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ホンダ「フィット」失敗「ダサイ」売れないの原因

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先代のデザイン変遷

初代 GD型フィット

コンパクトボディ、広い室内、切れ長ライトなど、2ボックスコンパクトとして、新時代を切り開いた、成功例

2代目GE型フィット

初代の良い所を伸ばしたキープコンセプトデザイン。当然デザイン面での破綻もなく、完成度もアップ

3代目GK型フィット

「エキサイティング H デザイン」と命名したライトとグリルの一体感のある「ソリッド・ウイング・フェース」デザインを採用。3代目のデザイン下げのネット意見もありますが、低迷原因はデザインが原因ではなく、初期ハイブリッドDCTのリコールが原因。発売3年後に低迷。
やや消化不良のマイナー前から、完成度を高めたシャープなLEDデザインのマイナー後・後期型にリニューアル。

2023時点、フリードがホンダの屋台骨

EV車ではグリルレスのデザインが多く、ヴェゼルもフロントグリルをボディ同色化しています。しかし、グリルサイズは大型であり、オラオラ感も十分あります。
先代3代目の後期モデルは、シャープなデザインで前期モデルの丸み感や細かいディテールのイマイチな部分を払拭し、ホンダらしいデザインとしては完成系でしょう。
ステップワゴン同様、なぜ後期モデルを初回に発売出来なかったのか、という感じです。

以下は、フィット3代目の後期RSモデル。

販売網で圧倒 ライバル「ヤリス」の影響も

先代フィットとヤリスは、発売時期は、重なっていました。燃費や販売網ならヤリスを待つまでもなく、アクアでも十分な競争力がありましたので、燃費面でヤリス影響を語るのは不自然です。
そもそも、ボディサイズや後席のゆとりも全く異なりますので、ヤリスはフィットの購入対象とは違うでしょう。比較対象としてヤリスを挙げるのは、やや違和感があります。

ノーマルエンジンが屋台骨のフィット

ヤリスが燃費で突出し、ノートがeパワーで斬新さを打ち出した現在、コンパクトカーとして、先代モデルの屋台骨は1.3Lのノーマルエンジンモデルです。先代フィットのコンセプトを継承したスタイリングやコストパフォーマンスでした。決してフィットのHVが主役では有りません。

身内にも敵 フィットの顧客食うNボックス

Nボックスが最大のライバルなら、先代フィットの時点で食われるはずです。
よって、軽自動車を併売する他メーカーにも言える事ですが、どれだけNボックスの性能が良くても普通車とは、購入対象とは異なります。Nボックスへの乗換えは、家庭内における車のダウンサイジングとしての結果であって、Nボックスがフィットを食ったという明確な動機ではありません。

よって、4代目フィットの不振理由とするのは、誤りです。
フィットを見に訪れたユーザーが、デザインの悪さにガッカリし、フリードに流れればラッキーです。
軽と小型車でユーザーニーズは全く異なりますので、N-BOXに流れた場合は、ディーラーにとっては、セールスの失敗(利益率低下)であり、ホンダ車に留まってラッキーというレベルを超え、屈辱的な結果なのです。

フィットを止めてフリードに流れる

モデル末期のフリードが2023時点で、ホンダの屋台骨となっている状況を見れば、フリードのマイナーでグリルレス化を試みてブサイク化したり、現フィットや現ステップワゴンのデザイン転換がいかに大失敗であるのか、総括すべきでしょう。

これは「フィット」が売れない結果、Nボックスに流れる派とやや価格アップするものの、フリードに流れる派に分かれているということでしょう。
それは、先代の3代目フィットデザインで採用された、「ソリッド・ウイング・フェース」デザインのフリードが、今もなお新鮮味を失わずユーザーに支持されているという結果です。

半導体不足も台数低迷の原因に

世界的な半導不足が要因ですから、4代目不振の理由として掲げるのはミスマッチな内容ですね。
部品不足なども同様であり、ライバルも生産台数が稼げない理由としては、一時的に全メーカーが影響を受けている事象でした。

コメント

  1. 自分の思っていたことが清々しいまでに書かれていて共感できました。
    あのライトが売れない原因のすべてと言っても過言ではないと思います。
    ディーラーの営業さんがグリル変わったから見てほしいと連絡してきましたが、「いや問題はそこじゃない」とお答えしました。
    ディーラーさんはあれを売らなければならないのだから、気の毒です。

    • ご意見、ありがとうございます。
      現時点、フィットの2024/10販売ランキングが10位に入り、対前年比142%です。
      これは、前期全滅、後期も低迷から、徐々に回復しつつある状況のようです。
      失敗デザインも見慣れてしまえば、購入対象になってくるのでしょうか。諦めの境地でしょうか。
      いずれにしても、失敗の黒歴史が葬り去られる可能性もあり、デザイン部門の悪循環は継続しそうです。