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新型プレリュードは、ダサいのか失敗なのかを解説します

査定君
査定君

新型プレリュードが登場しました。しかし、ダサイ、コレジャナイ感も聞かれます。プリウス顔なのか、不評の理由を解説します。

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プレリュードの歴史

23年の歴史に幕を下ろしたプレリュードの歴史を振り返り、あるべき新型プレリュードの姿を探ります。

初代SN型(1978年)

  • ボディサイズ:全長4090㎜、全幅1635㎜、全幅1295㎜
  • コンセプト:「パーソナルライフを楽しむための2ドアフィックストクーペ」
  • エンジン:1750cc直列4気筒CVCCエンジン
  • 最高出力:90ps5MT、85psAT
  • スタイリングは、シビック顔をクーペにしたデザイン
  • 電動サンルーフを装備

2代目AB/BA1型(1982年)

  • ボディサイズ:全長4295㎜、全幅1690㎜、全高1295㎜
  • コンセプト:「FFスーパーボルテージ」
  • CM曲:BGMはボレロ(ラヴェル作曲)が印象的
  • エンジン:1.8L 直4 CVCC SOHC、B20A型:2.0L直4 DOHC
  • 最高出力:1.8L-125ps5MT、120psAT、2.0L-160ps(グロス表記)
  • スタイリングは、低ボンネット高、リトラクタブルヘッドライト
  • フロントダブルウィッシュボーン、電動サンルーフを装備

当時としては先進的な、ALB(アンチロックブレーキ)、現在のABSがオプション設定。
ソアラ、レパート、Zなどの、スペシャリティー、スポーツカーに比べて、安価な価格とスタイルがウケて大ヒット。
Siグレードも追加され、デートカーとしてのポジションを確立していきます。

3代目BA4/5/7型(1987年)

  • ボディサイズ:全長4460-4520㎜、全幅1695-1715㎜、全高1295㎜
  • CM曲:BGMは映画「地下室のメロディー」が印象的
  • エンジン:B20A型:2.0L 直4 SOHC、B20A型:2.0L 直4 DOHC、B21A型:2.1L 直4 DOHC
  • 最高出力:SOHC110ps、DOHC145ps(ネット表記)
  • スタイリング:さらに低いボンネット高、リトラクタブルヘッドライト
  • 機械式4WS

機械式4WSの強烈なハンドリングがポイントです。
オプションで、ハイマウントストップランプ付きのリアスポイラーも当時は先進的なパーツ。
販売台数は、2代目を超えるヒット。
後期モデルは、よりフェラーリを意識したデザインは変更。
その後、S13シルビア登場により、販売台数も上回り、安価な2ドアデートカーの地位を奪われます。薄型ヘッドライトのINX(インクス)を追加するものの、追加のヒットには至らず。

4代目BA8/9/BB1/2/3/4型(1991年)

  • ボディサイズ:全長4440㎜、全幅1765㎜、全高1290㎜
  • コンセプト:フューチャリスティック・スペシャルティ
  • エンジン:F22B型:2.2L 直4 DOHC、H22A型:2.2L 直4 DOHC VTEC、
  • 最高出力:DOHC200ps
  • スタイリング:猫目のライト、三角のテールランプ
  • 電子制御4WS、3ナンバー化したワイドボディ

リトラクタブルヘッドライトの廃止で、デザインコンセプトを一新。
VTECエンジンなどハイパワー路線に変更したものの、シルビアには及びませんでした。
S14シルビアのデザイン失敗により、プレリュードも一定の台数は売れたものの、2代目、3代目には及ばず。

5代目BB5/6/7/8型(1996年)

  • ボディサイズ:全長4440㎜、全幅1765㎜、全高1290㎜
  • コンセプト:フューチャリスティック・スペシャルティ
  • エンジン:F22B型:2.2L 直4 SOHC、F22B型:2.2L 直4 DOHC、H22A型:2.2L 直4 DOHC VTEC、
  • 最高出力:VTEC220ps
  • スタイリング:縦目のライト、従来デザインへ回帰
  • 電子制御4WS、3ナンバーボディは先代踏襲

