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ホンダ「フィット」失敗「ダサイ」売れないの原因

査定君
査定君

ホンダのフィット4代目が売れない・失敗と噂される意見について、実際はどうなのでしょうか。また市場では「ダサイ・がっかり」との声も聞かれます。その理由を解説します。

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フィットが売れない・失敗理由は4点

4点を掲げている自動車評論記事に対して反論してみます。

  • 賛否両論のデザイン 見た目で損してる?
  • 販売網で圧倒 ライバル「ヤリス」の影響も
  • 身内にも敵 フィットの顧客食うNボックス
  • 不運 半導体不足も台数低迷の原因に

上記の4点に絞り、実態はどうなのかを解説します。

2本スポークハンドルは購入を止めるほどの理由ではない

車に乗り込む以前のデザインでNGですから、ハンドル以前の問題です。
よって、ハンドルのスポークデザインを理由として、購入を止める方はいないでしょう。
過去に国産・外車でも2本スポークの採用例は沢山あります。
しかし、販売不振の理由として挙げている例など全くありません。
当然、前期後期でハンドルスポーク本数を増やすことなど行ってませんので、販売不振の致命的理由として、ハンドル2本スポークを挙げることはナンセンスと言えます。
むしろスポーク数が少ないほど操作性はアップします。

実際の販売状況

3代目フィットと比べて、4代目フィットは売れ行きが伸び悩んでいます。 2020年2月発売で、ホンダ市場の稼ぎ頭、屋台骨モデルでありながら、2021年の登録台数は1か月平均で約5000台です。先代と比べて、市場評価は失敗です。1か月の販売計画1万台と比べて、実績値は計画に遠く及ばない状況となっています。
ステップワゴンのモデル末期モデルが前年比114%の結果は、すべて後期モデルのデザインが良くなった・改善された成果です。よって、1.5ターボや観音開きドアが負の要因ではありません。すべては、マイナー後デザインの実績・成果なのです。フィット販売不振の原因は「Nboxやヤリスに食われた」という意見がありますが、これは誤りです。
マイナー前の失敗原因を明確化し、再発防止策を講じなければ、ホンダに未来はありません。
デザインの失敗で販売台数大幅減という素人でも理解できる
過ちを繰り返すホンダの黒歴史は、ステップワゴンで全く学習されていません。屋台骨のフィットで「やらかす」大失態は、ユーザーの声を的確に捉えている営業現場の意見は、全く反映されていないようです。

歴代フィットの販売推移

2022/10マイナーチェンジを実施したものの、意地になってライト形状を変更せず、3代目に遠く及ばない数字が確定。

販売年
年間販売台数(国内ランキング)
2023年 50,733台(15)
2022年 60,271台(9):3代目、10月マイナー
2021年 58,780台(12)
2020年 98,210台(4):4代目、3月登場
2019年 74,410台(12)
2018年 90,720台(7)
2017年 97,939台(6):3代目、6月マイナー
2016年 105,662台(4)
2015年 119,846台(3)
2014年 202,838台(2)
2013年 181,414(3):3代目、9月登場
2012年
209,276(3)
2011年
207,882(2)
2010年
185,439(2):2代目、10月マイナー
2009年
157,324(2)
2008年
174,910(1)
2007年
116,561(3):2代目、10月登場
2006年
101,793(3)
2005年
125,894(3)
2004年
149,503(2):初代、マイナー6月登場
2003年
182,285(2)
2002年
250,790(1)
2001年
104,298(6):初代デビュー

「ダサイ」失敗理由はライト形状のデザイン

引用元:ホンダ・フィット【開発者インタビュー】 すっかり変わった! – webCG

外装デザインの責任者、白 鍾國(ベック・ジョングク)さんによると、新しいボディーデザインの裏テーマは、なんと「柴犬」。

「カッコ悪い」「ダサい」「顔が変」「失敗」「がっかり」「売れないデザイン」「ひどい」など、ネット上は、散々な声が聞こえてきます。この最大の理由は、ライトデザインが全てと言って良いでしょう。賛否両論でなく、駄目だしが大半でしょう。それが販売結果として表れているのです。先代フィット3代目は、男性向け的なスポーティさを意識したデザインでしたが、女性が乗ってもカッコ良いと映るデザインであることは言うまでもありません。4代目フィットは、女性向けを意識した丸みを帯びたライト形状、グリルレスのデザインとなり、先代ユーザーの嗜好を完全に無視したデザインです。

  • 新型に乗り換えようとする男性ユーザー層の嗜好を完全に無視
  • 日本国内は、グリルレス・デザインを好みません。
  • グリルレスデザインは一部で「デコっぱち」とも呼ばれている様子
  • フロントマスク、特にライトは「柴犬」をイメージ
  • 新型ステップワゴンの非オラオラデザインを正義とするマーケット無視のマーケティング
  • カッコ良いから先代を購入した女性層も「ドン引き」する「柴犬」ライト

