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成瀬弘氏とレクサスLFAの事故原因とは

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成瀬弘氏の事故原因の真相とは

真相は明らかになっていませんが、レクサスLFAの事故原因としては、2パターンが考えられます。

LFAがセンターラインオーバーのケース

  •  事故後の写真から右側通行とは反対の位置に停車してる状況です。
  • さらに左側にハンドルを切った可能性もあります。

地元警察やラジオの見解です。ドイツ人として、自国メーカーに配慮したのでは?という解釈もできますが、地元での認識もLFAがセンターラインオーバーとなっている可能性が高いです。
LFAの事故車両は反対車線側で停車しています。事故は右側通行のドイツで発生した事故であり、事故車両の位置関係からすれば、LFAがオーバーランし、そのまま停車したとの推測が優先される可能性が高いです。

この位置関係から、ドイツの法規に従えばBMWは被害者になり、LFA側が加害者と推察されます。その道路は公道であり、損傷度合いから、双方とも法定速度を超過していた可能性は高い。LFAの強度不足を指摘した意見もありますが、CFRPを採用するカーボンボディであり、より高速走行を想定し、輸出前提のスーパーカーであることを考えれば、BMWよりも強度が高いと推察されます。

BMWもLFAもフロントエンジンを搭載し、設計年次の新しさから衝突安全については、一定考慮されていると考えるのが妥当です。よって、粉々になっている正面衝突写真を見ると、破壊力の大きさや、衝突時の接触場所など、運も左右するところでしょうか。

BMWがセンターラインオーバーのケース

右側通行で、右コーナーですから、BMW側がコーナーでアウト側に膨らんだという説もあります。
危ないとBMWがオーバーランした場合、瞬間的にどのような危険回避行動を取るでしょうか。

  • 急ブレーキで衝突の衝撃を和らげるだけに留まる
  • 反対車線側へ避ける

ドイツ側の報道とは逆の推理ですが、事故車両の位置関係からやや無理がありそうです。

コメント

  1. 随分前の掲載に、今頃ですみません。ニュル24時間に参加した章男社長が、成瀬さんの命日に走られた後に、成瀬さんの思い出を語られていたのをキッカケに、いろいろ調べているうちに、ここに到着しましたので、時差をお許しください。
    まずは、改めて、成瀬さんのご冥福をお祈りします。

    さて、早速ですが、全体としては大変興味深くよませていただきましたが、ご説の結論は、ちょっと誤解がある気がします。

    「テストドライバーの絶え間ないトライアンドエラーにより、自動車は進化しながら市販車にフィードバックされている」。

    これが本当だとすると、テストドライバーは、みずからの体を張っている職業に見えます。本来であれば、運転の達人のはずですから、“トライとミス”が繰り返されることはないはずで、百歩下がってそうなのだとしたら、自動車メーカーがテストドライバーをモルモットのように使っている、ということになり、そんなことは根本的に許されないはずです。テストコースであれば、多少なりともその傾向はあるのかもしれませんが、事故現場は公道です。

    ズバリ、成瀬さんは、運転者としての最低の義務である“安全”を無視して公道を走っていたことなり、テストドライバーとして失格と言わざるを得ません。

    一方、乗っていたクルマが、数千万円もするハイパーカーだったにも関わらず、衝突に対しての安全レベルが極めて低かった、というのが壊れ方を見ても伺えると思います。

    トヨタから事後報告がないのは、世の中の“常識”からはある種当然の気もしますが、本来なら、自社の安全思想を訴えるためにも、そして「いいクルマ創り」を進めているのなら、反省として徹底的な解明をすべきですが、そうなっていないのは、都合が悪いから以外に考えようがありません。

    また、情報が出ないことに対して、一般マスコミがなにも反応しないことにも不自然さを感じます。いや、広告を止められては困る、という事情からは、しごく自然なのかも、ですけど。

    • 山口さん、ご意見ありがとうございます。
      「トライアンドエラー」という表現は和製英語で、日本における意味としては「試行錯誤」になります。

      渦巻模様のステッカーをボディ全体に張った試作車が公道上でテスト走行しているスクープ写真を見たことがあるかと思います。
      市販開始前に試行錯誤としてのセッティングやチューニングといったケースを想定した「試行錯誤=トライアンドエラー」です。

      テストコースの事前テストをふまえて、一般公道走行可の認可を得ていると思います。
      ですので運転技量に関係なく、素人的な「ミス」も許容する安全性は確保されていると考えます。
      一般公道走行可とは、運転者だけでなく、公道を利用する方の安全も守られなければいけないからです。

      今回は「法定速度を超えていたのか」が争点かと思います。
      ・法定速度を超える速度で、公道をテストする必要があったのか?
       →無い
      ・法定速度を超える速度で、衝突した場合の安全性を確保する義務はあるのか?
       →無い

      公道上でヘルメット被っていた時点で、ドライバーのモラルだけでなく、公道テストを実施させた監督責任を問われても良い案件かもしれません。

  2. 個人的な見解です。
    両車の法定速度超えやLFAのセンターラインオーバーの可能性との記述が多いですが、はっきり言ってこの事故はBMWのセンターラインオーバーを成瀬氏がとっさの判断で反対側(つまり対向車線)に回避したけれどBMWのハンドリングが復活し同じ車線に戻ってきた結果正面衝突と判断するのが妥当です。
    ドイツで何度も運転している人間からすれば「日本の左車線通行の癖で左に回避」など絶対に考えられません。ドイツで1日運転していればだまっていても体は右側通行に順応します。ましてやマスタードライバーの成瀬氏の様なスーパードライバーはサーキットだろうが公道だろうか確実に最善の回避策を取ります。
    この事故が死亡事故になった要因は車体の設計にあります。カーボンモノコックのキャビンをスペースフレーム構造で衝突エネルギー吸収を行う設計は世界的に見ても稀で、もちろんトヨタはLFAまで作ったことがありません。
    いろいろ異論はあるかと思いますが、根本的な死亡事故の要因は車体構造に無理があった(欠陥とまではいいませんが)と私は革新しています。

  3. GRMNヤリスの発表に伴い、いろいろネットサーフィンしていたらたどり着きました。
    HANSデバイスはご存じだと思います。その誕生の経緯を考えると、国沢氏の論調を真っ向から否定するのは強い違和感を覚えます。
    この事故においてHANSをしていれば助かったかどうかはもちろんわかりませんが、4点式シートベルトをしていてHANSなしでヘルメットを被った状態で正面衝突した、ということを考えると、体は固定されたまま(4点式でも若干は伸びますが)ヘルメットの重さが加わった頭が前方に強く引っ張られ、頚椎を損傷したということもひとつの可能性として十分に考えられるのではないでしょうか。

    • とくさん、ご意見ありがとうございます。
      レース車両と異なり、運転席エアバッグが機能すれば、4点式ベルト影響でも頚椎損傷とならない可能性もあります。
      運転席エアバッグ機能オフの現地記事も見当たらず、国沢氏理論は推測の域を出ませんね。
      推測の可能性は否定できませんので、内容を修正しました。