4代目の大幅なコンセプト変更で離脱した旧プレリュードユーザーの回帰を狙うものの、販売台数は回復せず。VTEC、4WSの魅力は過去のものとなり、2.2Lというやや大きな排気量もマイナス要因となりました。
SUVミニバンブームとも重なり、2ドアクーペの市場規模は縮小していきます。

歴代の試乗動画

新型プレリュードのボディサイズ

全長としてのサイズ感は、先代イメージを踏襲しているものの、全幅1850mm超えは、ユーザーを選ぶ結果となりそうです。北米市場優先のサイズ感は、日本向けニーズ全無視の表れでしょう。
開発側のプレゼン暴走を止められない、経営・マーケティング判断が残念です。
縮小した2ドアクーペ市場に対して、自ら門戸を閉ざす車幅は、大きなマイナス要因となるでしょう。

  • 全長:4520mm
  • 全幅:1880mm
  • 全高:1355mm
  • ホイールベース:未定
  • エンジン:直列4気筒2.0リッター、ハイブリッド

プリウスのパクリ、似ている

新型プレリュードに対して、ネット上のコメントは「新型プリウスにしか見えない」という意見が多くを占めているようです。

プリウスに似ている点が、ダサイに繋がる

たしかに薄型LEDを用いたクーペとなれば、先行デビューの新プリウスに似ていると感じるのも無理はないでしょう。当ページとしては「プリウス似」よりも「イルカ似」を推します。後発の他メーカーもLEDライトの形状によっては、同様の結果を招くことが予想されます。

カモノハシ説の支持率も高い

みなさんは、どちらでしょうか。

誰も求めていないプレリュードイメージだが

燃費やスポーツ性能など、旧ユーザーが求める姿でない

疑似MTフィーリングを体験できる機能

  • S+シフト:2モーターハイブリッドシステムのパドルシフト
  • アクティブサウンドコントロールシステム:車速とエンジンサウンドを連動させる制御

上記の機能はあっても良いのですが、技術陣の押し付け装備と言えるでしょう。
一般グレードは、1.5ターボの少しパワーアップ版さえあれば、プレリュードとしては十分なのです。それが安価クーペ版としての存在価値に繋がるのです。
スポーツハイブリッド400万超え車など、初期注文台数を消化したあと、超低空飛行になることが早々に予想されます。

不人気4代目のプレリュードに似ている

Preludeの斜体ロゴなどが、4代目プレリュードをオマージュしているとの意見もあります。
2代目、3代目と続いたリトラクタブルヘッドライトから、猫目マスクに変えた4代目に対しては、従来ファンが拒絶反応を示したというイメージも残っています。
4代目のデザイン失敗を認識し、5代目で旧デザインに戻した黒歴史をホンダは忘れたのでしょうか?。この4代目モデルに似ていると感じること自体、マイナス要因です。

4代目のプレリュードに似ている点が、ダサイに繋がる

2/3/5代目は、明確なトランク形状がデザイン的なポイントであったのです。
先代と比べて、空力を重視した形状でば、不作の4代目に似ていると感じるのも無理はないでしょう。
「過去を否定し、新しいものが正義」として、数々のヒットモデル・屋台骨モデルを自ら低迷に導いた、ホンダデザインの伝統を引き継いでいるようです。

2+2のキャビンレイアウト(後席頭上は子供でも厳しい)

日常の実用性も兼ね備えている点もポイントです。スポーツクーペながら荷室の広さや後席の使い勝手を確保しており、ライフスタイルに合わせやすい設計になっています。

上記の記事を見かけましたが、本当でしょうか。
斜めに傾斜したタイトなリアウインドウは、後席乗車など全く考えていない角度です。後席頭上のクリアランスも含めてタイト・ミニマムです。
むしろセダンタイプの1/2/3/5型に比べて、後席頭上空間は完全に劣化していると言えます。