勿論、今までの先代フィットは、切れ長のライト形状を見れば、端正な欧州車を思わせるコンパクトさの中にも「カッコ良さ」を感じられるデザインだったのです。

ホンダ フィット販売不振の犯人は“グリル”!? 初夏の年次改良に続き2021年中にも大幅改良か

グリルが原因というネット記事を見かけました。ライト形状について、記事上のキーワード上、一切に出てこない点で、意図的にカットしているような情報操作記事です。
旧世代の男性ユーザーを全て切り捨てたマーケティングは一切触れていません。
ボンネットと一体化されたグリルであれば、空力的にもスタイリッシュであるものの、ボディ同色パネルなグリルが、いかにも取って付けた感があります。
2022ステップワゴン同様に、シンプルとかオラオラを避けたと言い出しそうな開発陣です。
グリルを付けた版もオプションや他グレードで存在するようですが、致命的なライト形状を改善する効果はありません。

問題はグリルでなく、ライトです。

デザインの根本的に失敗な原因はライトでしょう。
グリルをどのように変更してもライトが変わらなければ、イメージは全く変わりません。

先代のデザイン変遷

初代 GD型フィット

コンパクトボディ、広い室内、切れ長ライトなど、2ボックスコンパクトとして、新時代を切り開いた、成功例

2代目GE型フィット

初代の良い所を伸ばしたキープコンセプトデザイン。当然デザイン面での破綻もなく、完成度もアップ

3代目GK型フィット

「エキサイティング H デザイン」と命名したライトとグリルの一体感のある「ソリッド・ウイング・フェース」デザインを採用。3代目のデザイン下げのネット意見もありますが、低迷原因はデザインが原因ではなく、初期ハイブリッドDCTのリコールが原因。発売3年後に低迷。
やや消化不良のマイナー前から、完成度を高めたシャープなLEDデザインのマイナー後・後期型にリニューアル。

2023時点のフリードがホンダの屋台骨

EV車ではグリルレスのデザインが多く、ヴェゼルもフロントグリルをボディ同色化しています。しかし、グリルサイズは大型であり、オラオラ感も十分あります。
先代3代目の後期モデルは、シャープなデザインで前期モデルの丸み感や細かいディテールのイマイチな部分を払拭し、ホンダらしいデザインとしては完成系でしょう。
ステップワゴン同様、なぜ後期モデルを初回に発売出来なかったのか、という感じです。

以下は、フィット3代目の後期RSモデル。

販売網で圧倒 ライバル「ヤリス」の影響も

先代フィットとヤリスは、発売時期は、重なっていました。燃費や販売網ならヤリスを待つまでもなく、アクアでも十分な競争力がありましたので、燃費面でヤリス影響を語るのは不自然です。
そもそも、ボディサイズや後席のゆとりも全く異なりますので、ヤリスはフィットの購入対象とは違うでしょう。比較対象としてヤリスを挙げるのは、やや違和感があります。

ノーマルエンジンが屋台骨のフィット

ヤリスが燃費で突出し、ノートがeパワーで斬新さを打ち出した現在、コンパクトカーとして、先代モデルの屋台骨は1.3Lのノーマルエンジンモデルです。先代フィットのコンセプトを継承したスタイリングやコストパフォーマンスでした。決してフィットのHVが主役では有りません。

身内にも敵 フィットの顧客食うNボックス

Nボックスが最大のライバルなら、先代フィットの時点で食われるはずです。
よって、軽自動車を併売する他メーカーにも言える事ですが、どれだけNボックスの性能が良くても普通車とは、購入対象とは異なります。Nボックスへの乗換えは、家庭内における車のダウンサイジングとしての結果であって、Nボックスがフィットを食ったという明確な動機ではありません。

よって、4代目フィットの不振理由とするのは、誤りです。
フィットを見に訪れたユーザーが、デザインの悪さにガッカリし、フリードに流れればラッキーです。
軽と小型車でユーザーニーズは全く異なりますので、N-BOXに流れた場合は、ディーラーにとっては、セールスの失敗(利益率低下)であり、ホンダ車に留まってラッキーというレベルを超え、屈辱的な結果なのです。

フィットを止めてフリードに流れる

モデル末期のフリードが2023時点で、ホンダの屋台骨となっている状況を見れば、フリードのマイナーでグリルレス化を試みてブサイク化したり、現フィットや現ステップワゴンのデザイン転換がいかに大失敗であるのか、総括すべきでしょう。

これは「フィット」が売れない結果、Nボックスに流れる派とやや価格アップするものの、フリードに流れる派に分かれているということでしょう。
それは、先代の3代目フィットデザインで採用された、「ソリッド・ウイング・フェース」デザインのフリードが、今もなお新鮮味を失わずユーザーに支持されているという結果です。

