ステップワゴンが売れない本当の理由(森口 将之氏の違和感記事)

査定君
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5代目ステップワゴン(2015年登場)モデルの販売不振について、自動車評論家の森口氏の不振理由記事に違和感を覚えましたので、反論記事になります。

2022年の新型ステップワゴンも失敗のようです。リンク追加しました。

フロントデザインの失敗で販売苦戦は決まったようなもの

過去のステップワゴンを見ればスクエアなデザインが売れ、丸みデザインが不評だったことが一目瞭然です。他メーカーの傾向を見れば、立派なフロントマスクの押し出し感が売れ線であることは、ド素人でもわかります。よって、5代目ステップワゴンの失敗は誰でも予想出来た事なのです。
あえて、異なる理由を提示する自動車評論家や意味不明な販売不振理由を掲載するマスコミ媒体のレベルの低さに呆れかえるしかありません。
そして、失敗デザインで苦戦が予想されることが、ド素人レベルでも誰でも予想できるにも関わらず市販化へゴーサインを出すホンダ経営陣と開発責任者、デザイン責任者の管理能力の無さには呆れかえるばかりです。

ギリギリ許せるレベルの前期型モデューロXのフロントマスク

ホンダ「ステップワゴン」まさかの苦戦の理由

ホンダ「ステップワゴン」まさかの苦戦の理由 | オリジナル
ホンダが昨年4月に発売した5代目に当たる「ステップワゴン」が、思わぬ苦戦を強いられている。日本自動車販売協会連合会が発表した2015年の新車乗用車販売台数の月別ランキングから、同クラスのミニバンの下半期(…

箱型の元祖は奥様方のハートに響いているか

モビリティジャーナリスト(森口 将之氏)の認識は正しいのでしょうか?。奥さん達の井戸端会議は重要な要素ですがマイカーまで横並びとするほどの強制力はありません。
軽自動車、プリウス、ドイツ車と家庭事情は様々です。ご近所同士で2リッターワンボックス同士で横並びする必然性は全くありません。
「アルファード VS ノア・ボクシー」で車格の違いをアピールするのが通例です。最近のダウンサイジング車が増えた結果、排気量を自慢する欧州車乗りの奥さんは激減しているでしょう。ベンツCクラスとEクラスという車格の張り合いであり、排気量の比較は過去の話です。
1.5Lターボエンジンを不評とする排気量大きさが正義的な価値観の認識には呆れるほかありません。

ホンダ「ステップワゴン」まさかの苦戦の理由

まさか・・・ではなく、スタイリングの不評で決まったようなものです。
ネット上の多数意見も明らかにスタイリングの不評で一致しています。
ライバル他社のフロントマスクを見れば、威風堂々とした角ばったスタイリング。
過去、ノアを凌駕した後発ボクシーの台数を見れば、その傾向に異論はないでしょう。
ステップワゴンも過去、フロントマスクの処理での成功・失敗は繰り返し学習したはずです。
なぜ、同じ失敗を繰り返すのでしょうか。
ホンダの経営陣に、こんな当たり前の学習能力が無いのでしょうか?

先代モデルも営業現場のニーズに応えて厚顔へリニューアルの流れ(以下写真)
stepwagon4.jpg

  • 失敗:スタイリッシュなライト・グリル、低めのノーズ、ローボディ
  • 成功:スクエアで堂々としたライト・グリル、高めのノーズ、トールボディ

今風のホンダマスクは、このクラスのワンボックスには合わないのです。
ワンボックスは、ベルファイア、アルファードを頂点とした威風堂々としたスタイリングを踏襲しつつ各社の個性を出すしかないのです。
それは、好き嫌いに関わらずユーザーに受け入れられる成功シナリオとして完全に確立しています。デザイナー・開発責任者?あなたの好みや趣向はどうでも良いのです。売れてナンボです。

