BYDに対する賛美は、EV出遅れ日本としての危機感の表れです。日本人にとって、中韓車を買うのは抵抗感が強く、ダブルスタンダードというキーワードを語る次元にないことなど、分かりきったことでしょう。という点を解説します。
技術の差は追い付かないのか
- 現代は1975年に三菱製エンジンの供給を受ける
- BYDは2008年に三菱製エンジンの製造資源を取得
- 安かろう悪かろうな韓国車や中国車の内燃エンジン車は過去のもの
基本性能に差があるのか
- 欧州、北米で韓国車の実績を見れば、追いつかれたと言えるでしょう
- 一般消費者とって2020年代の今、明確に劣るレベルではないでしょう
- ITや家電分野では、日欧米メーカーが買収され、発展している現状をふまえれば、自動車関連技術だけは「聖域」と考えるメディアが意味不明
- 中国資本が、ボルボなどの欧州メーカー買収したり、初期の不平等な資本提携により、技術が丸ごと抜き取られた、コピーされたと考えるのが妥当
走る・曲がる・止まるに差があるのか
欧米の自動車ショーで大きな面積を占めるまでに成長した中韓車において、圧倒的に日本車に劣ると評価を下す現地メディアなどいないでしょう。
プロドライバーや評論家から見て、初期の韓国車のような水準でもなく、現代の市販車基準を満たしているのでしょう。
「過渡域のリニアリティみたいな部分で負けている」とか、もはや精神論的な勝利は不要です。
スペックで負けを認め、精神論で勝つダブルスタンダード
- 某メディアの記事は、スペックで中国車に負けているとの危機感
- 一方、自動車の基礎技術では、まだまだ勝っているとの精神論
- というダブルスタンダードと言えます
「過渡域のリニアリティ」とか、どうでも良いでしょう。一般消費者にも理解できない部分で勝利しても意味がありません。
家電や携帯は見えないから浸透したに過ぎない
中国・韓国製の家電ブランドや携帯電話ブランドは、知らない間に日本国内に浸透してしまいました。アンドロイド携帯でスマホカバーを付ければ中韓製でも気にならない方も多いでしょう。
ただし、近年では「日本製」という大きな表記を掲げる家電売り場も多くなってきました。
これは、日本製品への信頼感や安心感を買いたいというニーズの高まりを示すものです。
自動車大国日本では中国車や韓国車を買う文化はない
一方、自宅車庫に置くクルマにおいては、中韓車を置く事に抵抗が強いでしょう。
これは、スペックや価格とは違う、嗜好品、ブランドとしての判断基準です。
日本で中韓車が売れないのは当たり前
ブランドが丸見えな中韓車を日本で利用にするには、まだ抵抗感が強いのです。
BYDは、日本で100店舗を超えるディーラー網構築を画策しているようですが、ヒョンデ同様に低迷する可能性もあるでしょう。
スペックやコスパと同列に語るナンセンス
スペックやコスパで日本車に追いついたからと言っても、家電スマホにように中韓車を買うことに繋がりません。クルマは、家電や携帯とは異なり、日常の足として使うにしても「中韓車」には抵抗が強いのです。
仮に100万安いからといっても値段で飛びつくほど、日本の消費者は価格やスペック優先ではありません。日本人のとってクルマとは、まだまだ嗜好品なのです。
中国車に対する過剰な賛美こそが問題なのか:まとめ
- 少子高齢化の側面だけ見ても、未来を悲観するのは当たり前(若者の一般論)
- FCEVで遠回りし、BEVに出遅れ、未来を悲観するのは当たり前(自動車業界がオワコン)
- BYD車(BEV/PHEV)への賛美、だから途上国では売れる(BEV/PHEV市場でシェアを取られ、途上国もすでにオワコン化)
- BYD車(BEV/PHEV)への賛美、でも日本で買わないのは当たり前(同列に語る意味すらない話)
- この時期、HEV賛美のメディアが一番のオワコン