半導体不足も台数低迷の原因に

世界的な半導不足が要因ですから、4代目不振の理由として掲げるのはミスマッチな内容ですね。
部品不足なども同様であり、ライバルも生産台数が稼げない理由としては、一時的に全メーカーが影響を受けている事象でした。

マイナーチェンジのフィット「がっかり・ダサイ」継続中

オーナーの声「がっかり」をまとめました。

  • ハイブリッド車のモーターパワーがマイルド過ぎる。他車に比べてモーターの加速感が弱いようです。
  • ハイブリッド車の価格設定が高い
  • デザインがダサイ
  • ラゲッジルームが先代アクセラよりも狭くなっている。デザイン優先の弊害。
  • ラゲッジルームと開口部の段差があり、荷物の出し入れがしずらい(ハッチバック)
  • 5つのグレード設定が、わかりずらい。→販売低迷理由と全く無関係

ハンドルが2本スポークである、N-BOX流れた、ノーマルエンジン車の価格が高い、ネット上のユーザーの声として挙がってきていません。

犬顔LEDからハロゲンに変えても柴犬のまま

中国の無限FITです。ライトがハロゲンタイプですが、モッサリした感じですね。

マイナーチェンジやRS追加も根本解決にならず

RSを追加するも、オプショングリル程度の変化に留まっています。ライトは意地でも変えない、失敗を認めたくない層の力が働いているようです。
RSのバンパー形状もバッチリですが、犬ライトが台無しです。
無限も致命的なライトを変えないと、なにも変わらない改良型です。

不振の原因は、グリルレスとしているようですが、犬ライトが失敗要因です。グリルはオプション設定として従来から存在し、クロスターには元々存在。よって、グリルレスが原因ではありません。
2022/10のマイナーチェンジにおいて、RSを含む全モデルで、ライトを直さない変更内容を見る限り、「4代目フィットは完全に終わった」と見るべきでしょう。後期モデルもダメとなれば、今回のマイナーチェンジ判断は、かなり重症の部類です。

タイ向けのシティはカッコ良いのに

誰もが、こちらを選ぶであろう、当たり前のデザインです。ツマラナイと言われようが、カッコ良いのはコチラでしょう。

フィット失敗のまとめ

4代目フィットが売れない理由はデザイン一択です。外的要因(N-BOX)など、一切ありません。
フロントマスクの柴犬ライト、グリルレス風グリル、腰高で鈍重なテールデザインなど、3代目のシャープなデザインを好んだ世代を完全無視。もはや、乗換えという買替動機を失わせる破壊力のある失敗デザインです。

自動車専門誌の素人評価

インテリアの斬新度も合格点、エンジン・メカニズム、居住性も完成の域でしょう。HEVや安全装備、価格などライバル車よりも非常に優れた部分が多い車です。
なので、売れ行き不振の根本原因は、「犬顔ライトが良い」と判断した結果なのです。
Nボックスと競合、ヤリスと競合、半導体不足・・・もはや取って付けたような理由では、ユーザーは納得しないでしょう。

前期型で大失敗、後期で回復の歴史を繰り返す

前期型で販売低迷、後期型のデザイン変更で販売回復。これがホンダ車で毎回繰り返される恒例行事でした。後期型のデザイン変更で貢献したデザイナーこそ、真の実力を持った方なのです。
大メーカーの屋台骨モデルをコケさせる破壊力、それが失敗デザインの結果です。
そんな失敗デザインにOKを出さない仕組みつくりが重要なのです。

過去のホンダ再発防止策(後期型改善事例)と異なる流れ

後期型で柴犬ライトを一切変更しないという方針は、残念でなりません。
営業現場の声も届かず、何かが起きているのでしょうか。

ホンダのデザイン失敗は毎度の事

屋台骨となる車では失敗は許されません。なぜ、このような失敗を防げないのでしょうか?。
フィットが売れない原因は、「Nボックス、ヤリス、半導体」とする評論家記事は誤りです。
デザインが駄目だという事実を正しく認識する当たり前の評価が必要なのです。
忖度無しで「カッコ悪い」と評価し、「ダメ出し」するチェッカーが必要です。

トヨタや日産の影響を受けず独自路線のデザインで行きたいというデザイナーの「独りよがり」や「過去を否定し、新しいデザインコンセプトが正義だ」という、デザイナーのプレゼンに対して、「こんなカッコ悪いデザインは売れない」と却下する方はいないのでしょうか。

  • デザイン失敗に対する再発防止策を実施しないホンダに未来はありません。
  • フィットという屋台骨で「デザイン的な冒険」をやらかすホンダに未来はありません。

過去、ベストセラーのフィットは、機能面だけでなく、デザインの良さが売れた理由でもあったのです。見る影も無くなった現在のフィットが残念でなりません。
4代目フィット後期型でも低迷原因の柴犬ライトやテールランプ形状を一切を変更せず、ユーザーの声も販売現場の声も無視する、今までにない重症の部類と思われます。

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