CR-Vの「e:FCEV」とは
E-FCEVとは
「FCEV」と「PHEV」のそれぞれの機能を併せ持つのが、今回の新「CR-V e:FCEV」です。
トヨタMIRAI(FCEV)やトヨタクラウンFCEVには、PHEV機能(プラグインハイブリッド)は無く、近年のFCEVモデルとしては、珍しい併用機能となっているのがCR-Vの特徴です。
水素を充填して走る燃料電池車(FCEV)
- 充填した水素を酸素と化学反応させて電気を発電し、モーターを駆動して走行
- 水素満タンで600km以上を走行可能
- 水素充填は約3分で完了
- 燃料電池システムは米国のGMと共同開発
- 水素燃焼により、排出される排気ガスはクリーン
- 水素充填口は左リア
プラグインハイブリッド車(PHEV)
- バッテリーは17.4kWで床下に搭載
- 充電口は左フロントフェンダーに設置
- 日常走行では60km以上走行可能なBEV
1日あたりの平均移動距離は、広大な北米でも60km程度とされ、上記のバッテリー容量があれば足りてしまうことになります。日本のユーザーであれば、十分な距離でしょう。
なぜ、今までFCEVのPHEVが無かったのか
PHEV車において、日常のチョイ乗りであれば、純BEV走行で事足ります。
よって「FCEVは長距離走行用途のみ」です。
PHEVは、FCEVよりBEV化を促進する仕組み
少しでもBEVの充電生活が慣れてしまったら、次の愛車は純BEVでしょう。
純FCEVに流れることなど絶対にあり得ません。
この点が、トヨタがMIRAIをPHEV化しなかった理由でしょう。
PHEV化は、FCEVの発展を妨げ、むしろBEV化を促進してしまう「諸刃の剣」なのです。
たま~に水素スタンド探すならガソリンPHEVが良い
- 全国の水素ステーション数:たった161ヵ所(2023/12)
- 誰が考えても、高価なFCEVを選ぶ理由は存在しません。
メーカーの想い
- 過去、FCEVのクラリティフューエルセルを復活させたい技術者の独りよがり
- エンジンメーカーが生き残る策としてのFCEV
- 消えたFCEVの復活
BEVの延長線上にあるPHEV化してまで、FCEVにコダワル理由など全くありません。
PHEV化は、FCEVの存在意義の否定に直結するものです。
クラリティの撤退で将来性の無さを学習したのでは、無かったのでしょうか。