500万超えの中途半場な2ドアクーペなど誰も求めていない

購入層をイメージできないマーケティング不足

  • サイズ感は、トヨタ86
  • チープな装備は、シビックレベル

当然、レクサスRCやフェアレディZ購入層は、内容がチープ過ぎて対象外ですし、86なFR層も対象外です。チープソアラ、チープZとしての安価なデートカー・マーケットは消えました。
そもそも旧プレリュード購入世代は、ソアラ予備軍として、上級車に移行済であり、懐古趣味から回帰する可能性は低いと言えます。

燃費とかハイパワーとか、誰も求めていない

2代目、3代目が売れた理由を振り返れば、新型プレリュードのハイブリッド燃費やタイプRの足回りなど、どうでも良いと感じる部分でしょう。
ユーザーの要望として、実態としてはヴェゼルレベルの価格帯がプレリュード本来の在り方です。

プレリュードの潜在ニーズとブランドイメージの再構築

  • 4代目のパワーや走りでも、最新の燃費でもありません。
  • チープ・フェラーリとしての低ボンネットの復活
  • 14インチ超の大型液晶パネル搭載
  • 大開口サンルーフ
  • 現代基準として助手席パワーシート(運転席側でのリクライニングボタン)
  • 日本車トップレベルのギラギラ・アンビエントライト
  • 最新デートカークーペとしてのベンチマーク
  • 2代目、3代目プレリュードXXが売れ線だったことを考えれば、1.5ターボで十分

価格450万超え、高いだけのクーペ、ダサイに繋がる

走りの装備など、ハッキリ言ってどうでも良く、ユーザーが求めた姿ではありません。
大型モニター、ギラギラのアンビエントライト、スペシャリティーなインテリアなど、デートカー本来の装備を備え、手頃なヴェゼル価格のクーペこそ、ユーザーが望む新プレリュードの姿でしょう。

  • むしろ、アコードUSクーペ版の進化版とした方が、400万超えの価格も理解を得られるかもしれません。
  • スタイルなら、インテグラ3ドアの進化版とした方が、デザイン的にも理解を得られやすいでしょう。

デザイン改悪で失敗したシルビア

S14シルビアの失敗は、デザイン失敗が根本原因ですが、3ナンバー化が原因とする一部メディアに翻弄された迷走シルビアです。

日産「S14シルビア」の不人気・ダサイ理由を徹底解説
一般的に出回っているS14シルビアの失敗理由についても解説します。 3ナンバー化が理由ではなく、デザインのダサさが失敗理由なのです。

ホンダの屋台骨をコケさせるデザイン失敗の破壊力

デザイン失敗を違う原因にすり替えるメディア分析力の凄さ

ホンダ「フィット」失敗「ダサイ」売れないの原因
ホンダのフィット4代目が売れない・失敗と噂される意見について、実際はどうなのでしょうか。また市場では「ダサイ・がっかり」との声も聞かれます。その理由を解説します。
新型ステップワゴンが「ダサい」のか、失敗フラグの理由
2022年登場の新型ステップワゴン(6代目)に「ダサイ」の声が多く、失敗確定のフラグです。先代モデルの失敗経験は、全く学んでいないようです。その理由を解説します。

6MT版は登場するのか

[新型プレリュード]がスタンバイ完了!? 2L直噴ハイブリッドにシビックRSの6MTを融合か?

こんなベストカー記事がありました。
e:HEVはストロングハイブリッドのシステムであり、トランスミッションをMTへ換装できるほど、単純な機構ではありません。有識者であれば、当たり前の話ですが、このような記事が出てしまう事自体、凄すぎますね。

タイプRベースの足回り

プロトタイプとしてタイプR相当の足回りを備え、価格500万超えというようなネット記事あります。2リッター直4NAエンジンとハイブリッドの加速感、絶対パワーはお察しです。これで価格500万超えとなれば、誰も買わないでしょう。
これが、1.5Lや2.0Lの直4ターボであれば、プレリュードRSとしても良いです。
しかし、2L-NAハイブリッドに足回りだけタイプRなど、誰も望んでません。プレリュードはスペシャリティカーなのです。
国内オデッセイを一旦廃止し、ブレブレのコンセプトかつブサイクデザインでステップワゴンを登場させたように、ホンダの迷走は止まりません。

