オデッセイ生産終了の理由は3代目の車高下げが原因だった

査定君
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ホンダオデッセイと言えば、日本のミニバンを牽引したリーダー的なモデルでありながら、モデル消滅に至った原因は何か?。それは、3代目の車高ダウンに起因します。ホンダの迷走を解説します。

なぜオデッセイ生産終了の理由

なぜ、オデッセイが生産終了となったのか、背景と理由を解説します。

オデッセイ代替車として新ステップワゴン登場

新ステップワゴンは、全長を4800mm相当に拡大し、サイズ感的にも広さもオデッセイユーザーを取り込めるとのコンセプトのようです。
その代替車が登場した事により、オデッセイ生産終了の判断に繋がったと予想されます。
この判断は、従来ユーザーから見れば、非常に理解に苦しむところでしょう。
高級感、ブランド力など、全く満たしておらず、車高の高いワンボックスなら、最初からステップワゴンを購入していることでしょう。
オデッセイから見れば、格下車を割り当てられた感があり、抵抗感があるものです。

オデッセイ生産終了の理由は工場の閉鎖

日本のオデッセイは、埼玉県狭山市のホンダ狭山工場で生産されていましたが、生産終了に至った主な理由は、生産工場の閉鎖によるものです。
狭山工場は、1964年に稼働開始してきた歴史ある工場ですが、狭山工場は閉鎖することになりました。

狭山工場閉鎖によって日本生産が終了し、国内工場の整理統合、コスト削減の流れとされています。
新型ステップワゴンが全長4800mmに大型化されるなど、オデッセイのシェアを吸収するという役目が大きいようです。

2021年は販売回復

オデッセイの後期モデルにより、販売台数は回復しており、目標予定台数に達しているのであれば、狭山工場閉鎖後に、寄居の新工場へ移行しても良かったのです。新工場は複数の車種に対応できる柔軟かつ最新の設備です。

ステップワゴンの愚策に翻弄される経営

コストダウン優先により、モデル廃止という理由は、後期好調のオデッセイに全く当てはまりません。
新型ステップワゴンは販売は、完全に低迷しており、オデッセイユーザーを取り込む想定など、全く論外です。なにしろ、オラオラ感を増したオデッセイが販売回復しているなかで、ステップワゴンは、その代替にすらならないからです。オデッセイを早々に廃止する必要があったのか?疑問が残る状況となっています。

誰もした中国製など、望んでいません。
ホンダ社内では、コストダウンという名目であり、立案者は点数稼ぎになるものの、日本のユーザーは舐められ過ぎです。

  • 狭山工場から寄居工場への移転中止を決めた責任者
  • ステップワゴンがオデッセイの代替になると判断した責任者
  • これらの見込み誤りを認めない責任者

ホンダ社内として、これら予め判りきったユーザー意見やマーケティングを行えず、誤った施策を強引に推進した責任者を明確にすべきでしょう!

Spyder7誌の超低レベルスクープ

ホンダ『オデッセイ』復活へ!高級路線へ進化、トヨタ「アルファード」に真っ向勝負か

中国生産のオデッセイ導入のニュースも流れている時期に、この予想CGとニュースです。
このニュースを書いている方のレベル感は言わずもがなでしょうか。
アルファード真っ向勝負と書かれているのに、車高も低くオラオラ感もゼロの低レベルCGです。

オデッセイの概要

1990年代前半のホンダは、RV車が無く、アコード、インテグラ、シビックといった展開が中心でブームに乗り遅れていました。
RV車として、本格的なCR-Vの第一号車が登場したのは、1995年になります。
RV車が無いなかで、アコードの開発資源を用いたRV風のオデッセイは、爆発的なヒットとなりました。2022年オデッセイは、約27年の歴史を閉じました。

特徴

  • 乗用車ベースのミニバン
  • 車高が高く、セダンよりも乗り降りしやすい
  • セダンに劣るが、RVよりも低い車高による運動性能
  • 緊急時に使える3列目シート
  • 後席のゆったり感

二匹目のドジョウを狙ったライバル車

  • トヨタイプサム(1996年)
  • トヨタマークXジオ(2007年)
  • 日産プレサージュ(1998年)バサラ(1999年)
  • 三菱シャリオグランディス(1998年)
  • マツダMPV(1999年)

トヨタは強力な販売網を生かし、イプサムは2代目でそれなりの販売成績を残しました。
シャリオグランディズも端正かつスクエアなスタイルで一定の人気を獲得したものの、グランディスのデザイン失敗で人気激減。
プレサージュ、MPVは、ライバルに対してのアピールポイントに欠け、メーカー内のモデル補完の役目に留まる結果になりました。

