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オートブレーキホールドの信者増加を理由を解説

査定君
査定君

近年、日本だけでなく、海外でも、オートブレーキホールドの装着車の比率が劇的に高まり、エントリーモデルでも標準装備化しつつあります。
この装備は一度慣れたら欠かせない装備と考える方も多いことでしょう。増加理由の背景と現状、今後を解説します。

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オートブレーキホールド搭載車の流れ

国産・外車の背景と現状

  • 2003年にアウディA8で電動パーキングブレーキ初採用
  • 2006年にレクサスLSでオートブレーキホールド初採用
  • 欧州製高級車、2010年代の前半にSクラス、7シリーズなどの上位グレードから続々と採用
  • 以降、軽自動車だけでなく、小型車のエントリーモデルまで、幅広く搭載車が拡大

2010年代に登場したモデルでは、まだサイドブレーキ仕様のクルマも残っています。
しかし、2020年以降に登場したフルモデルチェンジ車両については、乗用車であれば、ほぼ高確率で搭載するに至りました。

オートブレーキホールドの概要

従来のサイドブレーキ方式

リヤブレーキに繋がるワイヤーを手動ラッチで固定し、ブレーキを掛ける方式です。
全世界的に見れば、一般的には「サイドブレーキ(ハンドブレーキ)」方式が主流でした。
一部操作体系が異なる「足踏み式のパーキングブレーキ」なども存在します。

電動パーキングブレーキ方式

従来、手動で行っていたサイドブレーキの操作を電動化したのが、電動パーキングブレーキです。
ボタンを押す操作自体は、手動で行う必要があります。
ATのパーキングレンジ操作に連動する場合もあります。
普及の増加に伴い、性能向上やコスト低下に繋がり、現在では軽自動車や小型車採用に至りました。

オートブレーキホールドの機能

この電動パーキングブレーキを利用し、「停車後のブレーキ操作を自動化」したものがオートブレーキホールドです。
渋滞時、走行と停止を頻繁に繰り返す際などに、ブレーキペダルを踏んだままでは、足が疲れるため、オートブレーキホールドは重宝します。

  • 自動運転時の停止と解除を自動化する仕組み
  • 渋滞走行時のアクティブクルーズコントロールの支援機能

ドライバーの負担軽減に効果大

  • AT車は、Dレンジでの停車後も「クリープ現象」のため、ブレーキを踏む動作が必要
  • 渋滞や長時間の信号待ちで疲れが発生するため、その動作負担軽減に絶大な効果があります。

オートブレーキホールドのメリット

  • 渋滞や信号待ちでのドライバーのブレーキ操作から解放され、負担軽減
  • 発信時のサイドブレーキ解放操作が不要
  • スタート操作の遅延に繋がらない
  • 坂道発進などでも効果的に機能する

オートブレーキホールドのデメリット

  • 停車、発信を細かく繰り返す車庫入れにおいて、オートブレーキホールド動作との相性が悪い
  • ブレーキ操作で、完全に停止しておらず、クルマが動いてしまうケースが誤認・誤操作となるケースがある
  • ブレーキの故障・劣化により、ホールドの状態が完全でなく、動いてしまうケースがある
  • 特に急坂などで、利きが甘く後退するケースもある

一度使うと欠かせない便利装備ですが、過信は禁物です。適切な点検整備と完全なブレーキ操作は欠かせません。この点は、メーカー側も注意事項としてマニュアルに記載している点です。

オートブレーキホールドの今後:まとめ

普及理由のまとめ

渋滞の多く、AT比率の高いアジア、北米圏では、急速に標準装備化が加速しています。
パワステ並みに通常運転補助機能として、使うと欠かせない装備になります。それが急速に普及した理由でしょう。
アクティブクルーズコントロールを含む自動運転機能も装着率が増加しており、こちらも要因となりますが、こちらを通常運転で使うシーンは限られます。やはり、普及理由の要因としては、通常運転の補助機能として便利だから、が理由であるという「まとめ」になります。

基本設計や登場年式が古い国産車、外車、スポーツカーでは、まだまだ搭載が見送られるケースもあり、残念感が漂います。
これだけ市民権を得た現在、イヤーモデル・マイナーモデルでも必須装備化を望みたいところです。

2024年未搭載

  • スズキソリオ
  • VWポロ
  • アウディA1
  • プジョー208