ダウンサイジングターボエンジンの威力は、1600回転から常用域で2.4L並みのトルクもメリットです。高速域だけは無い。男性、女性関係なく、この絶大なトルクメリットは体感すれば分かります。
しかし、ダウンサイジングターボの威力とは裏腹に1.5Lターボの排気量に違和感を覚える日本人も多いでしょう。まだ、日本ではダウンサイジングターボの浸透度・理解度が薄いからです。
その点、ハイブリッドの認知度が上です。だからといって、1.5Lのハイブリッドでは重量的にパワー不足は否めず搭載は難しいでしょう。重量的に2.0LのHVが必須となります。
しかし、オデッセイを見れば2.0L+HV車は価格アップを招き、ステップワゴン購入層とはかけ離れた価格帯となり、ライバル車と比較して価格的なメリットが全く無くなるでしょう。
よって、ステップワゴンにハイブリッドを投入しようとも回復は不可能であると断言しておきます。
それは、根本的にスタイリングの問題があるから・・・です。

ホンダのマーケティング部門はしっかりすべき

森口氏の記事が掲載された後、ホンダ関係者の方が1.5Lターボエンジンが原因とコメントしていました。ホンダの中の人も迷走させてしてしまう、とんでもない記事です。ホンダのマーケティング部門は、こんな唐突な評論家記事に踊らされることもなく、ユーザー意見を的確に捉えたマーケティングを行って欲しいです。
昨今、自動車評論家の記事がWeb上の大手サイトにノーチェックで掲載され、拡散されてしまうという影響力の大きさを知った記事です。

ステップワゴンが売れない理由は簡単だ。デビュー当時に書いた通り、デザインだから

驚くことに本日納車に来たホンダのヒトも「ダウンサイジングターボしかないので厳しい」と言う。新聞の影響力ってスゴイ! 間違ってても皆さん信じちゃう。

この間違った意見に対してを自動車評論家の国沢光宏氏は完全否定。

VW擁護とスズキ叩きでは迷走した国沢氏ですが、誤った記事に対しては毅然として同業者を叩き切るあたり、自動車評論家としてあるべき知見のある方です。

新型ステップワゴンのデザインは原点回帰なのか シンプル&クリーンなスタイルで登場した理由

新型ステップワゴンのデザインは原点回帰なのか | 森口将之の自動車デザイン考
「クリエイティブムーバー」という言葉を知っている人は、今どのぐらいいるだろうか。1990年代中盤、それまで自社開発のミニバンやSUVを持っていなかった本田技研工業(ホンダ)が、この分野への参入を機に与えた…

森口氏による2022新型ステップワゴンの記事が掲載され、違和感を感じましたので追記します。

4代目ではその反省を生かして原点回帰を図ったが、次のモデルチェンジではターボエンジンや「わくわくゲート」と呼ばれるリアゲート内蔵の横開きドアが思ったような支持を得られなかった。

ダウンサイジングターボは、自動車メーカー全体の流れであって、「反省・原点回帰」というキーワードとは全く関係ありません。
これは時代の流れであって、現行モデルも搭載しています。ジャーナリストらしくない理解度ですね。

事前説明会で目にした実車は、たしかに無駄な線や抑揚がなく、塊で表現するという方向性が理解できた。
日本人は作り手にも買い手にも「簡潔な造形では物足りない」と思う人が一定数いることを知っているだけに、ここまで徹底したことに感心した。

開発担当者が言う「魂で表現」が伝わっているとは思えません。
むしろ森口氏が言う「簡潔な造形では物足りない」という表現そのままであり、「オラオラ感のない薄さが物足りない」と受け取るユーザーがほとんどではないでしょうか。

価格の高さとスタイリングがネック

ライバルに比べて価格の高さがネックになっているようだが、思いとどまらせる魅力は、後部の観音開きドアしかないようです。ダウンサイジングターボも訴求力が高いのですが、日本ではHV必勝主義が蔓延しているためメーカー自身がその使い方を理解していないのでしょう。

いずれにしても先代ステップワゴンユーザーにソッポを向かれるスタイリングの改善は急務です。
メーカーのアイデンティティとなるフロントマスクの共通化は必要かもしれないがマーケティングを無視したトップダウン主義は自らの自滅を招きます。

森口氏の偏った自動車評論

欧州車(フランス車、ラテン車)好きの知識を生かせず

森口氏はフランス車好きという記事も多く、他の記事を読んでも知らない分、「あ~なるほど」となってしまいます。ニッチなマーケットに詳しい自動車評論家としてのポジションも確立しますね。