オデッセイの販売推移

HVモデルの導入が遅れたとするベストカー誌の記事がありましたが、安価なヴェゼルHVとオデッセイの割高HVを単純比較するのはナンセンスでしょう。

販売台数 備考
2022年1-10月 8,662
2021年
34,822 5代目としてトップの売り上げを記録
2020年
15,602 11月マイナーチェンジ後期モデル登場
2019年
23,189
2018年
16,670
2017年
20,830
2016年
30,866 2月4日(月販目標:2000)
2015年
15,834
2014年
32,749
5月15日(月販目標:3000)
2013年
14,825
10月31日5代目へフルモデルチェンジ(月販目標:4000)
2012年
7,898
2011年
10,289
10月6日(月販目標:1000)
2010年
16,801
2009年
23,027
9月3日(月販目標:2000)
2008年
28,982
10月16日4代目へフルモデルチェンジ(月販目標:4000)
2007年
31,791
(月販目標:3000)
2006年
44,986
4月13日マイナーチェンジ(月販目標:4500)
2005年
64.003
10月31日一部改良(月販目標:6000)
2004年
97.849
12月24日一部改良(月販目標:6000)
2003年
45.374
10月17日3代目へフルモデルチェンジ(月販目標:5000)
2002年
52.366
10月24日一部改良
2001年
71.011
11月21日マイナーチェンジ
2000年
120.391
1999年
48.211 12月2日2代目へフルモデルチェンジ
1998年
58.667
1997年
82.350
初代オデッセイ登場。8月27日一部改良

初代オデッセイ

「オデッセイは、多人数で快適に移動できるための新しい空間づくりに、ホンダが培ってきた高性能セダンづくりの技術を活かし、ワンボックス・カーのスペース・ユーティリティとセダンの 爽快な走りや快適な乗り心地、安全性能を高次元で両立。 個々のライフスタイルを大切にしたクルマ選びを志向する方たちの幅広いニーズに応える商品とした。」

  • すっきりとしたインパネ、セダンと変らない操作性
  • 全席、後席の移動のしやすさ
  • 当時、タウンエースなど1BOX全盛のデザインの中で、ボンネットを持つ斬新なスタイリングは、空力的な安定性にも寄与
  • 低床の室内空間、広い室内
  • 2.2L/2.3L/3.0Lの上級車向けのエンジンラインナップ

バブル崩壊後の上級セダンに飽きたユーザーを取り込むだけの魅力や斬新さを沢山備えていたことが、人気の理由となりました。

ボディサイズ

  • 全長×全幅×全高:4750×1770×1675mm
  • ホイールベース:2830mm

2代目オデッセイ

キープコンセプトであるものの、上級志向に答えた内容。
車高を35mm下げたものの、高級志向、装備化により、オデッセイ離れを防ぎ人気継続に結びついた。
アブソルートのスポーティモデルの追加など、ホンダ車の後期モデルの対応策は、失敗がありません。

  • サイドブレーキから、フットブレーキ化
  • スペアタイヤを3列目サイドから床下収納化
  • ウッドパネルなど、インテリアの高級化
  • アブソルート(15mm車高ダウン)の追加。以後、人気モデルへ。

ボディサイズ

  • 全長×全幅×全高:4770×1795×1630mm
  • ホイールベース:2830mm

3代目オデッセイ

ホンダ開発陣のコンセプト

低床設計に伴う室内空間を確保したというコンセプトにより、2代目から約80mmも車高下げた。
結果、立体駐車場にも入庫可能な1550mmという低全高スタイルに変化しました。
実際、居住空間だけであれば、先代2代目に引けを取らない広さを確保していました。

走りや運動性能をアピールする点で、ホンダらしさを感じさせる内容でしたが、実際のユーザーニーズを正しく捉えてはいなかったようです。

従来ユーザー側とのギャップ

オデッセイユーザーにとって、立体駐車場に入れないことの優先順位や走りの性能が高い訳で無かったようです。(そもそも車高の高いミニバンを立体駐車場に入れるユーザーは買わない)
むしろ、セダンよりも高い乗車位置、見晴らしの良さ、乗り降りのし易さなど、高い車高がメリットであったのです。
そして、致命的な欠点は、セダンと並べた場合に、見栄えが変わらない。
オラオラ化がスタートしつつあった、1BOXに対して、見劣りする傾向が出てきたことです。
それは、オデッセイが従来、独自に築いたセダンや1BOXに対するアドバンデージを自ら破壊させるのに十分なものでした。
それが、1550mmの車高ローダウンにあったのです。

ボディサイズ

  • 全長×全幅×全高:4765×1800×1550mm
  • ホイールベース:2830mm

4代目オデッセイ

ホンダ開発陣のコンセプト

3代目のキープコンセプトです。車高は10mmダウンですが、ほぼ変わりません。
デザイン面、インテリア、居住性、運動性能など、3代目のウィークポイントを改善しました。
「立体駐車場オデッセイ」は、ほぼ完成系となりました。
2.4Lのエンジンによるパワーフィールの向上や電動パワステ化など、外観や中身の充実も図られ、車自体の完成度は非常に高いローダウンミニバンとなっています。

