こんなメディア記事を見たのですが、本当でしょうか?
EV支持派な方もここまで極端な話は書いていないでしょう。
「内燃オワコン=日本滅びる」ではありませんよね。
欧州規制の具体的内容に触れないメディア
このメディアの記事では、欧州や北米、中国の具体的な規制内容には一切触れないですね。
段階的な規制強化の数値も全く触れていません。
2030年、2035年の規制値に対して、BEVの普及率・進捗率が未達となる可能性が濃厚なのは、誰の目にも明らかです。規制を掲げた欧州や中国国内でも無理ゲーであることは認識しているでしょう。
BEV達成不可能だから、HEVでOKなのか
毎度おなじみ、極端に振り切った内容で持論を正当化するお馴染みの手法です。
- BEV普及率が鈍ったら、一足飛びにBEVは不要なのか?
- バッテリー資源は足りないから、一足飛びにBEVは不要なのか?
- よってもって、HEVであれば、OK。HEV勝利?
このような極端に振り切った話がお馴染みの流れですが、HEV勝利宣言に繋がらないことは、明白です。
CO2規制強化は絶対避けれない
- HEVでは、超えられない壁が訪れる
- その時点でHEVオワコンは確定
断っておきますが、100%BEV移行「2035年のゴールポスト」が動く可能性は高いです。これは、BEV専業メーカー以外の全自動車メーカーが、机上の空論と考えていることでしょう。
だからと言って、「純内燃やHEVを減らし、CO2の排出を減らす方向」の流れに変化はありません。
PHEVの出遅れに触れないメディア
BYDが席巻したPHEV
EVは大容量バッテリーを必要としますが、PHEVはそこまで不要です。
PHEVであれば、長距離も心配不要です。
PHEVでシェアを取れない日本車
日本車は、このPHEV分野でシェアを取れていないことが問題なのです。
中国でBYDのPHEVがトップシェアを獲得したところまでは、止む無しとしましょう。最大の問題は、EVに移行するまでの過渡期のクルマと思われていた「PHEV」が、BYDによって、中国市場を席巻されてしまったことが問題なのです。
内燃やHEVと変わらない価格で販売されたら、他メーカーはお手上げと言えます。
BEV推奨メディアはBEV一択・全振り主張ではない
BEV派のメディアも、別にBEV一択に全振りせよ、などとは書いてないんです。
出遅れると不安だから、せめてシェアを取れるぐらい、頑張れと後押ししているに過ぎません。
完全に手遅れだけど、大丈夫?という論調に過ぎません。
HEV勝利宣言の前に、BEV出遅れという、危機的な状況は一切変化が無いのです。
欧州・中韓メーカーは、日本の先を進んでいる事実
マルチソリューションは、ハイブリッドを主とし、EVやPHEVでシェアを取れなくても良いという、日本独自ルールなど、世界では一切通用しません。
- 欧州・中韓メーカーは、現在も十分な量の内燃エンジンを生産中
- PHEVでも日本車以上にシェアを獲得しています。
- 内燃部分は、規制値クリアのためにMHEV/HEV化を推進しています。
現地で、HEVやPHEVのシェアを獲得しているのは、現地メーカーが自ら獲得した数値です。CAFE規制でペナルティが課されるため、当たり前の流れと言えます。
欧州でのHEVやPHEVシェアは、日本製が獲得したものではありません。
欧州製が自らHEV/PHEVシェアを獲得したものです。
国内メディアは、この事実を一切語ろうともしません。
バッテリーが足りないという言い訳はいらない
性能面、価格面でも全く競争力のある車が作れない現状です。
世界のBEV/PHEVで全くシェアを取れていません。
日産リーフ登場時、世界のベスト3に入っていた実績をふまえれば、FCEVに寄り道して、日本メーカー全体が、出遅れと叩かれる末期的な事態は免れた可能性もあります。
資源や国策、日本政府のせいにせず、FCEV乗用車の誤りを認め、少なくとも海外メーカーと対等のBEVを作れるよう、推進しないとタイトルのように滅ぶ運命かもしれません。
日産とホンダは、やっと当たり前の事実に気づき、ガラパゴスからの脱却を図ろうとしています。
内燃機関が禁止されたら日本のメーカーが滅びるのか:まとめ
- 今後の情勢により、BEV100%化の実施時期は、伸びる可能性あり。
- ただし、2021年CO2基準のままで良いという保証はない
- HEVがCO2規制値を超えられない時期が、早々に訪れる点を一切語らないメディア
- すでにPHEVでもシェアを取れていない状況を一切語らないメディアが面白い