待望のシビックRSはホンダファンの期待を裏切る内容なのか、妥当なのか、価格も含めて整理してみます。
シビックRSのスタート価格は419万8700円から
- 6MT
- FF
- ガソリン車上級モデルのEXグレード(378万8300円)相当の装備を備え、さらに40万アップ
- タイプR(500万:受注停止)の80万ダウン
- エンジン/パワーシステム:1.5L VTEC TURBO
- エンジン:水冷直列4気筒横置
- エンジン最高出力:134Kw[182ps]/6,000rpm(他のEX/LXと同様)
- エンジン最大トルク:240Nm/1,700-4,500rpm
- 最小回転半径(m):5.7
6MTとRSの専用装備に40万アップのエクストラコストを払う価値があるのか微妙なところです。
すでに400万超えの価格帯となれば、たったの80万の追金で2.0LターボのタイプRが買えることを考えると、タイプRのコスパが良く、安く感じてしまいます。
現在、タイプRが購入できない状態を見ると、RSで我慢する、妥協するユーザーが多いと思われます。
RS専用装備とは
- 6MT(レブマッチシステム)
- ライト、グリルなどエクステリアの一部がブラックアウト化され、RS差別化
- 赤ステッチ:ステアリング
- 赤ステッチ:シート(素材や機能はEXと同様)
- 専用RSサス、専用アルミホイール、専用ブレーキ
- 各種インテリアに赤枠トリム
- エコ・ノーマルに加えて、スポーツモードを追加
- ナビ画面オープニングでRS表記
- ナビ画面内でのエンジン、ステアリング、メーターのINDIVIDUAL設定
- 赤のアンビエントライト(ドアパネルのイルミネーション)
最新トレンドとしてRSのあるべき姿
必須の6MTに加えて、CVTがあるべき
6速マニュアルトランスミッションの設定は必須ですが、CVTが有っても良いでしょう。
特に日本のユーザーはAT比率が高く、なんちゃってスポーツ仕様を求める層が多いと思われます。
国産、輸入車を見ても最新のスポーツ専用グレードとは、「6MTが必須でなく」、エアロとスポーツサスの組み合わせで満足するカタチだけの層も多いと思われます。
エンジンパワーに差別化を図るべき
FFベースなので、182psでも十分なパワーフィールです。
しかし、シビックRSとしては、カタログスペックで数馬力の差別化が欲しいところです。
フィットRSのような200万台ならともかく、400万超えなら必須でしょう。
420万の価格設定に疑問
6MTは、ユーザーを選びます。家族間でドライバー変更シーンは少ないとすれば、手動調整シートで全く問題なく、コストアップの電動シートにする必要はないでしょう。
スポーツな雰囲気を楽しむRS
RSとして、あるべき姿を提案します。
EX級のRS
EXベースで内外パーツをRS化した、CVTと6MTが選べるRS-EX
LX級のRS
LXベースで内外パーツをRS化した、CVTと6MTが選べるRS-LX
タイプRとの違い
- パワーは別物の340ps
- 価格は500万
- 走りはスパルタン、乗り心地は固い
- 横幅は9cm違い1890mm
- タイプRは4人乗り、RSは5人乗り
タイプR不在の受け皿がRSという答えなのか
ネット上、「MTがあれば買う」と声を上げるものの、実際にMTを購入する層は絶対的少数派という「口だけ」のパターンが多く、販売が低迷しスポーツモデルは絶滅しつつある現状です。
今回、RSの予約台数がスタートダッシュのニュースも流れていますが、ニッチマーケットを満たせば、6MTであるRSの販売台数の下降は目に見えています。
420万のRSを買わされる現状
Type-Rが買えず、やむなくRSを購入している層も多いでしょう。
これは購入の機会を失っているとも言え、潜在ニーズを拡大させることがホンダ車のイメージアップに繋がります。
今後、登場が予定されているプレリュードがその穴を埋めるモデルでも無さそうです。
RSモデルの拡大を希望します:まとめ
シビックRSは、現在の基準で見れば満足度も高い内容に仕上がっていると言えます。
ただし、420万の価格設定は、従来のシビックイメージから大きく逸脱したものであり、20代が多いとされる購入層ともミスマッチです。
また、フィットRSからステップアップの受け皿も用意すべきでしょう。
RSモデルのラインナップ拡大が必要という「まとめ」です
- もう少し、RSとして外観の差別化が欲しい
- もう少し、RSとしてエンジンパワーの差別化が欲しい
- 燃費を重視したいがRS外観が欲しい層向け:RS e:HEV
- 若年層向けの簡素化装備:RS-LX
- 高級装備のRSリミテッド:RS-EX
- MTは無理層向けのCVTは絶対必要(これが販売の機会を一番失っている)