査定君
国産車、輸入車の全般に見られるルームミラーが下向きになってしまう、タレ、緩みの対応方法について解説します。
ミラーと取り付け部(可動部の緩み)の機構
ミラー可動部の仕組み
- ミラー本体と車両側の取り付け部が、ボールジョイントとなっています。
- ボールジョイントは、オスとメスのソケット(ジョイント)形状で構成されています。
ボールジョイントを採用するケースが多いのは、縦横だけでなく、斜めの調整も可能とするためです。
ルームミラーが緩む、下向きに垂れる原因
運転前の調整動作
教習所で習った通り、運転前にルームミラーを調整します。
ドライバー変更の都度、調整が発生
ドライバーが家族で異なる場合は、ルームミラーの調整も頻繁に行われ、これが緩む原因となります。
高機能ミラーによる重量増加が負荷に
- ETC内蔵型
- デジタルインナーミラー(自動防眩ミラー)
- ドライブレコーダー内蔵型
- レーダー内蔵型
- ワイドミラーの後付けなどDIY
メーカー純正・オプション装備などにより、ミラー全体の重量が増加し、その結果でボールジョイントに負荷がかかります。
ワイドミラーの後付けなどでも負担が増加します。
炎天下・夏場の高温
- ソケット部分が熱の影響で緩む可能性がある。
- ミラーの裏面は、ブラックであり、ガラスを通して50度以上に達する。
冬場は収縮により、固くなる(解消する)ケースもあります。
ルームミラーが緩む、下向きに垂れた時の対応策
応急対策
- ミラー裏側のボールジョイントに調整ネジがあれば、増し締め
- 後付けのミラーは外す
応急策
- 紐などで上手く固定
- ゴリラテープなどで上手く固定
DIYに自信のある方向け対策
方法1
- ボールジョイント部を外し、劣化状態を確認する
- 劣化で割れていれば「プラスチックのパテ」による穴埋め修理
方法2
- ボールジョイント部を外し、劣化状態を確認する
- 市販のネジ緩み止め材を塗布する
緩み止め剤
- ホルツ:ネジボルトのゆるみ防止剤
- アネックス Anex:ネジすべり止め液 10g
抜本的な対策
上記の対策でも改善しない場合は、ボールジョイント部のゴム劣化が考えられ、買い替えが必要になります。