレデターを連想するライトは、レクサスisもそうです。
これも見方によっては、「ナマズ」、「プレデター」と形容されるケースが多いと思います。大きなグリルや両サイドのフォグは、ナマズの口を連想させます。
また、グリルや小さいライトなど、全体的な醜さはプレデターを連想します。プリウスよりも動物チックで醜いと思う方も多いのではないか、と予め宣言しておきます。

ヘッドライトやテールランプの「鎌」

ネット上では、下記の形状を「鎌」と形容しているページもありました。鎌が良いイメージなのか微妙なところです。

トヨタのデザインが「ひどい」の声

最近のトヨタ車は、デザイン性やインパクトを重視した大胆なデザインを採用するケースが多くなりました。確かに従来は、初期のデザインモデルが社内レビューの過程で個性が失われ、無難なデザインになっていたようです。レクサスのスピンドルグリルを起点として、トヨタのデザイン改革はスタートしました。ブランド形成のためのスピンドルグリルは成功を収めました。

またトヨタ車としても、大型異形グリルのクラウン、ヴェルファイアなどのインパクト重視に始まり、シエンタなども成功したと言えるでしょう。一方で、トヨタの屋台骨であるプリウスは、ずばりプリウスPHVのデザインが本線であるべきだったのです。少なくともプリウス、レクサスis、新カローラをカッコ悪いと判断できる方は、トヨタ社内にたくさんいると思われます。

普通のグレードは、普通のトヨタ顔だった

丸めプロジェクターライトを採用するプレデター顔は、末尾「~Z」の最高グレードだけでした。購入層は、エントリー、中間グレードの普通モデルを購入すると思われ、最近のトヨタ顔としてみれば、それほど違和感はないイメージです。

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残念ながらある種のヒガミだろう。

売れ線の車を挙げても意味がないでしょう。売れている車はデザイン評価が高いと言えます。

トヨタのなかでも「よくないデザイン

ヴィッツ:顔のキーンルックはともかく、リヤは踏ん張り感を出そうとするあまり、意味のないほうれい線が描かれ、拡大されたテールランプとのバランスも悪い。

フロントかと思えば、リヤの指摘。完全に個人的主張ですね。

パッソ:とにかく安物なデザイン。これでは中韓車にも大敗する。

パッソモーダ、ブーンシルクとの切り分けを知らないのだろうか。もともとエントリーモデルの役割、目的もあり、安物と切り捨てるのも意味不明です。

スペイド/ポルテ:イイ人なんだけどモテない草食男。

これ、男性設定でしょうか?

プレミオ/アリオン:驚くほどほど古臭いクラウンもどき。

セダン、不人気の延命策として、そこにケチ付けても意味無いでしょう。

カローラアクシオ/フィールダー:マイチェンで顔の迫力を出してなんとかごまかしたが、モテない浪人生なフォルムまでは変えられなかった。フルチェンジが待ち遠しい。

モデル末期車の延命車にデザイン論を絡めても意味が無いでしょう。

ハイラックス:フォルムもディテールも大味な曲線の連続で、バランスが悪い。本物のアメ車より大味。

本物のアメ車だから大味ですけど。

ハリアー:表面の厚化粧に、「たくらみ」がかいま見えるデザイン。

厚化粧の「ハリボテ」が垣間見れます。

ランクルプラド 古き悪しきトヨタデザインがそのまま生きている。顔は昔のクラウン的。フォルムにデリカシーが感じられない。頑丈そうではあるが。

メッキ多様だと昔のクラウンを出せば良いと思ってるようですが、クラウンとは全く違う。プラドのデザイン消化不良は過去も同様。

トヨタデザインは、全体的には明らかにいい方向に向かっている。その象徴が次期カローラだ。かつてのカローラの退屈なデザインを思い浮かべれば、そのカイゼンぶりは一目瞭然。

新カローラが改善されたとは思えません。プレデターライトは明らかに最悪。マイナー前プリウス同様、改善されたカローラデザインは、このイメージ。

キーンルックも「ひどい」と普通がある

やはり、マイナーチェンジで存続しているエスティマですが、消化不良なデザインです。カローラもナマズなフロントマスクは評価が分かれるところです。
写真はCH-Rのコンセプトモデルですが、キーンルックに縛られないデザインが成功していると言えるでしょう。