少なくとも欧州車に詳しい方であれば、ダウンサイジングターボのメリットを熟知しているはずですが、欧州車の常識が通用しないようです。販売の不振原因が井戸端会議の意見・・・だとする自動車評論家の知識と結論には恐れ入ります。

国産車へのコメントとなると読者や同業の自動車評論家から批判されても不思議は無いでしょう。
やはり、不得意分野については余計な憶測記事はマイブログの個人的コメントに留めておくべきです。

好調プリウスに伏兵? 2017年は混戦模様の国内自動車市場

好調プリウスに伏兵? 2017年は混戦模様の国内自動車市場 (3)
2015年12月に発売となり、2016年はベストセラーカーの座にあり続けてきたトヨタのハイブリッド車「プリウス」。このあとPHVも登場することだし、プリウスの独走はまだまだ続くと思っていた人もいたのではないだろうか。ところがここへきて伏兵が現れた。

プリウスの直接のライバルはEVのリーフだと前に書いた。しかし販売実績には大差が付いている。ランニングコストはガソリンより電気のほうが大幅に割安なのに、充電しなければ走れない、充電に時間が掛かる、充電しても長距離を走れないという欠点が、心配性の日本人には必要以上にネガに作用してしまったようだ。

やはり、森口氏の国産車に対する評論は、評論家レベルに達していないような違和感があります。

プリウスのライバルは、フィットHVやアクアです。ユーザーは比較の対象として、リーフは全く考えてはいないでしょう。PHVは価格が高くプリウスが頂点に返り咲くなどあり得ません。
また、eパワーのノートは「シリーズHV」の一種であり、EVではありません。
EVとHVは、直接のライバル関係ではありません。ユーザーの比較対象でもありません。

PHVやEV車は補助金ありき、価格であり、直接のライバルでは無いことなど自動車評論家では常識ではないでしょうか。特にプリウスPHVはエントリーグレードでも諸費用込300万円台後半となり、後席2人乗りであることなど、ノーマルプリウスのライバルとはなりません。

【プジョー 3008 試乗】根強いSUV人気、“対抗馬”となるか

【プジョー 3008 試乗】根強いSUV人気、“対抗馬”となるか…森口将之 | レスポンス(Response.jp)
新型『3008』はまずインテリアに惹かれた。ドライバーを囲むようなインパネ、ピアノタイプのスイッチを旧型から継承しながら、シルバーの使い方、シートのステッチ、トリムに張られたファブリックなどで、クオリティを大幅に引き上げていたからだ。

さすがにフランス車についての論評はツッコミの隙きがありません。
他車との比較など、これぞ王道的な自動車論評と思います。

上記のような記事を見ると、森口氏はフランス車だけに限定した記事を書いていた方が良いと思います。もはや、記事内容のレベル感からは、国産車の記事は全てド素人感が漂うほど、フランス車とはレベル感が異なる感想です。

案の定、2017年のステップワゴン・マイナーチェンジでフロントを大胆変更

ホンダ経営陣も失敗を認めてフロントマスクを大きく変更してきました。
予め予測された結果であり、完全なトヨタベルファイア、アルファード、ノア、ボクシー路線です。
もう全く過去の経験則が役に立っておらず、学習能力が経営陣に無いようです。
最終的には、デザイン責任者の暴走を止められない駄作に対してGOサインを出す経営者がいけないのでしょう。
ホンダ決算的には円安の影響もあり致命的な影響は無いものの、ホンダDSGやステップワゴンの駄作デザインの責任者に対して、社内で徹底的にマイナス評価を下すべきでしょう。

そして、森口 将之氏の記事が完全に誤りであったことが立証されたのです。

2021年の販売状況

販売順位としては、「ボクシー、セレナ、ステップワゴン、ノア」の順であり、販売台数的にはモデル後期としては、ノアよりも売れており、非常に検討している順位です。年間を通して売れていなかったとする順位ではありません。

2021年1~12月の販売データが改善しています。(5代目の旧型後期モデルの実績)
マイナーチェンジ後のモデルは前年比114%の売上アップであり、マイナー後デザインは成功したと言えます。よって、デビュー当初から立派なマスクにしていれば、良かったのです。

