モデル末期にも関わらず、ホンダの屋台骨を支えてきた二代目フリードです。
新型の三代目フリードは、ダサイのか、失敗するのか、成功を引き継げるのかを解説します。
フリードの概要
コンパクトな3列シートミニバンとして、トップセールスを記録した人気モデルです。
トップ画像は、新型フリードのオプションパーツ装着モデル。
初代 GB3/4型(2008-2016)
- モビリオの後継モデルとして、登場
- シャープなフロントマスク、スタイリッシュなテールなど、コンパクト3列シートとしてデザイン評価も高く、大ヒットを記録
2代目 GB5/6/7型(2016-2024)
- 初代同様、販売台数としては成功
- フィット3代目と同様、ハイブリッド車のDCTでトラブル多発の弱点を持つ
- フィット4代目のデザイン失敗により、フリードはモデル末期にも関わらず、ホンダの屋台骨を支えるトップセールスのモデルに踊り出る
フリード成功の理由
コンパクト3列にライバルは、トヨタシエンタのみです。
トヨタ指名買いユーザーでなければ、残るはデザイン面とハイブリッドの経済性のみ。
デザインを支持する層が多い
2代目フリードが、「問題ありのハイブリッド」でも、「モデル末期」でも、「古さを隠せないデザイン」でも、2024年時点で、ベストテン内に入る好調な販売セールスを持続させています。
これは、完成されたデザインの評価が高いことが理由でしょう。
フィットとステップワゴンの大失敗からフリードに流れるユーザー多し
- フィットの犬顔を嫌うユーザーが、フリードに流れる
- ステップワゴンのシンプルな外観と全長の大型化を嫌うユーザーが、フリードに流れる
もはや、普通車でフリードを諦めたら、N-BOXに流れるしかないという、ホンダディーラーにおける顧客とセールス担当の悲痛な叫びが聞こえてきます。
3代目の新型フリードとは
フリード・エアーとクロスターの2モデル設定
上がエアー、下がクロスター
ハイブリッドのデメリットは解消
フィット4代目同様、最新のハイブリッドシステム(i-MMDからe:HEVに変更)を搭載し、性能面では大幅向上したハイブリッドのシステムはシエンタよりも走行性能が高いです。
デザイン面は大丈夫か
ノア・ボクシー、セレナ、ステップワゴンのクラスのように、見栄えやオラオラなゴージャス感を優先するよりも、愛嬌のあるデザインが好まれる傾向であることが現行シエンタでも読み取れます。
クロスターは、シエンタ系の路線か
グリルやフェンダーアーチ、ドア下部のブラックの装飾などが、シトロエンやシエンタのパクリ路線です。
ここでは、旧オデッセイ→イプサムや旧ストリーム→ウィッシュの裏返しとも言え、このあたり売れ線としてのマーケティングを優先する姿勢が重要ですね。(クロスターのデザイン担当者は評価できます)
ホンダアクセスのパーツでオラオラ度アップ
さらにホンダアクセスのバンパーパーツにより、本来あるべきデザインにもなります。
ステップワゴン・エアーの亡霊が漂う
デザイン責任者の絶大な支配力が抜けていない
このシンプルなバンパーデザインは、まさにステップワゴン・エアーを踏襲しています。
あくまで、シンプルデザインのデザインコンセプトに対して、市場から失敗認定されたにも関わらず、頑なにデザインコンセプトを守ろうとする負のチカラが働いているようです。
ステップワゴン・エアーと同様、マイナス判定されたら最後
現行の「ステップワゴンやフィット」では、頑なに反オラオラ路線と犬顔LEDライトを頑なに守り続け、ホンダの屋台骨を見事にベストテン圏外に落とした失敗デザインでした。
新型フリードも見事に、この路線を踏襲しています。このステップワゴン・エアーのフロントバンパー形状が市場で好まれていないことは明白です。現行フリードオーナーにとって、このデザインは耐え難い可能性が高いです。
ステップワゴンの悪夢がフリードでも、という可能性も否定できません。
新型フリードはダサイのか:まとめ
- フィットのように女性向け(犬顔)LEDライトではなく、男女問わず受け入れられるデザイン
- ただし、ステップワゴンエアーの失敗デザインのバンパーデザインを受け継いだ感もあり、発売当初のスタートダッシュ後、人気が持続するのかが、ポイントになります。
- ライバル他社のエッセンスも部分的に取り入れ、魅力度も向上
- コンパクト3列としてのユーティリティ、ハイブリッドエンジン、ナビ11.4インチも選択可など中身や装備内容も正常進化が見られ、致命的な欠点はありません
- 先代フリードハイブリッドのネガティブ要因も払拭されており、新型フリードは「ダサくない」を「まとめ」とします。