FCEVがオワコンの理由
すでに日本市場での低迷は明らかです。
水素価格の値上げも見られ、ユーザーの離脱、中古車価格の暴落はBEVの比ではありません。
CR-Vはリース販売の意図とは
英国ホンダでの販売価格
- CR-Vの2.0Lガソリン+PHEV:53995ユーロ(約879万円)
- CR-Vの2.0Lガソリン+PHEV:45895ユーロ(約747万円)
- e:Ny1のBEV:44995ユーロ(約857万円)
CR-Vの内燃エンジンのPHEVでさえ、この価格です。
英国価格をベースに北米価格のガソリンPHEV価格は、710万ぐらいを予想(2024/2)します。
さらにFCEVはガソリンよりも100万アップとするとの予想通りの価格となりました。
2024年7月19日に正式発売
- 自治体や企業だけでなく一般ユーザーも購入可
- 販売方法は「リース」限定
- 最大5年、たった5年で返却するリース期間
- 5年という期間は信頼性に疑問があるのか不明
- 車両価格:809万4900円に設定
トヨタ製FCEV価格暴落を学習した結果のリースなのか
あまり、販売台数を見込めないとの予想からか、リース販売という方式なのでしょう。
いくら補助金ありといえども、CR-Vクラスでこの価格は厳しいでしょう。
トヨタMIRAIの中古車価格の暴落を見れば、CR-Vが中古車市場に出た際の下落は驚きの価格になることが予想され、リース化は中古車価格の暴落回避を意図している可能性もあります。
唯一、PHEVという点で短距離BEVにも使える点で、トヨタ製FCEVよりも商品価値が高い点です。
CR-V e:FCEVは失敗なのか:まとめ
販売側も苦しいセールスを強いられる
ホンダファン、CR-Vファンに残されたCR-V購入の選択肢は、e:FCEVのみです。
素のガソリン、ガソリンPHEV・HEVを求める声が圧倒的多数でしょう。
まさに、ユーザー不在の典型例な状況となり、これこそが技術者の押し付けがましい車の筆頭となります。
販売店側も近隣に水素スタンドが無ければ困る状況が発生するでしょう。
結局、CR-VのPHEVは、EV利用の日常メリットに全面に押し出してセールスすることになります。まさに水素は「二の次」「三の次」の存在なのです。
結果、FCEVのPHEV化により、自宅充電の利便性と充電習慣をユーザーに植え付けます。
サンデーユーザー、近距離用途のユーザーにとって、PHEVこそが主たる機能なのです。
水素燃料補充こそが、遠くの数少ない水素スタンドに向かわせるムダな作業になることを意味します。
FCEVの亡霊が彷徨う
- FCVクラリティの失敗を忘れたのでしょうか
- 巨大な水素タンクで使えない荷室
- エンブレムを見ないと分からない、FCEV感のないスタイリングは購入意欲減少
- 補助金三昧の日本でFCEVが全く普及していない実態は見て見ぬふりなのでしょうか
- トヨタMIRAIが全く売れていない理由を忘れたのでしょうか
- 水素スタンドが全く増えず、水素価格高騰の現状を知らないのでしょうか
- トヨタMIRAI、クラウンFCEVが、なぜPHEV化しない理由を考えなかったのでしょうか
- PHEVは、BEV化を促す、促進剤であると考えなかったのでしょうか
- BEVの価格低下が進んでいる今、FCEVが入り込める余地はあるのでしょうか
- 莫大な開発費を投入し、エンジン製造の雇用を守るための救世主とされた水素燃料電池車(FCEV)の実態とは、日本のBEV出遅れを招いた真の疫病神ではないでしょうか
近年の好決算が、誤った方向にホンダを導かないことを祈るばかりです。