ドライブレコーダーを利用中、突然、ナビ画面上に「ドライブレコーダーが動作できません」が表示され、ブザー、ピーピーの警告音が止まらない場合の対処方法を解説します。
警告表示:ドライブレコーダーが動作できません
ホンダ純正ドライブレコーダーの例
- スタートボタンを押して、ナビが起動したら突然、ナビ画面上に「ドライブレコーダーが動作できません」が表示される
- ブザー音、ピーピー音、などの警告音が鳴りっぱなしの状態
といった事象が発生します。
この状態になると、ドライブレコーダーは本来の機能を停止しています。
さらに、走行中に警告音が鳴り続けるため、運転の妨げにもなります。
この事象が発生した場合の対処方法を事項で解説します。
警告表示、警告音の原因とは
原因は「SDカードのデータ破損」
SDカードのデータ破損が原因でドライブレコーダーが、本来の動作が出来なくなります。
その結果、「ドライブレコーダーが動作できません」の警告表示やピーピー音などの警告音を鳴らすようです。
警告の仕方に問題あり
ドライブレコーダーのシステム起動後、「SDカードの読み込みエラー」になったのですから、「読み込みエラー表示」すればよいでしょう。
エラーコードなどを表示し、マニュアルの確認を促しても良いでしょう。
ドライブレコーダーが記録できない状態は、万一の事故が記録できない緊急事態であり、利用者への警告を促すことは重要なのですが、利用者への警告の仕方やユーザーインターフェース、対処の促し方などに問題ありですね。
SDカードをPC確認時、異常を検知できない場合あり
ドライブレコーダーでは動作エラーになるものの、PC側で、SDカードの中身を確認したら、何の問題も無く読めるケースが多いのです。しかし、壊れていないと判断せず、フォーマットを試してみましょう。
よって、「ドライブレコーダーが動作できません」という曖昧な警告表示の内容では、ユーザーや整備工場が正しく対処できない場合が発生するのです。
トヨタドライブレコーダーからSDカードを抜くと警告音が鳴る
警告音の理由
ドライブレコーダーにmicroSDカードが挿入されていないと正しく記録されないため、ドライブレコーダー本体から音声ガイダンスや操作ブザーが警告音を鳴らします。
対処方法
- ドライブレコーダーの説明書に記載の専用SDカードビューアーソフト(記録されたデータを見るソフト)をPCにインストール
- SDカードビューアーのソフトウエアを起動
- 操作メニューから、警告音の音量など、任意の指定を行いOKボタンをクリック
- 上記の設定内容がSDカードに記録されます。
- クルマにSDカードを戻すと、上記設定でドライブレコーダーが起動します。
警告表示、警告音の対処方法
- ホンダ純正ドライブレコーダーから、マイクロSDカードを引き抜く
- SDカードアダプターへ、マイクロSDカードをセット
- SDカードをPCへ挿入
- エクスプローラを開き、フルフォーマットを実施
フォーマットの設定と実行
- ファイルシステム:FAT32
- アロケーションサイズユニット:32KB
- フォーマットオプション:クイックフォーマットのチェックを外す
- 開始ボタンをクリック
PC側では判別できない領域が壊れているケースが多いため、クイックフォーマットでなく、必ずフルフォーマットを実施します。
フルフォーマット時間は、16GBのHC規格カードで、約3分程度です。
もし、SDカードの中身を参照可能なら、データをPC側へコピーしておきましょう。
フォーマットが失敗した場合は、SDカードが壊れています。16GB以上のスピードクラス10「Class10」以上の規格購入を推奨します。(録画は高速なSDカードが必要です)
エラー回避のための動作確認であれば、Class4以下の低速マイクロSDカードでも、一時的に利用可能です。(あくまで暫定利用に留めてください)
ドライブレコーダー購入から5年以上経過しているなら、SDカード自体の寿命の可能性もあり、新品への差し替えを推奨します。
ドライブレコーダーへSDカードを戻し、動作確認
フルフォーマットしたSDカードを車体内のドライブレコーダー本体にセットします。ナビを起動して、エラー表示や警告音が消えることを確認します。
警告音を止める方法
- 本体の警告音を止める「EVENT」などの物理ボタンがありますので、これを押すと停止します。(機種より異なります)
- スタート後に警告音が煩い場合は、その都度、ボタンで警告音を停止する必要があります。
本体故障中は、警告音が鳴り続けるため、ドライブレコーダーへの電源ケーブルを外すなど、抜本的な対処が必要となります。
それでもエラーが消えない場合
SDカードの初期化後、警告音が鳴りやまない場合、警告表示が消えない場合は、ドライブレコーダー本体の故障が考えられます。
ウインドー越しに直射日光さらされ、超高温となる過酷な動作環境となっており、精密機械とっては故障が発生しやすいと言えます。
エアコンの効いた車内でエラーが発生したり、翌日の冷間時に再発した場合は、本体故障と判断するのが妥当です。
ドライブレコーダー故障後の対応方法
ホンダアクセスのお届けするHonda純正用品は3年間6万km保証です。
上記を超える場合は、保証対象外となり、自費での修理対応となります。
純正アクセサリーカタログの部品代と工賃が必要です。
また、純正ドライブレコーダーも新車購入後、3年以内であれば、同一形式の在庫があるかもしれませんが、部品自体の生産を中止している可能性もあります。(代替品が利用可能の場合もあります)
いずれにしても、ディーラーへ確認してみましょう。
自動車保険のドライブレコーダー特約に加入する。
交換となれば、純正品では数万円の出費を強いられます。
自動車保険を取り扱う保険会社では、ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)を販売しています。事故時の状況が記録できるため、保険会社にとっても有効であり、ドライブレコーダーを安価にレンタルできます。
- 前方1カメラ+後方2カメラ:月額:850円~(年払いも可能です)
- 前方1カメラ:月額:650円~(年払いも可能です)
- 後方カメラは、指定の製品を自費購入の保険会社もあり:9000円~
- 機器はレンタルされ、シガーライターから電源を取り、取り付けは自分で行うイメージです。
- ディーラーなどで扱う自動車保険であれば、取り付けを頼むことも出来ます。(費用については相談してみてください)
- ドライブレコーダー故障時、レンタル機器は無料できます。
前方1カメラのみ、後方2カメラを提供する保険会社など、今時点で加入する自動車保険により、特約内容も異なります。これを機会に自動車保険の補償内容を見直してみてはいかがでしょうか。
警告表示、警告音の対処方法のまとめ
- SDカードの物理破損は、良く発生する事象である。
- ドライブレコーダーが走行動画を記録できないことは、運転する前の重要な告示事項ではあるが、警告音は止めるべき(走行に支障が出る)
- ドライブレコーダー本体のエラーなのか、SDカードのエラーなのか、利用者にも判断できるように、警告表示の仕方について、改善を図るべき
- 純正ドライブレコーダーとして、あまりにもユーザー側の使い勝手やトラブル対応を考えていない、というまとめになります。
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