全幅1880ミリで購入対象者を自ら絞り込み

北米市場最優先なのでしょう。しかし二代目NSXの失敗を見れば、北米優先のデザインやサイズ感が完全に失敗に終わったマーケティングを見直そうとは思わないのでしょうか?
気軽にクーペに乗ろうという層を捨てさり、価格やサイズで上級モデルとバッティングするマーケティングに失敗感が漂います。

プレリュードの格を落とすチープな装備が欠点

当時は珍しいサンルーフの標準装備などスペシャリティカーらしい装備がポイントだったのですが、新プレリュードには、斬新さの欠片もなく、チープな装備が目立ちます。
価格設定次第では、購入候補にすら上がらない危険性があります。

  • スペシャリティーカーなのに手動ハッチゲートのチープ感(大きいハッチなのに手動開閉)
  • 手動リクライニング、手動前後調整シートは、格安車丸出しのチープ感
  • 「9インチモニター」は、スペシャリティのカケラも無いチープ感が残念
  • アンビエントライトな光ものが、ほぼ無く、スペシャリティな演出無し
  • アコードよりも小さいセンターモニターサイズのチープ感

プレリュードの存在価値を疑う、ワンランク下のチープ感です。シビック級装備ならエンジンも1.5Lで良かったでしょう。商品開発部門はプレリュードのマーケティングの本質を全く理解しておらず、新しいコンプセプトが正義と言わんばかりの暴走・失敗感に、ホンダ恒例の残念感が漂います。

新型プレリュードは、ダサいのか失敗なのか:まとめ

ネット上の意見を要約すると以下の点になります。

ダサイ、失敗する点

  • 新型プリウスに似ている。デザイン的な新鮮味に欠ける
  • タイプRの足回りも不要。スペシャリティーカーがプレリュードの本質
  • 走りに重きを置くなら、ショボイNA2.0Lのハイブリッドエンジンのミスマッチ
  • 高燃費、疑似MT風より、価格の安さがプレリュードの本質
  • 安価で見栄えの良い「なんちゃってクーペ」がプレリュードの原点。
  • 全幅1880mmは、日本市場を無視したサイズ感であり、ただでさえ、狭い市場に対して、メーカー自ら門戸を閉ざした意味不明な戦略
  • 一番不作の4代目デザインに似ている点で、旧ユーザーが求めているデザインにあらず
  • プレリュード人気を決定付けた2代目、3代目のオマージュ要素が一切無く、開発部門がプレリュード人気の本質を全く理解していない。
  • 2ランク格下のチープな装備なのに、500万超え
  • フェアレディZと競合する無謀な価格設定

発売当初の予約を消化後、不人気車の烙印を押される欠点満載の内容と言えるでしょう。

新プレリュード価格618万に失望感と危機感
査定君新型プレリュード、617万9800円の価格設定に疑問の声が続出です。もはやユーザー不在の価格戦略にホンダ経営、マーケティングの危機感が漂う状況を解説します。プレリュードの概要下記にて、過去の歴史も含めて詳細に解説しています。新型プレリ...

2代目、3代目のオマージュが成功の答え

リトラクタブルヘッドライト消滅により、2代目、3代目のデザインを踏襲することが出来ませんが、薄型LEDにより、デザインをオマージュする事が可能となったわけです。
ポルシェ911、フェアレディZ、カマロなど、過去を否定せず、現代版にオマージュしたコンセプトデザインが、あるべき姿ではないでしょうか。
当時、ヒットした最大要因である「手頃なサイズ感」や「価格の安さ」という点でも完全崩壊しています。新型プレリュード復活のカギは、500万超えハイブリッド車ではありません。
500万超えとなれば、レジェンドクーペ級のクオリティと装備は必須ですが、あまりにもチープすすぎます。
2代目、3代目をオマージュした、現代版2ドアクーペが、ホンダユーザーの求める姿ですが、見る影もなくなった新プレリュードが非常に残念な「まとめ」になります。

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