この結果から、「1.5ターボエンジン」と「わくわくゲート」は失敗ではなく、デザインがステップワゴンが売れない理由の全てであったと言い切れる結果なのです。
オラオラ顔なら売れていたことを示す、明確な結果
なのです。このような素人でもわかる分析結果について、デザインの失敗が販売不振の原因であることが理解できないのでしょうか?
マイナー前のデザイン失敗を学習し、再発防止策として学習できる事例が沢山あるホンダですが、毎回同じ失敗を繰り替えずホンダに未来は無いようです。

ブランド通称名 ブランド名 台数 前年比
ステップワゴン ホンダ 39,247 114.0%

ホンダの屋台骨である、4代目フィットの販売不振・失敗を見れば、デザインの失敗を顧みないデザイン部門のデザイン能力の致命的な低さは、経営的に致命的なダメージを与える負の部門となっているようです。

2022年の新型ステップワゴンも失敗確定!過ちは繰り返される

2022年登場の6代目ステップワゴンにおいても、過去の過ちの経験が生かされず、同じ過ちを繰り返す泥沼路線に突入しているようです。

新型ステップワゴンが「ダサい」のか、失敗フラグの理由
査定君 2022年登場の新型ステップワゴン(6代目)に「ダサイ」の声が。早くも失敗確定のフラグです。先代モデルの失敗経験は、全く生かせていないようです。その理由を解説します。 新型ステップワゴンに「ダ...
ホンダ
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査定君のくるま情報

コメント

  1. パパ太 より:

    いや全くその通りと思います。
    奥様の井戸端会議で排気量は関係ないでしょう。HVは良いけど高いので、ダウンサイジングで問題ないです。

    デザインは、実用品として考えれば、すごくカッコ良くなくてもいいけど、でもカッコ悪いものは買えませんよね。

    それにしても、森口氏・・・。評論家って何?

    フリードに比べて、運転時の感覚がずっと質が良いので、ステップワゴン買いたいと思うのですが、やっぱりカッコ悪いのは困ります。

    • ホンダがっかり より:

      リーク画像で偽装した6代目を見たときから、またフロントグリルがショボい、失敗だとわかりました。ベールを脱いだら、まあ何とダサイ!顔が命のミニバンで、グリルに立派なメッキがないまるで白物家電のデザインに300万では、誰が所有欲を満たされるのかと。

  2. クウァトル より:

    記事の内容に概ね同意です。
    但し、いくつかの要素が絡み合っているような気がします。
    例えばわくわくゲートは必要なユーザーにはとても好評だった反面、跳ね上げて使用する際の重たいテールゲートなど不満を持っていた方もいたようです。
    現段階ではわくわくゲートと電動テールゲートの併用は難しいようですが、電動テールゲートを標準にして、わくわくゲートをオプション設定することもできたと思います。また、バックドアの縦線はどうしようもないにしても、左右対称デザインにすることは可能だと思いますので、リアデザインも大きく崩す必要はないと思います。

    個人的には、やはり3割ユーザーのシンプルデザインをエアーとして確立したのなら、残りの7割ユーザーの為にスパーダはトレンド通りの迫力あるデザインを採用するべきだと思いますし、装備差をつけるのはそれこそ愚策だと感じます。
    競合他社に競り勝つには、エアーとスパーダの装備差を無くし、エアーにもプレミアムラインを設定。また、e:HEVにも4WDを設定するべきだと考えます。

    • 査定君 より:

      ご意見ありがとうございます。
      わくわくゲートの非対称はデザインアクセントだったと考えており、これを理由に購入を止めた方は少ないのでは?と思いました。
      しかし、現在は、電動テールゲート化が一般化しており、手動前提であれば、生き残れない運命だったのかもしれません。
      エアーとスパーダの内容も早々に見直しを行い、販売テコ入れを望みます。

    • 先代モデル購入検討者より。 より:

      先代モデル購入検討者より。

      わくわくゲートが購入希望でしたが、バックランプが片側のみしか無いことで、暗闇で難儀しました。

      スピードメーターか、数字が出てるだけでしたので、馴染めませんでした。
      (アナログ2眼メーター乗りには無理です。)

      新型は、バックランプも両方に付いて、暗闇で難儀しなくなり、スピードメーターもアナログ風2眼メーターなので、好印象でしたが、わくわくゲートの機能がなくなったので、ステップワゴンを選択する理由が無くなりました。

      永らく待ちましたが、こういう結果に成り、本当に残念です。