ユーザー側とのギャップ

エクステリア、インテリア、エンジンなど、欠点は少ないもののローダウンミニバンとしての市場価値、ニーズが無くなり、販売は低迷しました。
4代目になっから「時代は変って車高の高いハイルーフが人気になった」などの市場分析など、失敗理由に挙げるパターンが多いようです。
しかし、実態は、3代目の「立体駐車場オデッセイ」で、市場ニーズから乖離があったと見るべきでしょう。

販売低迷の理由

  • ライバルが、オラオラで車高の高いミニバン人気にシフト
  • 4代目は、市場の流れを無視し、3代目が正義であるとキープコンセプトを続行
  • 駐車場などの制約が多い都市部のファンを狙ったが、この目論見は不発に終わる
  • 都市部ではミニバン離れが進んでいた
  • 郊外に住む人たちは背が高く、押しの強いミニバンを好んだ。
  • デザインでは、3代目と比べて、目新しさにも欠けた。

ボディサイズ

  • 全長×全幅×全高:4800×1800×1540mm
  • ホイールベース:2830mm

5代目オデッセイ

ホンダ開発陣のコンセプト

2.0Lハイブリッドモデルが追加され、ホンダセンシングなど、安全装備も充実しています。
3代目、4代目の販売低迷をふまえて、初代オデッセイ並みの1685mm(+10mm)の車高にアップしました。
上級ミニバンのエリシオン廃止により、初のスライドドア化にするなど、コンセプトの迷走も見られます。さらに、時代は、車高の高いエスティマの1730mmすら、他のミニバンに見劣りした結果、販売低迷となっていました。
すでに、走行安定性などというニーズは一切なく、駐車した際の見た目や運転時に見下ろす見晴らしの良さなどが重視されるポイントとなっていました。
ノアボクシーとアルファード、ベルファイアとは、別ニーズを埋める存在であったエスティマも時代に合わなくなっていたのです。

初代オデッセイの車高1675mmは、当時としては成功だったものの、2015年には存在価値を失っていたと言えます。
低重心化と車高アップは、実用面での不満はないものの、他メーカー1BOXミニバンの圧倒的ハイルーフに対してもインパクトに欠けていたようです。
ただし、アジアや北米では一定のニーズはあるようです。少なくとも3代目、4代目よりも使えるデザインであると言えます。

ユーザー側とのギャップ

他のミニバンに引けを取らない、オラオラ感やワイド感を出したグリルやLEDを装備していました。
この点では、デザインとしての欠点は少なく、エクステリアは存在感もあったと思います。
しかし、他のミニバンと並べた場合に見劣りする絶対的に低い車高が欠点になってしまいました。
価格設定も割高感を感じさせる内容であり、後期ステップワゴンとの競合や、アルベルに流れる結果となってしまいました。

ボディサイズ

  • 全長×全幅×全高:4830×1820×1685mm
  • ホイールベース:2900mm

後期型2020/11が一瞬で生産中止

エクステリア、インテリアを大胆に変えて、車高以外は他メーカーと戦える魅力を大きく備えた後期オデッセイです。販売も上向きになり、オデッセイ復活の兆しも見えていたのですが、突然の生産終了発表となりました。

後期モデルのオラオラ回帰で販売回復

写真は後期モデルで、フロントフードの位置も含めて変更するビッグマイナーチェンジです。
オラオラ感も満載であり、市場のニーズを正しく捉えたデザインになっています。
市場もこのデザインに販売台数も回復に向かい、前期モデルよりもコンスタントに売れる月販販売台数を記録していました。
このデザインで中国版オデッセイもリニューアルしています。
しかし、ホンダ社の統廃合施策により、オデッセイは2022年9月を以て、生産終了となってしまいました。

オデッセイ廃止のまとめ

オデッセイは北米でベストセラー

アメリカでは10年間に渡りベストセラーミニバンに君臨しているオデッセイです。
北米仕様は、全長5212mm×全幅1994mm×全高1735mmの大型ミニバンとなります。
従来はラグレイドとして販売されていたモデルであり、日本とは別進化を遂げました。

ステップワゴンの愚策により消滅させられた数奇な運命

2021年の販売台数を見れば、5代目オデッセイとして、トップセールスを記録しています。

しかし、オデッセイは、下位モデルのステップワゴンに実質吸収されるという屈辱的な経営施策により、消滅の運命を辿りました。
狭山工場廃止よるものとされますが、寄居工場でも多品種少量生産を行えるフレキシブルな生産ラインとなっているようで、以下の説明には無理があるでしょう。
「製造ラインの移管などが難しく、ホンダとしても苦渋の決断をしました。」

オデッセイの後継モデルの登場予定は無し

少なくとも、ホンダ経営の見込みは上手くいっておらず、ステップワゴンがオデッセイのニーズを吸収できているとは思えません。
内燃エンジンモデルは、今後少なくなることが予想され、5代目が最後のオデッセイは歴史を閉じたのが結論となります。

ホンダ
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