最新プジョー車では、メーターが高い位置にあり、メーターが見にくい、見えない、運転席のポジションが決まらない。視界が悪いなどの声が聞かれます。
プジョー車がダサイとの声が高まった原因を探ります。
プジョー車、以前は普通だった
写真は、2008年のプジョー308です。この時点は普通
- 運転席に座り、ハンドルやシートポジションを設定。
- 目線の位置で進行方向を見た場合、ハンドル越しにメーターが見えるでしょう。これが普通。
- メータークラスターは、ハンドル上端よりも過度にはみ出しておらず、視界の邪魔にはなりません。これが普通。
インテリア、操作系のインターフェース、視界の確保という観点で、当たり前の作りになっていますので、乗り換えても違和感は無いでしょう。
プジョー車、最悪の視界とメーターへ変更
このメーターをプジョーは「ヘッドアップ・インストルメントパネル」と呼ぶそうです。
そびえ立つメーターとダッシュボード
ハンドルの上部視界には、フロントガラスやボンネットは見えず、メーターがそびえ立つ
- 適切な位置に、ハンドルとシートを調整すると、メーターがハンドルに隠れる
- 前方視界がメーターで邪魔
- ダッシュボードも無意味に高い
- 前方視界とメーターが近く、視点の移動が少ないというメリットを優先させた結果なのに、ナビ画面の位置は低すぎ
- メーターとナビが離れていて、視点移動が大きくて危険という設計思想の矛盾
- 意味あるのでしょうか
メーター見にくい、視界悪い、運転ポジション悪化のi-Cockpit
プジョー独自の「i-Cockpit」は、ヘッドアップディスプレイの代替として、メーターを見下ろす形になります。
ヒューマンインターフェース全無視
通常であれば、適正な運転ポジションとハンドル位置を設定した状態で、自然にメーターが見えるというのが本体の流れです。しかし、i-cockpitは、違います。
メーターが見にくい、見えないために、ハンドルを目いっぱい下げるという、理解に苦しむハンドルポジションの操作を強いられます。ハンドル位置が低いために、シートポジションも通常とは違う背設定を強いられるのです。まさに、ヒューマンインターフェースを全無視です。
「メーターがハンドルに被らないようにする目的」が、最優先され、その結果、ドライビングポジションが支離滅裂になるという凄い設計思想です。
新プリウスがコレをやって、大ブーイング
「ヘッドマウントディスプレイ」と命名されたトヨタのメーターも同様の設計思想がベースとなっており、デザイン優先、運転のしやすさ、視認性は二の次です。
視線移動が少ないという開発者の言い分
- デザイン最優先とした結果の産物なのか?
- 視点移動が少ないという言い分なのか?
こんなインテリアデザインをボツにしなかった結果
ハンドルの上にそびえ立つメーター、そびえ立つダッシュボード、こんなデザイナーのプレゼンは、今までにないデザインで、「新しいものこそ正義」と語っていたのでしょうか。
今までのハンドルからメーターを覗く、デザインは古臭いとも語っていたのでしょうか。
こんな、ユーザーの使い勝手を考慮しないデザインが、市販化されてしまいました。
まさに、車の失敗デザインの典型例とも言えます。
視点移動が少ないとする後つけの言い訳
こんな、非現実的な鳥観図が、いかにもデザインスケッチらしいです。
ユーザー不在のデザイン、プレゼン・シナリオ
- ヘッドアップディスプレイが不要だ(コスト削減メリット)
- 前方視界から、メーターへの視点移動が少ない(安全性の向上メリット)
実際、ハンドルとメーターが被る、メーターが邪魔で視界の悪化、最悪の運転ポジションを強いられる結果に。さらに、ナビ画面の位置は、なぜかセンターの低い位置にあり、大きく視点移動させる本末転倒な結果に。
購入前、プジョー車の試乗確認は必須事項:まとめ
フランス車を選ぶ方は、他の欧州車に無い希少性や個性、内外装のデザインが気に入った、プジョーの魅力でもあるでしょう。
ただ、デザイン面が気に入ってしまうと、肝心の運転のしやすさやフィーリング、日常の使い勝手など、肝心な部分を見落としてしまいがちになります。
右ハンドル車の左足が狭い問題
右ハンドル車を片手間に作っているメーカーに有りがちな問題がコチラです。
契約を急ぐ前
- 本ページの意見は、ユーザーの声を全て反映したものではありませんので、試乗して確認してみることをお勧めします。
- ショールームで運転席のポジションを合わせてみましょう。
- さらに試乗車で、運転してみることも必要です。
車が気に入らない後悔ポイントの最大要因
購入後、車とは長い付き合いになり、運転ポジションや視界は重要な要素です。
運転時のドライビングポジションが決まらない。視界が悪い。メーターが見難い。
こんな、普通の車ではあり得なかった、日常のストレスに悩まされる結果になりますので、購入後の後悔だけは避けたいものです。