他メーカーも試行錯誤のデザインコンセプト

日産のVモーショングリルも嫌いというよりは、高評価の意見が多いようです。三菱デリカ、ホンダインサイトなどアクの強さで意見が分かれるところです。デザインという嗜好が分かれる部分で、万人にウケつつインパクトと斬新さを出すのか、デザイナーの力量が問われるところです。

キーンルックの概要

キーンルックとは

トヨタ車の2012年以降で採用されているコンセプト・デザインの総称。
特に口を開けたようなフロント部分のデザイン、フロントフェイス、フロントマスクを指します。
グリルを中心として、V字形状のグリルと、横長に鋭いヘッドライトの形が精悍なイメージを持たせます。このグリルからヘッドライトに至るデザインを採用することで、トヨタ車としての個性的なスタイリッシュなイメージを両立させることを目的としています。

キーンルックとは、「鋭敏で賢く精悍な顔つき」という意味です。

キーンルックのスペルと読み方、意味

キーンルックのスペルは「Keen Look」となります。呼び方は「トヨタ・キーンルック」です。「Keen」という英語は「(感覚が)鋭い、鋭敏な」という意味です。

キーンルックの戦略

このトヨタデザインの「キーンルック」の採用によって、トヨタ車の特徴的なブランドイメージの認知度を高めていくようです。

欧州車同様に、2010年以降の日本車メーカーもデザインの統一化を進めています。土ドイツ車のアウディで言えば大きなグリルが印象的で、レクサスもスピンドルグリルデザインによるデザインの統一化を進めています。トヨタ車ではトヨタブランドを象徴するフロントグリルが無く、世界戦略をターゲットとした自社ブランド化したデザインの統一化が必要となりました。トヨタが新デザインとして命名したものがキーンルックです。

2012年のオーリスをスタートとして、順次後続モデルに採用されています。
最近では、カムリ、カローラハッチバックが大きな口を開けたグリルと小さいHIDライトが鋭い目をイメージしたデザインとして、キーンルックなデザインを進化させています。

数年が経過しましたがトヨタとしての国際的なブランドイメージ向上に寄与しているのでしょうか。ヴィッツのように違和感のないデザインとカローラのようにプレデターなライトとミスマッチな車もあり、評価が分かれる所です。

キーンルックの初代デザイン

初代オーリスが起源とされるキーンルックのデザイン。

エスティマ消滅の原因はキーンルック

現行エスティマもモデルサイクルが長いです。現行型も3回のリニューアルを行っていますが、1回目は微妙な形のライトが不作で、2回目のチェンジでは見れるデザインになりました。キーンルックでは学習能力が無いのか、一回目とおなじようなライト形状に。ナマズ口もさることながら、ライトの形が駄目ですね。

キーンルックの成功例

プリウスPHVは、ノーマルプリウスに比べると別物のようです。
奇抜なボディパネルを上手くデザインしています。

2代目シエンタの成功から3代目は失敗か

新型シエンタのデザインがダサイ、失敗なのか
2022年登場の3代目、新型シエンタのデザインがに好き嫌いが分かれダサイ、カッコ悪い、声から、ダサさで失敗するのか、独自の分析、洞察の内容を解説します。

キーンルックを含むトヨタデザインの変遷

  • 2012年:オーリスがキーンルックのスタートとされている
  • 2013年:14代目クラウン、稲妻グリル
  • 2015年:プリウス、歌舞伎顔グリル
  • 2022年:クラウンクロスオーバー、プリウスのLED薄目ライト化

キーンルックは「ださい・ひどい」のまとめ

2代目のマイナー前レクサスisや2018カローラ5ドアのフロントマスクに対して、違和感を唱えるトヨタの社内意見は無かったのでしょうか。デザインは車の販売に影響を与える部分であり、4代目プリウスが失敗例として挙がるでしょう。

新しいトヨタのブランディング構築として、大胆なデザイン路線を進めていることは理解できます。2019年以降に登場のRAV4やハリアーなどは、評価も高いようです。トヨタ車もキーンルックの熟成に、時間が掛かったと言えますが、やっと光が見えてきたようです。